2022-06-13

ウェルビー福岡に行ってきた話

時はサウナ戦国群雄割拠数多の有名サウナ店、サウナ〜と呼ばれる有名人たちがひしめく時代

例に漏れず小生もサウナに魅入られてしまったうちのひとりでありまして、毎週末にはいわゆるホームサウナと呼ばれる地元のよく行くサウナへ"ととのい"に行くことを楽しみに、1週間日々の業務に励んでいる訳であります

コロナ前、またサ道なるドラマ等の始まる既に数年前からブームになっていたらしいのですが、小生は今年3月辺りに連れて行って貰いハマり出したミーハーであります

小生は九州住みでありますれば、九州の有名なサウナと言えば、北のTOTONOI、ウェルビー福岡、天拝の湯。西のサウナサン。東のREBUILD SAUNA。南のニューニシノでしょうか。

そのうち、今回は室温-24度で水風呂3度が売りのウェルビー福岡へ行って参りましたので、拙い文章ではありますがお読み頂ければ幸いです。

福岡キャナルシティ近辺の24時間700円打ち止めのパーキングに車を駐車し16時にチェックイン

フロントと同階のロッカーにて館内着に着替え、いざ行かん浴場へ。

サウナ初心者である小生はまずインターネット目的サウナ毎の作法マナーを学んで目的サウナに行くが、当然どこのサウナにもインターネットには書かれていないローカルルール存在する訳であり、初めてのサウナであれば目的サウナの先達に迷惑にならない様緊張しつつ作法を感じ取りながら進んでいくこの適度な緊張感もまたサ旅の醍醐味なのではと思う。

まず浴場の扉を開けると飛び込んでくる光景が、真正面に鎮座する巌山にまるでミケランジェロ作「アダムの創造」の様に外気浴をする男体の群れ。

その群れはさながら、システィーナ礼拝堂天井画の様な規模で面食らいつつも掛かり湯をして、一路左側のコーナーにて体を洗う。

洗い終わった後は再度掛かり湯、体の水滴を拭きいよいよサウナへ。

さすがサウナ特化の店内。浴場内には湯船が無く、サウナ入口右側にフィンランドサウナ入口左にアイスサウナと"からふろ"、奥にサウナ内に水風呂があるサウナ、奥右側に"強冷水"の文字が燦然と輝く水風呂があり、そのうちまずメインとなるフィンランドサウナへ。

ウェルビー福岡サウナパンツと布製の敷物を使用するのがマナーの様であり、持って入る。

サウナに入るドアを開けると中は温度効率の為か天井が低く、他人が目に入らないための配慮の為か室内は薄暗く、黄色い室内灯で少しだけ視認できる程度。まるでエジプト ルクソール王家の谷の中でも一際狭い、KV62 ツタンカーメン王墓(KV62 Tutankhamen)の中の様で趣き深い。

フィンランド材がふんだんにあしらわれたオートロウリュ室温85度の室内で10分。その後掛け湯をし、熱った身体を次は強冷水の水風呂へ。

風呂一見小学生の頃にプールの授業で入った消毒槽の様な出立ちをしており、一歩、二歩進む毎に水温3度の暴力が襲い掛かってくる。

風呂の中に肩まで浸かり5秒、10秒。段々と手足の先が痺れてくる感覚に陥る。あれは高校1年の水泳部新人戦、秋晴れの9月寒い日に水温11度の中、朝方からウォーミングアップをするも水が冷たすぎて呼吸が出来なかった思い出が思い起こされる。

1分も入っていられず限界を超え、急ぎ水風呂を出て体を拭き外気浴へ。

小生も巌山へ並ぶミケランジェロの如く、しばし外気浴を嗜む。

しばしの後、次は奥側のサウナへ。こちらはサウナの中に水風呂があるという無限ループ可能な、夢のようなサウナである

サウナ室内で暫く体温を高め、掛かり湯をしてそのまま室内の水風呂へ。こちらは強冷水に対して弱め。肩から上はサウナ室内で暑く、肩から下は水風呂内でつめたいという逆立ちしてロードスターに乗っている感覚

