2019-01-28

SNS社会中高生大変だなって話

増田に嫌われる語りたがりの女オタクからめちゃくちゃ長くてごめんな。


私が中学生高校生のころは今ほどSNSは発展していなかった。

当時はmixi全盛期で、一応アカウントを持っていないではなかったが、当時好きだった映画俳優コミュニティに入っていた程度で、そんなに使っていなかった。

ということは、基本的に周りにいるのは同じ世代の子たちだけということになる。

私の高校バイト禁止だったし、高校生バイトしないのが当たり前で、するひとは特殊事情があるか、学校まじめに行く気のない人、というのが学校常識だった。

みんなそれが当然だと思っていたので隠れてバイトするような人もおらず、使えるお金お年玉お小遣いだけ。携帯の有料会員みたいなのもせいぜい「二つまで」とか決められてる。

要するに、みんながだいたい同じくらいお金持ってなかった。


すると、そんなに情報格差、機会格差って生まれなくなる。

当時はあるバンドが好きだったのだが、みんなFC年会費払って、頑張ってお金ためて年に2回くらいライブに行くのでいっぱいいっぱいだった。

10000円もする初回限定版のアルバムが買えなくて泣く泣く3000円の通常版を買ったけど、周りの子も買ったのは3000円だった。みんなお金がないから。

しかったものはみんな持ってなかったし、行きたかったところに行けなかった。

から誰もその『持っていないもの』の話をすることがなかったので、私の世界では『私の買えなかったもの』は『存在しなかったもの』にできた。


もしこのとき自分だけお金がなくて全然買えなくて、でも周りの友達はみんな好きなものを買っていた、なんてことがあったとしたら、正直私は相当ひねくれ拗ねていただろうなと思う。

私も限定盤ほしい。私もリリイベ行きたかった、そういう感じで。

面白かったよとか言われたらなお妬んでいたに違いない。


それが簡単に起きるのがSNSだと思う。

学校という狭く似たような立場環境人間ばかりが集まるところなら気にしないでいられた。みんな持ってないのは同じだから

でも、SNSに年齢と財布、在住地は関係ない。高校生アラフォーが話すこともあるし、社長の嫁と知り合う奨学生だっているし、都民離島住まいも仲良くなれる。

「ほしいけどこんなの買えるのお金持ちだけだなー」って思っていたものバンバカ片っ端から買いまくる社会人お姉さま投稿毎日見ることになる。

社会人になった今は趣味のために10000くらい平気で出せるけど、3000円で必死になっていた当時の私にはそんな感覚分かりゃしない。

自分が一回しか行けなかったツアーで全通する人がいる。何万もするコラボ商品を持ってるひとがいる。

大人になった今だから、働いて稼いでるんだしそんなのは当たり前のことで、羨んだりしたって仕方ない。東京に住んでないのが悪い、って思えるけど、高校生だった自分にそんな割り切り方ができるかっていうと、絶対無理だと思う。

「そりゃそうだろうけどでも悔しい」って思う。


推しが「バースデーイベやります!」とか告知してやったー絶対行く行く!たのしみ!って思ってツイート詳細見ると「また東京ばっかりでずるい」というリプライがついているのを見る。

ときどき地方イベントをやったら「いつも東京のひとはたくさん行ってるんだから地方勢に譲れ自重しろ」みたいなのが拡散希望かいってツイートされる。


好きなもの欲しいものお金を払えるようになって、好きなところへ行けるようになった社会人の身では地獄のような民度だなと思う。

でも、ふと自分過去を考えてみると、確かに「金を出さない奴が悪い」んだけど、それはそうって分かってても「私も行きたいのにずるい」って思っちゃうだろうなと。さすがに公式には言わないけど。

からたぶん、そういうリプライを送っているひとたちは、「みんなは持ってるのに私だけ買えなかった」IFの高校生の私みたいなもんなのだと思う。

高校生のころの私の世界は小さかったから「みんな」はせいぜい同学年くらいのもんだったけど、今の高校生の「みんな」はたぶんファン全員なんだろう。

実際は「みんなが持ってる」わけじゃないだろうけど、欲しかった人間からしたらどうしても持ってるひとのほうが目に付く。


このSNS時代努力が伴っているいないに関わらず、自分より良い環境にいる人間簡単に見ることができてしまう。それって結構しんどいと思う。

私もそういう風に思われているんだろう。東京に住んでるのでイベントとか行きやすいし。

よく関東民が言う「〇〇(地名)が来い」みたいな冗談地方民にはすごい腹立つみたいな、そういうのもこれだよね。

とはいえ今の私の立場からしたら「また東京かよ…」とか言ってる奴には当たり前だろじゃあ地方で埋まんのかよって思うし、「また有料かよ」とか言ってるの見たら「慈善事業じゃねえんだよ」って思うから、そういう文句つけてるのが見えちゃうのも結構嫌なものがある。

私は推し活のために東京引っ越したし、行けるものは行くし買えるものは買う。全部自分がそうしたいから頑張ってる。


どうあがいたって変えようのないことなので解決したいとかそういうことは全く思ってない。

ただ、私が子供だった時代にこういう世界が広がるツールがなくてよかったなと本当に思う。しかもインスタ入れてるのが当たり前、みたいな感じで何もしないわけにもいかないし。私なら絶対心穏やかにいられなかった。嫌な意見だって見ること絶対増えてると思うし。

今なら「給料が低いか転職しよう」「地方だと不便だから首都圏に引っ越そう」っていう選択肢が大変とはいえとれる。それをやらないで文句を言うのは格好悪い。

でも中高生にはそんな選択肢はないから何もできない。


いやほんとだからなんだっていう話だし、結局のところ我慢する以外の道はないんだけど。

  • 増田が中学生、高校生のころは今ほどSNSは発展していなかったし、結局のところ我慢する以外の道はないんじゃないかな。

  • 現実を知らないから我慢しないですんでいた。   現実と直面させられるから我慢以外の生き方を学べる。   物事には常にいろんな側面がある。 増田は増田で今までやってきたし、やつ...

  • マシュマロ効果じゃのう。 我慢を成功させるのには「見ない」のが最適な方法だって、四歳児ですらわかっている。 SNSばかり見ていたら不満いっぱいでストレスがたまってしまう。

  • 村一番がいきなり世界で一番と比較できる社会で自己肯定感を育てるにはということが頭によぎる

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