ボスとうまくやれない。
仕事は士業。
仕事に対する意欲はあった。なんでも挑戦したいと思っていたし、経験を積みたいと思ってた。
でも、就職して、ボスとうまくいかなくてっていうか、私が一方的にストレスを感じて、プライベートでもいろんなことが重なって体調崩して休職した。情けないけど。
私とボスの間には誰もいない。
だから、相談できる人もいなくて、私ははじめての社会人だったし社会常識もないし、私の心が弱すぎるのかぼすがちょっとおかしいのかわからなかった。
ボスは、悪い人じゃない。いい人。
たとえば、事務員(20代半ばの女性)にBMI値を平然と聞いてしまったりする。私に対して「あなたにはわからないだろうけど、美人っていうのは苦労するんだよ」とか言って来たりする。美人じゃないのはわかってるけど、やっぱり傷つく。
漠然としてる。
わからないでやるより、マシかなって思ってた。
けど、ボスはせっかちで、説明するのが面倒くさいらしくて、質問に答えてる最中に
「あー、もういいや。自分でやった方が早い。」と言って、私に任せるのをやめてしまう。
私が質問したのが悪かったのだろうか?
ボスには言わないけど、お歳のせいもあるのか、うまく言葉が出てこないのか、ボスの説明はボスが知っている事実を私も知っていることを前提に話してきたりして、結構分かりにくい。
知識不足なら私のせいだけど、ボスが打ち合わせでお客さんから聞いた情報とか、私が知りようもない事実を前提に説明したりする。
なので、わかるまで聞き返す。
最初は理解力のない自分が情けないと思ったし、遠慮もあって聞けなかったけど、それで一度ミスをしたのでわかるまで聞くことにした。
そしたら、「もういいや、自分で~」という流れになって、任される仕事が減っていった。
どうしたらいいのか、わからなかった。
前任者は仕事が雑だったからほとんど仕事を任さなくなって最終的に契約更新せずに切った、という愚痴を何度も聞かされていたが、前任者が雑、というより最低限の仕事しかしなかったのも無理ないと思った。
でも、その話を聞いていたから、任される仕事が減っていったとき、すごく不安になった。
期限ギリギリになって、間に合わなくなって、私に仕事を回してくることが多かった。
しかも、帰り際に「明日までによろしく」と資料を渡されることもあった。
締め切り前のボスは遅くまで帰らない。
夜の8時とか9時で仕事してたりする。
たまに週に一度ぐらい早く帰る。7時過ぎぐらい。
新人は誰よりも多く経験を積んで仕事をすべき、と思っているのかもしれない。
私が先に帰る日が続くと、「お先に失礼します」の挨拶を無視されることもあった。
なので、仕事が減って、やることがなくなっても、することもなく職場にずっと残ってた。(もともと残業代はでない職種)
それも新人の仕事だし、円滑な関係を築くのも仕事だし、と思って最初は何も思ってなかった。
けど、私は体力がなくて、そのうち、何も仕事がないのに職場に残ることに疲れてしまった。
年齢のせいもあるし、性別のせいもあるのだろうが、価値観があわないこともよくあった。
仕事は計画的に前倒しして早く終わらせるのがいいという私の考えと、ボスの考えは違った。
期限より早く書類を提出すると「手抜き」だと言われた。どこが「手抜き」だったのかは、教えてもらえなかった。
なので、時間をかけて仕事をするようにしたら、今度は「遅い」と言われた。加減がわからなかった。
ボスに雇われている以上「ボスの価値観」で働くのが正解だと私は思っていた。
だから、内心の葛藤はあったけど、雇われの身で、私は新人で、ボスに合わせるべきだと思った。
他にも色々とボスの価値観と合わないことがたくさんあったり、自分が言ったことを忘れたり、言葉足らずなことがよくあった。
愚痴を聞くのも仕事のうちだと思って最初は聞いていた。けど、話を聞けば聞くほど、心が荒んでいくのでやめてほしかった。
早く帰ってしまうだの、事務所にあまりいないだの、仕事が雑だの、色々と。
「私はそうなったらクビだ」という遠回しな忠告 だと思うと同時に、裏で私も何を言われているかわからない……と、ボスが怖くなっていった。
どんどんボスと会話するのを避けるようになった。
私の心が弱く、「仕事だから」と割りきれず、必要なことも聞けなくなっていった気がする。
そんな頃、
はじめてことで、すごく嬉しかった。
自分なりに頑張ったし、お客さんとも話を進めていった。
私なりに、たまに報告もしていた。
取引先から別のオファーがあり、手に入る金額は下がるだけど早く進行できるというメリットがある内容だった。
夜だけどいち早くお客さんに伝えた方がいいと思って電話でお客さんにその事を伝えると、お客さんがそのオファーを受けてもいいと言った。
翌日、その事をボスに話すと
「なんでそんな重要なこと、俺に相談せずにそんなこと決めちゃったの?電話でそんなこと決めるとかあり得ないでしょ。」
と言われた。
ボスは決して怒鳴りも怒りもしなかったけど、明らかにイラついた口調だった。
私が決めた、というより、お客さんに報告したらお客さんがそれでいいと言ったのだ……私はどうすればよかったのだ?と、すでに泣きそうになっていて言葉がでなくて「すみません」としか言葉が出てこなかった。
私の報告ミスもあったと思う。私が悪い部分もたくさんあったとは思う。
でも、どんどんボスとコミュニケーションをとるのを避けるようになった。
でも、ここに書いたこと以外にもいろんなすれ違いやわからないことがたまってきていて、
もうボスが私に何を求めていて、何をすべきだったのか、わからなかった。
悪い人じゃない。
せっかちで、気が利かないけど、いいところもたくさんあるのだ。
理不尽なこともたくさんあるし、不機嫌になるけど、理不尽に怒鳴ったりはしない。
新人を育てる気もなくて、
質問すると不機嫌になって、
本人には注意しないけど陰ではいろんな不満を他の社員に漏らしていて、
私も何か言われているのではないか……と、
仕事を振られるのが、怖い。
質問するのが、怖い。
早く帰るのが、怖い。
そしてなにより、怖いがゆえに、ボスに質問したりすることを後回しにしてしまう自分が情けなくて罪悪感でいっぱいだった。
人目はあまり気にしない性格だったので、こんなことはほとんどはじめての経験だった。
精神的に疲労してしまったけど、早く帰って休むこともできなくて、誰にも相談できなくて。
そのすぐあと、プライベートで不幸なことが重なって、私は体調を崩して、そのまま休職した。就職して一年も経っていなかった。
申し訳なさでいっぱいだった。
仕事には、戻りたい。
私にも改善すべき点はたくさんあった。
報連相を怠って、逃げた私が悪い。
そう思ってる。
ただ、立ち向かえない私が弱いだけ。
ちょっと注意されたり、不機嫌になるからといって、コミュニケーションをとるのを避けた私が悪い。
でも、正直、どうボスと接すればいいのかがわからないし、戻ることを思うと吐きそうになる。
直接「ダメだ」と言われた訳じゃないのだし、
顔色をうかがわずに気にしないでいるのが正解なんだと思うけど、
「気にしない」でいられる方法があるなら、やってるよ、と思う。
あー、情けない。
わたしはどうすればよかったのだ?って、ビジネスの契約に関することなんだから口約束じゃなくて書面なり最低でもメールなりの証拠が残る形で話をすすめるべきだったってことだろ...