はてなキーワード: BBBとは
どの分野においても必ず、上達の位というのは存在しており、基本的には以下のように分類できるはず。
1.素人
2.初心者
3.初級者
4.中級者
5.上級者
6.達人級
6の達人というのはやや大げさだが、まあ、とにかく上級者よりも高い存在ということが分かれば何でもいい。
これは単純にやったことがない状態だ。
3との違いが若干、分かりづらいが、素人がその分野について、学び始めた状態を指している。
野球で例えるなら、ルールと道具の種類を覚え始めた状態と言えよう。
これは誰でも到達できる。ただし、基本のキの詳細度は個人差がある。
これは、初心者の時にあれこれもがいていたら何となく、勘をつかみ始めた状態だと思う。
野球で例えるなら、キャッチボールが割とそつなくできるようになった状態であり、
ただし、まだ体や思考が正しく形作られていないため、何となく感覚でやっているような状態に近い。
そのため、できる時とできない時の差が大きい。
勘所というのは個人差があるので、初級者までたどり着く関心と忍耐が必要になる。
だが、ここに来ると、生活習慣のようになり始めるので、生活の一部になりはじめる。
ここから各ステージに上るまでが長い状態。勘ではすまなくなるレベル。
初心者から初級者への道は単に素質と別に関心が薄れただけに過ぎない。
野球で言うと、投げ方、打ち方は分かっているし、練習もそこそこしているけど、
なぜか、上手くならない。やり方が悪いのかもしれないと分かるが、初級者の時にやったやり方が
身についているので、やり方を変えるのが苦痛だったりもする。
でも上達していかない。
このなぜか上手くならないというのが、本人にとってはつらい。
やっているけど、一応少しずつ身についているはずなのだが、中級者になれる気がしていない。
加えて、中級者は学ぶことの多さにも気づき圧倒的な焦りが出始める。
いつになったら中級者なれるのか、というか上級者の人たちは何者だよ。
とか思い始める。才能の差ではと、外的要因を求める。(事実、センスや環境といった外的要因もある)
数年たっても、なぜか変わらない。
だんだん関心が薄れていく。
後から入ってきた人で中級者になっている人を見ると
やる気喪失が加速する。
中級者になると、生活の一部を超えて、空気となり始める可能性が高いので、
なぜか色んなことが自然と覚えられるようになり始める。
もちろん、たまに躓くが、結果的にはできていることがほとんど。
自分の限界と分野内で関心も理解できているので、そこに対しては中級者でも上級者だったりする。
野球なら、中級者だけど、ピッチングが特に得意、バッティングは普通だが、守備は得意。とか言ったレベル。
ここから、上級者の壁はもちろん高いが、個人の関心差だったりする。
分野を極めず、趣味でやる人は中級者で満足していたりするし、
何よりも中級者の壁は高い。
初級者でそこを超えられないで悶々としている人もいるはずだ、
さて勉強頑張るか。
はてなでは、水素水やら塾生肉やらサーモンやら、世間で話題になった記事の批評や炎上が多い。
スマホが普及し、ニュースはキュレーションメディアやSNSで知り合いがシェアしたものを読むのが主流になりつつある中で、大量に流れてくる記事でどれがデマなのか、判断するのはなかなか難しい。デマ記事を見分ける方法としては、
・バズワード、流行もの、似非科学に類する話題は特に注意して読む(怪しそうな話題の嗅覚を磨く)
などがある。情報収集の効率の観点から、すべての記事を批判的に読みいちいち吟味するより、基本は専門家の伝聞を鵜呑みにし、1つ目、2つ目の方法がよい気はする。
ただ、自分の頭で考えて判断するのが本質的に重要だと思うので、3つ目のやり方を書く。
自分はディベートを5年ほどやっていた。ディベートではそのテーマについて資料・文献を大量に読み漁り、使える資料を見つけることが重要である。また試合中、反駁(はんばく)のパートの人は、相手の主張を切り崩す必要があるのだが、どこに着目して突っ込めばよいのかは経験を積まないとなかなか身につかない。
例のサーモン記事 (http://www.salmon-garage.com/entry/2016/05/29/175437)を例に、いかに批判的に記事を読むのかを説明する。
まずは、議論の構造を把握することが大事。今回の場合、議論の構成は
主張:日本のスーパーで売られているチリ産のサーモンを買うべきでない。
理由:チリ産のサーモンの養殖過程で深刻な海水汚染が行われているから
深刻性:??
