2021-06-17

https://anond.hatelabo.jp/20210616125503

大学生時代に学前のガストでよく駄弁ってたテーマで、大変懐かしく思った。

増田の考えを解き明かす分野としては法哲学に入るのだが、結論

まぁ法律宗教なので「日本人お気持ち」で全て決まるってことでいいんだけど。

と、ややトーンダウンした感じで締めくくってる事。そして関連エントリ

自然科学的な根拠

社会科学的な根拠

どっちの話だ

https://anond.hatelabo.jp/20210616162123

 

社会科学って「社会科」学であって、社会-科学ではないよね?

科学自然科学)と社会科学並べるのかなり違和感あるよ。片方は検証再現不可能占星術的なものでしょ

https://anond.hatelabo.jp/20210616165329

というコメントがある事から社会科学視点について議論が浅い部分が見受けられたので、そこについて補足しておきたい。

(なお引用した『社会科学検証再現不可能占星術的なもの』という理解は何から何まで間違ってる。社会科学とは社会の “関係性" の部分に焦点を当てた学問なので、法律学を社会科学視点分析するのは正しいし、数多の論文はもちろん研究講義普通にある)……閑話休題

 

 

さて。

Q. 科学根拠のない法律存在することは許容できる?

という元テーマに回答すると

A. そもそも法律科学根拠だけで作られてるものではない

という回答になる。身も蓋もなくて申し訳ないというか、「そりゃそうだろ」と言われそうだが。

 

社会の便益と個人利益。それらが相反するとき妥協点を定めるのが、法とコミュニティである

という言葉がありまして。個々人が好き勝手にやった結果、社会に損をもたらしてやばい → だから法で規制/ルール化しよう。ってのが、多くの法が作られる基本的な流れと思って良い。すなわちそもそも法が作られる理由/初動の多くが「誰かが好き勝手やったせいで、他の誰かの利益/権利をおびやかしている」である。大抵の場合において、科学問題提起から発祥したものではない。

もちろん「この方法患者不利益になるから規制すべき」(医事法令)や「この方法施工主が行うと顧客安全性を損なうから規制すべき」(建築法規)などもあるが、これらの科学根拠誰かの利益/権利をおびやかしているから、それらを保護/フェアネスにすべき という原則が先であり、科学根拠はその理由付けに過ぎない。

 

よく語られる話ではあるが「大麻規制されてるが、酒は規制されていない。科学根拠に照らしたときに、矛盾があるではないか。両方似たものから、両方規制するか両方解禁すべきだ。」という人がいる。この指摘は科学的な視点から合理的かもしれない。

だが、これは時の権力者が「大麻/酒を規制したとき社会の便益と個人利益、どれを重視し、着地点を定めるか」と議論をしたり、賄賂だったりコネだったり、時代の情勢やら経済施策だったり、決めた権力者の気分だったり、そんな事情あん情事でアアダコウダして、その結果……今の大麻禁止・酒OKなのであろう。

科学二の次である。残念ながら。

 

 

最後ひとつ与太話をしよう。

ひとたび法が作られてしまうと、その後は妄信的に信じる輩が出てくる。コア・コンピタンス経営という本に「猿とシャワー」という寓話がある。有名な話だが、要約するとこうだ

檻の中に、4匹の猿がいた。部屋の中央にはバナナが吊されてある。

当然、猿はバナナを捕ろうと飛びつく。すると天上から冷たいシャワーが降ってくる。猿はバナナを諦めてしまう。

4匹の猿を1匹を入れ替える。新入り猿はもちろんバナナに飛びつこう……とするが、古参猿3匹に「やめておけ」と止められバナナには触れなかった。

猿の交換を繰り返し繰り返し、ついには誰もバナナに見向きもしなくなった。

だがしかしバナナに飛びついてはならぬ」だけが呪いのように猿を支配し、バナナに飛びつかない理由自体は誰も覚えていない。

とっくにシャワーが噴き出す仕組みも、なくなっていたというのに……。

時代が変化しているのに、過去妄信的に信じる猿に、僕らはなっているのではないか

しがらみに囚われなければ、より良い利益(バナナ)を手に入れられるのではないか。この視点/議論は常に必要だと思う。

 

科学とは、多くの場合において、根拠再現性ある形で、世の中を照らす。

古くに権力者によって作られた法は、本当は科学根拠に欠けているのではないか。新しい科学的な発見を取り入れ、検証され、アップデートされてしかるべきではないか

理想論をいうなら、私もそうであってほしい。しか過去の法/ルールに縛られ、大抵の場合は喧喧諤諤の議論となってTwitterつぶやき藻屑と消えゆく。私の見る

Twitter見てたら思ったより科学的な正しさと法律矛盾を指摘する人が多かったので気になった。

科学的根拠のない法律が存在することは許容できる?(追記あり)

も多くがそんな話をループしているように感じてしまう。増田のような科学的知見から疑問を呈する者が、確固たる根拠を述べ、社会にとっての新たな利益アピールし、歪んだ法を叩き直してほしい。そう願う。

記事への反応 -
  • エビデンスに基づかない法律と言えばいいのかな。ただし倫理的な事柄や科学的に証明できない問題は除く。 例えば危険物の取り扱いとか建築基準、防災関連の法律なんかは科学的な根...

    • 大学生時代に学前のガストでよく駄弁ってたテーマで、大変懐かしく思った。 増田の考えを解き明かす分野としては法哲学に入るのだが、結論が まぁ法律は宗教なので「日本人のお気...

    • Twitterでは何のネタで盛り上がってたの? 法の目的を明らかに達成できない規制値とかならそりゃ批判されるだろうけど、なかなかそういうの無い気がする。

    • 自然科学的な根拠 社会科学的な根拠 どっちの話だ

    • 大麻安全厨かな?

    • 意味不明すぎる。科学が扱えるは事実だけなんだから価値判断である法律の「根拠」になるわけ無くないか。

    • 科学的根拠のない判決を下す裁判官が掃いて捨てるほどいるから、最大の問題でもないよ

    • これも身体的な害や依存性については科学的に否定されてるけど禁止されてる。 大麻に毒性や依存性があることは明らかだし、大麻・酒・タバコよりも有害だけどほっといてもみんな...

    • ビニールと大麻は割れ窓効果もあるからなぁ カリフォルニアかどっかの寿司屋のカウンターにのぼってあばれた50台金髪全裸美人の動画みた? あれ大麻で「本人には」害がないってい...

      • 割れ窓理論とかいうあまり実証されていない理論

        • https://twitter.com/KanAugust/status/1404668336185565189   10万円以下の泥棒をつかまえない国からみたら大麻なんてたいしたことはないだろうなぁ

      • 「より依存性のある薬物濫用への入り口になってるからダメ」は大麻が禁止されているから論建てできる後付けの根拠であって、タバコやアルコールが禁止されて薬物扱いになってれば...

        • いや、普通に害がある(大麻すったまま運転などして交通法規を犯すなどの副次的犯罪率があがる)からダメだよ 酒(飲酒運転、アル中DVなど)もタバコもだいぶ有害性が知られて締...

    • 人権の存在って科学的に証明されてたっけ

      • 最初の一行目くらいは読んで差し上げては

        • 最初の一行で自分の質問が都合のいい事しか受け付けないってなってるのもだいぶ敷居が高いよね

    • 「科学的根拠をすべての法律に求める態度」自体は科学的根拠に基づいているわけじゃないんだよ。

    • > エビデンスに基づかない法律と言えばいいのかな。 もう胡散臭さが出てて笑える 見えない敵と戦ってるタイプ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん