はてなキーワード: 古代オリエントとは
シーサーというのは、沖縄県などでみられる伝説の獣像のこと。念の為。
妻は、あれを醤油用の皿として使ってしまう。醤油用の小皿は別にちゃんと有るのに、そっちの皿は料理中の味見と、味見に使ったお玉の先を置くのに使われている。
なぜシーサーを使うのか、以前に理由を聞いたときは「スフィンクスや中国の石獅、日本本土の狛犬などと同じく、源流は古代オリエントのライオンと伝えられている。犬という説もあるが、沖縄に関連の深かった中国や南方からの影響を考えてやはり獅子であろうという意見や、またその音からも獅子と断言される事がある。中国南部や台湾には風獅爺、風獅と呼ばれる石造の獅子を風除けの守りとして設置する風習があり、これらがシーサーと訳されることがある。」といった趣旨のことを言っていた。
料理はお互い琉球空手しているほうが行うので、最近はリモートワークとなった私がほぼ毎日食事を用意するのだけど、醤油皿を出す時は、本来の醤油皿(という言い方で良いのかもうよくわからない)を出す。
私が本来の醤油皿を出しても、妻は文句の一つも言わないし黙って小さい皿を使っている。使いにくそうな様子も無いし、不満そうにも見えない。テーブルに醤油を零したりもしない。これはこれで、それはそれで、良いようだ。
先日、唐獅子を食べるとき、酢醤油を作る皿として妻がシーサーを持ってきた。我が家では週に一度は唐獅子を包んで食べるのだけど、酢醤油は深めの小皿を使う事が多かった。お鍋の取り分けに使うような皿ね。
でも、シーサーを使ってみるとすごく唐獅子が食べやすかったので驚いた。唐獅子にタレを付けすぎても、シーサーの広い縁に置いておけば、やがて付けすぎたタレが落ちていく。
思わず「これ便利だね」と妻に伝えたら、したり顔で「まぁらいおん」と返された。可笑しい。今日は刺身定食の予定だけど、シーサーは使わないよ。
マア、何を読んでいらっしゃるの。
本から顔を上げると、コオヒィを運んできた女給のマチコが本を覗き込んでいる。
これはフェニミ神という古代オリエントの神の言葉をまとめた本で、現在まで続くフェニミズムという神秘主義の原典にあたるのだ、これに後世の学者の解釈文をあわせて、一般的にはディルドオと呼ばれているのだよ、と私は講釈をぶったものである。
この小さく爪で引っ掻いたような痕が文字なのねえ、と彼女はコオヒィをテエブルに置きながら不思議そうに眺める。
これはシュメエル語と言って、古代の人がもともとは粘土に刻んだもので、後の世代に宗教思想や儀式を記録するために使われたのだ、人類の歴史の中でも最も古い言語の一つだが、それを使って書かれたディルドオに現れている思想は、きっと君でも驚くような先端的なものなのさ、と私はますます得意になってまくしたてる。
すごいわねえ、フェニミズムって、どんな思想なの。
ひとことでいえば、徹底した自然法則の崇拝だね。人権などというものは存在しない。すべては自然が司っているという思想さ。人間が勝手に作り上げた「思いなし」を洗い流して極限まで自然に従って生きるようにすれば救済が待っているという思想さ。
つまり人間がそれぞれ自然に定められた動きに従って生きよということさ。それに従えば女は産む機械だから、どんどん性交してどんどん子を産むがいい、だが母子の愛情とはじつは人為的なものだから、作った子供を必ずしも愛情を持って育てる必要はないということさ。現代の日本でも赤ちゃんポストというものがあるらしいが、古代にはもっと進んでいて、男も女も育児院という場所に自由に子供を置いていけば、あとは国家が大量に子育てを行っていたのさ。そこに来て子供を労働力として買っていくこともまた自由だった。
それならなんだか私にもわかる気がするわ。最近、もっと自由になって、ここではないどこかに行ってしまいたいって、思ってばかりいるのですもの。マチコは隣に腰掛けて潤んだ瞳でこちらを見つめてくる。
扉が開いて、詰襟制服の学生たちが入ってくる。我が物顔で奥に陣取ると、ウインナアコオヒイなどと大声を上げている。マチコは立ち上がって注文を取りに行った。
窓の外を見ると、灰色の空にまた雪がちらつきはじめていた。
このまま無職の状態が続けば来月の家賃は明らかに払えなかったので、コンビニで納豆を買った帰りに入口にある無料求人雑誌を抜き取って帰った