そうこうしているうちにメインサウナロウリュ(アウフグース)が始まる時間が近付いて来たらしく、着替え場から浴場内へ我れ先にと溢れるサウナー達。

小生も出遅れては不味いと思い、またサウナーが多くもしかすると室内からあぶれてしまうかも知れない思いかアウフグース10分前にメインサウナ内へ飛び込み1番前の特等席を確保。これが後に大変なことになるとは知らずに…。

17時になり、メインサウナ内へ"熱波"と書かれたTシャツを着た熟練ぽいアウフギーサー(アウフグースを専門で行う人のこと、サウナ内でタオルを振り熱い風を生み出す人のこと)が入り、いよいよアウフグースが始まる。

まずはロウリュから。アロマの入ったサウナ水を、サウナストーンゆっくりと掛けていく。

目をつぶり、サウナ水がサウナストーンに当たる際のロウリュの音、アロマ香り、段々と広がっていく蒸気の熱さを嗜む。

ロウリュが終わり、いよいよアウフグースが始まる。

小生はアウフグースが初めてである

アウフギーサーが熱波を放つ。

単調なタオルの振り回しではなく、緩急をつけ、上からからからから、室内20人弱のサウナー全てに向かい熱波を放つ。腕から発する玉のような汗。それは一緒にサウナに行く友人から受けるアウフグースの真似事とは全く違い、アウフグースプロならではの、えもいわれぬ情緒を纏った素晴らしい熱波である

アウフグースが終わり、再度ロウリュからアウフグースを計3セット。熱すぎたのかセットの途中でサウナ室内から我れ先にと出て行くサウナー達。

アウフグース3セットが終わった時点でふと室内を見渡すと、小生とアウフギーサーしか居なかったため、アウフギーサーへ丁重にお礼を言いサウナから退出する。この時点でかなり身体が熱くなりフラフラになる寸前にまで行っていた。時計を見てみると、1710分を指している。合計20分もサウナへ入っていたことになる。掛け湯をして急いで強冷水の水風呂へ。

冷水へ入った瞬間、飛んだ。

浴場の天井をよく見ると、ラファエロ天使こちらを見ているような多幸感に包まれる。ああ、こんなに幸福で良いのだろうか…!(この間10秒程度)

冷た過ぎてまたすぐ手足が痺れて来た為、急いであがり、外気浴からまたシャワーを浴びて汗を落とし、浴場外へ。

綺麗なアメニティ室にて身だしなみを整え、サ飯コーナーへ。ベトコンラーメンを注文する。

うまい。うますぎる。水分の抜けきった身体に、スゥーっと自然に染み込む中太麺。福岡というコンクリートジャングルに突如湧き出たオアシスのよう。

秒で平らげたあと外出許可を取り、歩いて5分で福岡中洲の夜の街へ。

(この辺は記事内容にそぐわない為聞きたい方は小生に次会った時に聞いて下さい。色々と紹介も出来ます)

大満足の1日目。ウェルビー地下1階のカプセルホテルにて1泊。

2日目チェックアウトの朝。起床後、再度サウナへ。

今回は"からふろ"という特殊サウナ室へ。

室内は真っ暗にしてあり、2畳半程。

秀吉茶室を模しているらしく、床は畳張りで天井は背丈の半分程のため屈んで入り、胡座のまま瞑想する。

室内が暗い為、易々と瞑想に入れ非常に有意義時間を過ごせた。

サウナでととのったあとはいよいよ今回の旅の目玉のひとつである朝食へ。

バチバチに脂の乗った、鯖の定食無料ご飯とお味噌汁のおかわりも無料。これは本当にありがたい。

メインの鯖の、脂が、溢れる。

溢れた脂で、白米が止まらない。

香ばしい味噌汁のおかわりが止まらない。

大満足の朝食でした。

ウェルビー福岡の良いところが、朝食10時まで。カプセルホテル利用11時まで、チェックアウト12時まで。だからゆっくり過ごせる。

サウナと朝食でこの世のあまねくととのいを手に入れてからしばらく休憩室にて休憩。その後チェックアウト。

そのまま下道で家まで5時間。大大大満足な福岡サ旅でした。

今月末また行こうか検討中…。

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