はてなキーワード: 栄転とは
最近転職した。自分が転職する前にかなり優秀な人が中途で上司に入ってきた。
今回の転職は転職先では役職が上がるので一応昇進、栄転ではあるが、そもそも会社の規模も業界の知名度も転職先の方がかなり小さい。上司は転職を一応は歓迎してくれたけど、転職を伝える数カ月前に、雑談の中で中途の転職市場の話をしていた時に「お前は戦力だ」的なことを言われたので、人手に本当に困っていて、自分はそこそこ使える戦力だったのだろう、実際に。
が、なぜか結局、自分は転職を選んだ。しばらくしてわかったことは、自分は自信がなさすぎて強い人が自分を必要としているとは思えないということだ。
新上司は確かに優秀だ。そんな優秀な人が自分を真に必要としてくれるとは思えない。たまたま今が人手不足だからそうやって引き留めようとしているだけだろう、景気が悪くなったら自分は用済み、新上司がこれから引き連れてくるであろう自分より優秀な若手が育てば、そいつらに自分は取って代わられる。5年すれば自分は用済み、今の仕事から外されてすげ替えられる。
その前に、この際、会社の規模は小さくてもいいから、マネージ側に回ろう、年齢的にそろそろ経験しておかないと、年齢いってるのにマネージ側未経験者として扱われて不利になる。そうとしか思えなくなった。
上司は常に笑顔を絶やさない人格者だ。ただ、やはり、決断もシビアだ。数年間一緒に仕事すればすごい山を当てられるかもしれないが、山を当ててももっと若手に業績持ってかれるかもしれない。そもそも大手が自分など選ぶ理由などない、と思えてきた。
ドロドロした話ではなく,研究者業界を知らない人への一般的な話です.
大学の研究者は各大学に所属していますが,よく大学研究者は個人事業主だと言われるように,
実際問題として大学への帰属意識はそれほど高くなく,業界に帰属していると考えている人が多いように思います.
一般の会社員から見ると,大学と研究者の関係は,会社とサラリーマンの関係のように思えますし(雇用関係は事実その通りなのですが)
たとえば,情報科学科というものが存在した時に,その中にはアルゴリズムの研究者,VR・ARの研究者,DBの研究者,自然言語処理の研究者,
機械学習の研究者,コンピュータビジョンの研究者などの様々な研究者がおります.日本の大学の場合,それぞれが講座制として研究室が運営されています.
では,自然言語処理の研究室の助教(昔でいう助手)が准教授になるには,その研究室の准教授ポストしか一般的にありえません.
他の選択肢は他大学の自然言語処理の研究室のみです.つまり,彼/彼女にとっては,A大学情報科学科に所属していると言えますが,
キャリアパスとしては,全国にある大学の自然言語処理研究室のポストを見ていることになります.
ピッチャーは自・他チームのピッチャーにしかなれませんし,ゴールキーパーは自・他チームのゴールキーパーにしかなれません.
一部の例外を除いて,他のポジション(ゴールキーパーがフォワード)に移ることはありえないのです.
そう考えると,彼/彼女から見ると,あたかも自然言語処理業界株式会社のような概念が存在し,
その支店としてのA大学,B大学があると考える方が正しいように思います.
そして,キャリアパスとして,うまくいけばA大学助教,B大学准教授,C大学教授と栄転をしていくのです.
もちろん一部のエリートは,履歴書に東大しかないような人もいますが,
それは会社でいうところの幹部候補生のようなものであまり一般的ではありません.
(教授が10-20年君臨することを考えると,そういう人は各業界において,10数年に1人の生産ペースです)
最後に少しドロっとした話をしますと,A大学の人事に,B大学の教授が口を出すというケースもよくあります.
これは,会社の視点で考えると異常なことですよね.A大学とB大学は全く資本関係はないのです.
しかし,トヨタのグループ会社だと考えると素直に理解できませんか?(子会社の人事に,親会社が口を出すというように)
資本上は一切関係がなくても,人的交流による様々なしがらみがあり,それが学閥であったり,業界のドンのような人を生み出しています.
おわり.