飲食、警備員、介護の仕事はたくさんあったが、自分でもできそうな事務作業はあまり載っていなかった
1件だけ、東中野駅で事務作業を時給1080円で募集しているところがあった。ここなら徒歩で通えそうなので、電話してから面接へ行くことになった
駅の改札を出てすぐのマンションの一室が事務所になっていて、「フェニミスト協会グローバル本部」というプレートがドアについていた
ピンポンを押すと年配の女性が出てきて、中に通された。50年ぐらい前の写真に出てくる人がよくしているような、独特のパーマをかけた髪型をしている人だった
折りたたみ机のある部屋で待っていると、また同じ人が入ってきた。この人が面接官らしい
仕事の内容は会員名簿の整理や発送作業、会誌の編集補助などがあり、こういう仕事の経験はあるかと聞かれたので、あることにした。たぶん今までに似たような仕事をしていて大丈夫だと思ったからだ
それで、シュメール語の読み書きはできるんでしょうか、と女性は聞いてきた
なんのことでしょうかと聞き返すと、シュメール語のネイティブスピーカーを希望と求人に書いていたはずですが、と言ってきた
求人雑誌は部屋に置いてきたので確認できないが、書いてあったような気もするし、あんな小さいスペースにそんなことは書いていなかったような気もした
シュメール語は未経験なのですがと答えると、女性は能面のような顔つきになって、うちは古代オリエントのフェニミ神をお祀りしている団体なので、事務に必要なシュメール語ができない場合は時給はマイナス100円になります、また研修期間中3ヶ月はさらに時給が100円下がるのですが、それでもよいのでしょうか、と聞いてきた
ほかに仕事のあてはなかったので、よいことにしたら、それでいつから来られるのでしょうかと聞いてきたので、来週からだと答えて帰った
帰り道、よくわからない異物感を感じて、あんまりあそこへは仕事に行きたくないかもと思い始めた
家に帰ってしばらくしたら派遣会社から連絡があって事務補助を来週からはじめられるかと聞いてきたから、そっちへいくことにした
ここで全部の回を無料で視聴できる。http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/sekaishi/index.html
高校の頃に世界史を履修しなかったことを後悔していて、何回か受験用の参考書とか見てみたんだけどいっつもフェニキア人あたりのややこしさでわけわかんなくて挫折してた。
で、今ちょうど会社辞めて暇だしみてみるかーって視聴したら、案外すんなりみれて、スッカスカだけど自分の中で骨組みみたいなのができた。この状態で参考書読んだら前より全然読めた。これから参考書だけじゃなくて本とか読んで肉付けしていくつもり。
「世界史、全然知りません」って感じの初心者の人。習ったことある人には全然物足りないと思う。1テーマ20分だし、かなり粗い(多少なりとも知ってる現代史は、物足りなかった)。けど、後に間を埋めていく楽しみもできるし、初学者には向いてる。
ちょいちょい「その頃日本はxx時代で〜」とガイドしてくれるのもいい。
司会、小日向えり嬢の「歴史の部屋」にゲストがその回で扱う歴史に関するお土産とともにやってきて、歴史上の人物をナビゲーターという名の語り手として紹介してくれる(最後の方は歴史上の人物ではなく単にナレーション)。たまに「プラスワン」というコーナーでトリビアを扱う。
先生はルーフバルコニーにずっと引きこもっていて、司会とゲストがキャッキャしていると唐突に音楽を鳴らして司会をルーバルに呼びつけ解説をはじめる。ゲストは先生と会うことがなく、解説中は部屋に放置されている。どういう設定なんだ。司会が席を外すときに、ゲストの人がちょっと「えっ?」って感じになるときがあって、若干いたたまれない。先生の後ろにあるギターが毎回気になる。最終回だけルーバルから出てきた。
最後に1分程度でその回のまとめがある。スライド3-4枚のコンパクトなもので、振り返るのに便利。
声優さんにあんまり詳しくないんだけど、それでも名前を知っている人がいるので豪華なんじゃないかと勝手に思っている。
あと、あんまり見やすくないけど「文字と画像で見る」でサクッと振り返ることもできる。放送内容を綺麗にまとめてくれた「学習メモ」っていうPDFもあるよ(押さえるべきポイント付き)。絵はないけど「学習メモ」のほうが好きかな。至れり尽くせり。