こんな感じの構成。記事のタイトルとこの手の記事によくある食品品質の問題で間違えそうになるが、この記事の主張と根拠は決して
「チリ産サーモンの品質管理に問題がある」から「チリ産サーモンを買うのはやめよう」ではない。
この記事の著者の書き方は、(意図的か)海水汚染の話に混ぜて、日本人が食いつきそうな、チリのサーモンは品質的にどうなのか、みたいな話を混ぜて書いていて紛らわしいしよろしくないと思う。
http://www.salmon-garage.com/entry/2016/05/29/175437
「サーモンの餌は魚ではない」「養殖場には殺虫剤は流れてこない」「抗生物質はサーモンにさほど影響がない」「狭いかどうかはサーモンが決める」
こうした主張において、メリットなりデメリットが発生するポイントとしては、「発生確率」と「重要性・深刻性」がある。これは同時に反論ポイントでもある。
例えば、「発生確率」を削ってしまえば、「それそもそも起きないよね?」ということになる。
「重要性・深刻性」を削ってしまえば、「それって起きたとしてもそんなに重要じゃなくね?」となる。
ディベートでは、
「メリット・デメリットの大きさ」=「発生確率」×「重要性・深刻性」
という考え方をするので、基本は両方突っ込む。
今回の例で構成を見てみると、海水汚染がそれが世の中の人にどれほどの影響を与えているのか、記載されてないため、「重要性・深刻性」に対してこうした反論ができる。
「サーモン養殖による海水汚染がどれだけ深刻なのか分からない」
発生過程の反論も基本的には、どういう話の筋でそれが起こるのかをきちんと把握することから。
できるだけ細かく、矢印で、AAA→BBB→CCC、というように分割する。
そこで、AAA→BBBが起きる理由があるかを疑う。これは演繹的な根拠を崩す方法。
もし理由があっても、全てのAAAがBBBにならない例を探して削っていく。または、他の原因があることを示唆する。
もしAAA→BBBが実際に起きてるという実例が書いてあるなら、その前提条件を疑う。こっちは帰納を崩すやり方。
・魚の餌による汚染
②海水に流れ出した餌が赤潮を発生させる確率をどの程度高めているのか不明
③2500万匹の鮭が死んだ赤潮の例は、赤潮の発生原因はエルニーニョ現象であり、魚の餌による汚染とは無関係
④エルニーニョ現象と比較して、魚の餌による赤潮発生寄与が不明。
という反駁ができる。あと直接な反論ではないけれど、
⑤鶏→鮭→牛→鳥のエサの連鎖が海水汚染とどう関わっているか不明
というのもある。
本筋は、チリの鮭には寄生虫免疫なし→殺虫剤が必要→殺虫剤が海に流れ甲殻類を殺す、な感じ。反論はこんな感じ。
本筋は、チリ産鮭が成長するには抗生物質投与が必要→ノルウェーより1000倍くらい使ってる→海に流れて汚染。
③海に流れたとして、抗生物質が海に影響を与える原因、程度が不明。実被害も不明。
筋書きが明確に書いてないなく、正直この項は破綻していると思う。
始めは、多国よりかなり密集して飼育されてる→水質が悪化→大量死→汚染
もしくは、多国よりかなり密集して飼育されてる→ウイルスで感染が広がりやすい→大量死
のシナリオかと思ったのだが、ウイルスで死んだ実例も根拠もない、密集してることのデメリットで述べられているのは酸素濃度だけで、酸素濃度が低下したら何が問題なのか分からない、と具体的に何が悪いのか述べていない。
挙句の果てには、鮭が大量死したのは、測定されていないプランクトンの大量発生が原因、と述べられている。
例としてサーモンの記事を使ったが、記事のあちこちに、いかにも関連しそうでサーモン養殖にネガティブな印象を与えそうな、サーモンに関係のない情報が入ってくるのでとても読みづらかた。また基本的に伝聞の情報ばかりなので、根拠が不明だったり、ロジックがかなり適当。
こういう読み方をすれば、かなり浮ついている文章ということが分かる。