2008-07-23

ミリオタ非オタ彼女ミリタリ世界を軽く紹介するための10

アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本から

※一部誤記がありましたので、当該エントリ中の記述を修正するとともに、ミリオタが非オタの彼女に(ryの元増田によるまとぬに補足・注記を加えました(7/27/2:00)

まあ、どのくらいの数の戦車オタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、「オタではまったくないんだが、しか自分のオタ趣味肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない戦車世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、戦車のことを紹介するために見せるべき10両を選んでみたいのだけれど。(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女戦車布教するのではなく 相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、資料集めに過大な負担を伴う第三世界、弱小国戦車は避けたい。できれば主要国の戦車マニアックでもルーマニア戦車程度にとどめたい。あと、いくら戦車的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。戦車好きが『リトル・ウィリー』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。そういう感じ。

彼女の設定は

戦車知識はいわゆる「アニメメカ」的なものを除けば、陸上自衛隊戦車程度は見ている

サブカル度も低いが、頭はけっこう良い

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

T-34ソビエト連邦

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「MBT以前」を濃縮しきっていて、「MBT以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。生産数も60000両超えてるし。

ただ、ここで戦車トーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

この生産過多な車両について、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報彼女に伝えられるかということは、

オタ側の「真のコミュニケーション能力」試験としてはいタスクだろうと思う。

ティーガードイツ)、パンタードイツ

アレって典型的な「オタクが考える一般人に受け入れられそうな戦車(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの

という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

戦車オタとしてはこの二つは“車”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

九七式中戦車改・新砲塔チハ日本

ある種の旧日本軍オタが持ってる大日本帝国への憧憬と、原乙未生監修の貧乏陸軍的な主力戦車へのこだわりを彼女に紹介するという意味はいいなと思うのと、

それに加えていかにも帝国陸軍

童貞的なださカッコよさ」を体現するハチマキアンテナ

童貞に好みなネタ具合」を体現する装甲厚

の二点をはじめとして、オタ好きのする要素を車体にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

90式戦車日本

たぶんこれを見た彼女は「レオパルトIIだよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。

この系譜の戦車がその後TK-Xに続いたこと、これがアメリカでは大評判になったこと、アメリカなら即実戦投入されて、

それが日本に輸入されてもおかしくはなさそうなのに、日本国憲法でこういうのがやれないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

メルカバイスラエル

「やっぱり戦車歩兵直協のためのものだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「チャーチル」でもいいのだけれど、

そこでこっちを選んだのは、この戦車にかけるイスラエル・タル将軍の思いが好きだから

断腸の思いで削りに削ってそれでも、60tっていう重さが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「重装甲」ということへの諦めきれなさがいかにもユダヤ的だなあと思えてしまうからメルカバの重さを俺自身は冗長とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれが日本ロシアだったらきっちり40t前後に収めてしまうだろうとも思う。なのに、各所に頭下げて迷惑かけて重戦車を作ってしまう、というあたり、どうしても「重戦車伝説が作ってきた幻想が捨てられないオタク」としては、たとえタルがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。

戦車自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

一式中戦車・チヘ(日本

今の若年層で一式見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

終戦よりも前の段階で、日本戦車哲学とか技法とかはこの戦車でIII号戦車レベルに達していたとも言えて、

こういうクオリティ車両国産でこの時代に作られていたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、

なんとなく戦車好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆる陸上自衛隊しか戦車を知らない彼女には見せてあげたいなと思う。

M1エイブラムスアメリカ

アメリカの「拳」あるいは「ジャイアニズム」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「終わらない戦争毎日生き延びる」的な感覚アメ公には共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ映画フルメタルジャケット』の最後ミッキーマウスマーチ以外ではあり得なかったとも思う。「泥沼化した戦争を生きる」という米兵の感覚今日さらに強まっているとするなら、その「シェルショックの気分」の源流はミッキーマウスマーチにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

MCS(アメリカ

これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういう軽装甲風味の戦車をこういうかたちでネットワーク化して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

T-72ソビエト連邦ロシア

9両まではあっさり決まったんだけど10両目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にT-72を選んだ。

T-34から始まってT-72で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、T-72教成立以降、神話になった車両でもあるし、

紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい車両がありそうな気もする。

「駄目だこの増田は。俺がちゃんとした脳ミソに入れ替えてやる」という反応は大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。

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