2018-05-13

就活生は祈られても何も思わないでほしい

ストレスで久々の休みに一日中寝てた。泥酔しているので勢いで書く。

人事の採用担当になって一年目。

新卒採用はクソ。

諸般の事情で、自分自身中途採用しか就活したことがない。

今年から新卒採用担当することになった。

社内のジョブローテーションの関係でそうなっただけで、希望したわけではない。

はいえ唯々諾々と何も考えないでそれを受け入れた。

今では後悔している。

しかし若手なのもあり、社内の評価のために唯々諾々と前の担当者の引継ぎ通りに業務をしている。

クソだ。

結局(全部とは言わない、自分で考える能のない多数の凡庸な)企業は、就活業界ビジネスに概ね踊らされているように見える。

踊らされる企業と踊らされる学生マッチポンプ

といっても就活業界ビジネスを展開しているナントカナビとかそういうのが悪いかというとそうではないと思う。

何が悪いんだろうな。

たぶん自分の頭で考えて考えたことを実行しない(俺も含めた)全部が悪いんだろう。

まあそんなことはどうでもいい。

書きたかったのは、表題のとおり、就活生は祈られても何も思わないでほしいってことだ。

採用担当するようになって、大量の学生審査して、選ぶ作業をするようになった。

最終面接とかはもっと上の人間にやってもらうから、直接落としたり通したりするのは、

書類選考とか、一次面接とか、グループディスカッションとかそういう奴だ。

正直、クソ忙しい中で、書類を見るだけでは、または10分とか20分とか喋る(あるいは喋るのを眺める)だけでは、何も分からない。

書類だったら、もうまとめて学歴(など)で落としていくしか統一的な基準」として自分上司を納得させる方法がない。

なんか一生懸命に心を込めて考えたんだろうと感じられる自由記載みたいのを見かけることもあって、心を動かされることがあっても、

それだけ通すことはできない。説明がつかないから。

面接に関しては、たった数十分話すだけだ。何も分からない。

真摯に誠実に話せばわかってくる、とか嘯く奴もいるが、

こっちだって本当に誠実に話せているかと聞かれたら、首を縦には振れない。

言えないことだってあるし、落とさないといけない後ろめたさもある。そうだろ?

一方で学生だって化かしに来る。

それは当然だし、化かす能力がある人間なら入社いただいて何の問題もない。

でも入社した後も社内を化かし続けられない人間入社してしまったときには、

社内で「あいつを入社させたのは誰だ」ということになる。

そんなもん判断つくか。つくわけない。

それに、特に嫌いなのがグループディスカッションで、あれは一緒に入るメンバーによって表出する人格に違いが出過ぎる。

評価も周りのメンバーによって全く変わってくる。

しかも、積極的発言する人を評価すると言いながら、明らかに無理して頑張ってる学生を「協調性がない」と評価したりする。

クソofクソだ。

社内で「わからんから顔の好みで選んでる」と公言してる面接官も知ってる。

公言してないだけでそういう面接官も一定数いるんじゃないかと思う。

当然、どの程度の割合人間をこのタイミングで落とさないといけないかというのが決まっていたりもするので、

相対評価で落ちる学生が出てくる。

その日面接した中に落としたい学生がいなくても、落とす学生を選ばないといけない。

もちろん一応、こういう人間を落とす、通す、という基準はある。

でも、正直あん基準はクソの役にも立たない。

「こういう基準採用をしています」というのを社内の上の人間に納得してもらうためにあるだけだ。

ちなみに(就活ノウハウ本とかにもよく書いてあるが)その基準が知りたかったら、

その会社採用webページに出てる「当社の求める人材」とかそういうのを見ればいい。

まあ大体どこも書いてること似たようなもんだけど。

正直、自分としては、とにかく(少なくとも普通以上に見える奴は)落としたくない。

学生からしてみたら人生選択必死なんだ。

そうじゃない余裕な奴もいるかもしれないけど、

多数の学生自分が何したいかって言われても良く分からないまま一生懸命受けに来て、

内定が出るか出ないか自分市場価値を賭けてるんだ。

俺は新卒就活したことないが、それくらいの想像はつく。

そういう学生を、「よくわからんな」とか言いつつ、鉛筆を転がすみたいにして選別していく。

もうたくさんだ、と何回も思った。

社内にはそれを楽しそうに、「あの学生はこうだった、ああだった」と言いながら自信満々にやってる奴もいるから、

俺が向いてないだけなのかもしれない。

このストレスに耐えられそうにない。

からせめて増田で、「祈られても何も思わないでほしい」と学生懺悔する。

ここまで書いたことはあくま自分の勤めてる会社の話で、どのくらい普遍性があるのかは分からない。

でも、企業がお祈りを出した場合でも、決してそれは学生個人能力とか人格否定してるわけではない、

ということを、上に書いたクソみたいな実情で少しでも実感してもらえたらと思う。

落とす時も「まあ落とすほどではないんだけどな」と思いながら落としている時もあるし(むしろそちらの方が多い)、

「この学生はうちには向いてなさそうだけど○○な会社なら向いてそうだな」と思いながら落とす時だってある

(またこのへんをフィードバックしないのがうちの会社のクソなところだ)。


決して学生の皆様を否定してるわけではない。

それが伝わるようなやり方で採用活動ができていないのは、多分ひとえに企業の手落ちで、そんな会社には入らなくて正解なんだと思う。

そう思って、祈られてもなるべくがっかりしないでほしい。

「そうはいっても祈られ続けてサラリーマンになりたいのになれない」って人は、小手先テクニックを磨いてください。

テクニックがつけば面接官は騙せます

弱い自分言い訳ばかりですまない。

最後一言、まあ意識高い学生はもうやってるのかもしれないけど、

就活必勝情報仕入れたいなら、就活生向けの情報を漁るよりも人事の採用担当者向けの情報を漁った方が利益率高いと思う。

  • 自分も一時期新卒採用の面接官してたから気持ちわかるよ。 うちは学歴では切ってないんだけど「生意気そうで内部の人は合わない」って言われてしまって、 採用断念したことがある...

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