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電通は今回謝罪して罰金50万円を払って鉄槌がくだされた! という記事があるんだが、そもそも本当にそうか?
たしかに評判のダウンというのはそれなりに痛いのかもしれないが、電通クライアントのなかで「あそこはブラックだから仕事を頼むのやめよう」なんて企業がいくつある? ないでしょう。社員5人で年商4000万円利益なんて数百万の会社にとって50万円はたしかに大金だが電通にとってもそうなのか?
断言してもいいけれど、電通規模の会社、つまり純利益700億円で社員5万人弱の会社において、社を上げて「残業撲滅キャンペーン」をやるのは、月に数百万円の予算がかかるよ。委員会を立ち上げて、その委員会メンバーは通常の業務と兼任だとしたところで、毎月何時間か拘束して会議をさせて、あるいは報告書を出させるだけでも(一般中小企業目線で見て)巨額の予算が必要とされる。おそらく社外メンバーも必要だろうし、適切なIR予算と、それ以上に不適切な社外アピール予算が必要だ。実際残業が減ってそれで売上が下がるとかは全く計算に入れず、「社を上げて取り組んでます」というポーズを示すだけでも罰金の十倍以上、下手したら百倍の予算が必要となる。
つまり、この罰金は犯罪抑止に対して何ら価値を持たないということだよ。純粋に金額的なリターンの話で言うならば、電通は毎月(毎年ですら無い!)50万の罰金を払ったほうが、残業撲滅キャンペーンをするよりも、遥かに経済的には得だ。ぶっちゃけ、裁判で重役の時間を取られたことのほうが重役の給与を時給換算すれば50万よりダメージは上のはずだ。
電通はオリンピックの仕事も受けているし、その意味では官営の仕事を受けている市注目度も高いので、それなりの対処はするだろうしそれを必死に示そうとする。そもそも事件後の雑誌記事で「残業が出来なくて厳しくなりました!」みたいな記事が出たことそのものが、電通の反省しましたキャンペーンなわけだし。
でも、事実としては「罰金を払い続けたほうが、ビジネスモデルを変えるよりも経済的には得だ」という事実は全く変わらない。もちろん別に、だから電通が悪いと言うつもりはないよ。でも、これって法としてはバグってない? 抑止力という目的は果たされていなくない?
もともと日本の蚕糸業は国内向けだったため、品質も価格も国際標準に届いていなかった。
しかし、蚕病により海外の生産量が減っていたことから、日本の生糸は世界の注目を集めることになる。
また、高品質な生糸よりも安価な物が求められていて、日本の低品質な生糸でも十分に需要があった。(日本の糸は、海外では横浜での相場の2倍ほどで取引されていた)
機織りの工程では縦糸は強く引っ張るが、横糸は縦糸にくぐらすだけなので品質の悪い糸でも問題なかったりする。
1840年頃 | フランスで蚕病が発生 |
1853年 | フランスの蚕病がピーク |
1860年 | 横浜港開港 生糸輸出開始 蚕病の影響で日本の輸出増 |
1868年(明治元年) | イタリアで蚕病ピーク |
明治3年 | 藩営藩営前橋製糸所を開設(日本で初の洋式器械製糸所) |
明治5年 | 富岡製糸場操業開始 "官営で"初の洋式器械製糸を導入した(日本で初とは言ってない) |
明治6年 | 星野長太郎が前橋製糸所を参考に、水沼製糸所建設(民間洋式器械製糸所) |
明治11年 | 水沼製糸所製、パリ万博で一等賞金牌を受賞) |
「諸外国に不当に安く買い叩かれている」
と発言。
「水沼村に器械製糸所を作った」と紹介されていることから、明治6年~の場面だろう。
日本全体で見れば嘘。
これは本当。
前述したとおり、海外では2倍で取引されていた。
しかし、外国人技師を招き、洋式器械をそのまま導入した「前橋製糸所」「水沼製糸所」「富岡製糸場」においては品質は世界にもひけをとらなかったのではないか、と推測している。
事実、星野の水沼製糸所は建設からわずか5年でパリ万博でのお墨付きを得るほどだ。
あの発言は星野長太郎が「せっかく高品質な生糸を作っても、日本の糸というだけで外商に買い叩かれてしまう」という状況に苛立ちを見せたセリフであって、(そして現地で直接取引という話につなげるためで)
脚本家が「日本の製糸技術は昔から世界一ィィィィーーーー!」という認識を与えたかった、と考えるのは少々うがった見方ではないか。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(群馬・桐生市 水沼製糸所跡) 生糸輸出切り開いた2人の兄弟
http://www.sankei.com/premium/news/151025/prm1510250007-n1.html
http://www.pref.gunma.jp/07/p20210002.html
http://www.tomioka-silk.jp/hp/index.html
http://www.sukima.com/35_maebashi_ito/08hanei.html
星野長太郎とは【日本人による日本製生糸の輸出を実現した先駆者】
インターネット上では、失言やスキャンダルを追及すると、追及した側にも失言やスキャンダルが発覚し、
しかし、ここでいうブーメラン効果は心理学の効果についてです。
ある人が、他の人を説得しようとした結果、その相手が説得する側の意図する意見と
そのブーメラン効果を利用した情報操作の手法が、ソ連共産党の手法としてWikipediaに取り上げられています。
つまり、官制マスコミの報道への不信感や反体制派への同情を逆手にとって、
逆説的に体制にとって都合のいい方向に誘導するという手法というわけです。
俺は遠隔操作ウイルス事件の片山祐輔被告の最近の動向を見て、この「ブーメラン効果」を思い浮かべたからだ。
「真犯人からのメール」が荒川の河川敷にスマートフォンを埋めた上での片山被告の自作自演だと報じられた。
それが警察の捏造だというなら堂々と反論すればいいはずなのに、片山被告は記者会見をすっぽかして逃げた。
俺も片山被告は冤罪だと信じていたけれども、以降はクロだったんじゃないかと疑い始めるようになった。
そしてその翌日、片山被告はあっさり遠隔操作ウイルス事件の真犯人だと認めてしまった。
さらに前日の会見で、河川敷のスマホを「味噌樽のズボン」と袴田事件を引き合いに出して警察による捏造だと
強く示唆したはずの弁護人でさえ、あっさりと無罪主張から手を引いてしまった。
その結果どうなったか!?
警察や検察の取り調べや捜査の手法に批判的な人が大勢釣られ、面目は丸つぶれだ。
もちろんこれで警察、検察の手法が正しいということにはならないが、
片山被告の冤罪を主張してきた人々の主張の信憑性に疑問符が付く印象が付くように操作される結果となった。
警察や検察は、まさにマスコミや警察、検察への不信感を逆手にとって、
まんまと多くのジャーナリスト、ネットユーザーらを釣ったことになる。まさに入れ食いだ。