子供を公立幼稚園に入れているんだが、今園児保護者達と自治体の教育委員会が揉めている。揉め事の詳細は話せば長くなるので省略。
揉め事を通して分かったのは、揉める相手が教育委員会だと、PTAは全く役に立たないという事だ。これは本部役員個人の資質の問題ではなくて、PTAそのものの仕様がそもそも教育委員会とは戦えないものになっているという事。
ご存じの通りPTAとは保護者と教師が加入する団体な訳だけれども、教師も加入しているということが、公立校においてはどんだけヤバイ事なのかっていうのを、私は今回の揉め事が起こるまで考えた事もなかったが、考えてみれば相当ヤバイ事だったのである。
PTAに教師が入っている事によってPTAは教育委員会に逆らえなくなる。何故かっていうと教育委員会が実質教員の天下り先になっているからだ。
先生達は教育委員会に逆らって自分のクビが飛ぶのを恐れているし、身内贔屓で教委の肩を持ちたがる。
今回の揉め事の場合、揉め事の発端となった件の保護者説明会よりもずっと前に、教育委員会がPTA本部役員を呼び出しその口を塞いでしまった。園長らがグルだったので本部役員は園の子供達やその担任達を人質に取られた格好で口をつぐんでしまった。
本部役員の中に役場職員がいたのもまずかった。たぶん本部役員選出の際になり手がいないからって引っ張ってこられたのだろうが(なり手がいない場合、園長から適当な人物に電話で声かけがあるらしい。前年のPTA会長副会長は個人情報保護とか保護者達の自由を侵害しない様に=保護者同士の軋轢や喧嘩を防ぐようにかそういった事はしないらしい。)、教委ひいては自治体そのものを敵に回すと仕事がなくなるので当然戦う事は出来ないし、むしろ積極的に教委の肩を持ってもおかしくない(まぁなあなあでスルーしてるとは思うが)。
何も知らない一般の保護者達は教委の卑劣な遣り口に怒り、教委に対して抵抗しないPTA役員達を責めて疲弊させてしまった。
実はPTA本部役員ほど子供達の事を考えるやる気のある人達ばかりだったりするのだが(なり手不足でほぼ無理矢理入らされた役場職員以外は)、まさか教委相手だとどんな理不尽な事でも園側から圧力がかかるとは就任時点では思いもよらず、こんな時は子供達の為に保護者の皆の先頭に立って戦いたいのにそれが立場上出来ない事とその立場を選んだのは他でもない自分だという事に絶望している。
一方、動けなくなってしまった本部役員のかわりに何かしたい一般保護者の有志は、保護者達の中でももっともやる気と能力とリーダーシップと人脈のある人達がPTA本部に吸い上げられてしまっているので苦戦中。
大抵の保護者は誰かが何とかしてくれると思っているし、何とかならなくても最長たった三年我慢すればいいので、遠巻きに見守っているだけだ。多くの人達が教委のやり方はおかしいと思ってはいるのだが、園を敵に回せば子供達に何をされるかわからないから黙っている。
正直今回は既に詰んでいると、密かに抵抗を企てていた有志のメンバーは諦めモードだ。
しかし、子供を公立校に通わせている以上は教委とは関わっていく事になるというのに、こんな風に教委の横暴に易々と屈していていいのか?という思いがある。くじけそうだけど。
今回の件はイジメや虐待や事故など子供達に直接の危害が及ぶ事案ではないので、一般保護者達がいまいち吹き上がらないのだが、我らがこんな容易く負ける姿を見せつけていれば、子供達に危害が及んだ場合にも教委はのらりくらりと責任を回避するばかりか被害者本人とその家族に罪を擦りつける様な事をしかねないのではないか?
実際、過去に自治体内で起こった事件の数件では責任を問われた教委は逃げたり教師側を庇い被害児童を見殺しにしたという噂も聞く。
今回の件はそういう人の命がかかるものではないが、役場内や自治体内の政治ゲームに幼稚園が利用されている感があり、何とか取り繕って誰も損しないで済んだとしても、黙って見過ごしては不味いのではないか?ここは保護者の意地の見せどころではないだろうか?
だが、結局は政治とはそういうもので、役場や教委は子供達の為にーとかうまい事言って来るが我々も子供達も所詮誰かの権力争いの駒に過ぎず、駒が何を言おうが権力者達は勝手に我らを良いように動かし遊んでいるのかもしれない。
ま、本当に子供達の為を思うならPTA本部役員にはなってはいけない事は分かった。どんなに頑張っても園の下請けでしかない、そういう不自由な立場立と分かった。
園から直接手出し口出しの出来ない保護者達だけの団体が必要なのだ。
しかし、PTAが園の道具で教委の犬で自治体のお偉いさんのオモチャに成り下がってしまった一因は保護者達自身にある。PTAの仕事や人間関係を面倒がり忌避するあまり大事な本部役員の人選を園に丸投げしたのは私達だ。
そんな私達にこれから教委とも対等に渡り合える新団体を立ち上げそれを運営維持出来るかというと、かなり疑問なのである。
ともかくPTAはもう要らない。どんなに真面目にやっていてもここぞという時にむしろ子供達や一般保護者に牙を剥く様な団体なんか要らない。あったって誰も幸せにならない。子育て支援をうたって票取り合戦してる地元の有力者以外は。
うちの園ではPTA活動は園の運営には必要不可欠だったし、これまで適切に運営去れているいいPTAだと思っていたから、ネットでPTAが槍玉に上がった時はどちらかと言えばPTAの擁護やそれでも必要であるという方向性のブコメをしていたけれども、これからはPTAは不要、絶対に不要だと言い続けてやる。
https://anond.hatelabo.jp/20170923071909 その結論はおかしいだろ。PTAにできることもあればできないこともある、それだけのこと。 >園から直接手出し口出しの出来ない保護者達だけの 団体が必...
元増田です。 "PTAにできることもあればできないこともある、それだけのこと。" それはそうなんだけれども、その「できないこと」が重大過ぎるんだ。 園で何か事件や事故が起こって...
どんな揉め事かわからないけど、子供に直接の危害が及ばないなら、一般保護者が吹き上がらないのは当然でしょ。 地元や学校がらみの案件では極力穏便に済ませたいのが人情だから、...