はてなキーワード: 燈花会とは
過去の思い出ってどうして美化されて事実よりも美しく見えるんだろう。
どうしてあんなに煌めいてるんだろう。まぶしい。
結局自分が大好きってことなんだよね。今から自分の思い出振り返りするね。
毎回テストテストばっかで勉強に追われてた。受験の時なんてこれで人生きまっちゃうんだ、落ちちゃったらどうしようってすっごく心配だったけど今となってはあのどきどきも愛おしい。いじめられたこともあって学校も行きにくかった、けど今の年になっても付き合いのある一番仲がいい友人もできた。
すごく好きな人ができた。結局告白もせず自然に疎遠になっていったけど。毎朝7時50分に家を出るとね、好きな人と交差点で会えた。それが楽しみで楽しみでどんなに朝寒くても起きるのが苦痛じゃなかった。あんなにときめいたり誰かを好きになったりすることってもうないかもな。授業中や休み時間、気がつけばその人のこと目で追ってた。帰り道だってもしかしたら会えるかもしれないなんて期待でウキウキしてた。ほんと、若いよね。
修学旅行なんて行く前は「行きたくない~」とか言っちゃうめんどくさいやつだったけど、いざ言ってみたらすごい楽しくて。好きな人と見た長崎の夜景が忘れられない。付き合ってなかったけどずっと私の胸の奥底でキラキラ輝いてる。心の中でシャッター切ったみたいに覚えてる。肌寒かった空気も。ずっとこの思い出に囚われていくのかな。
オープンキャンパスに行ったとき。真夏の日差しがギラギラしてて、涼しい研究室の中から見た木漏れ日の翠が美しかった。あの時大学紹介してくれた先輩たちはすごく大人びて見えて大学生活ってなんて自由で楽しいものなんだろうって心がうきうきした。今でもこの時のこと思い出すと将来への期待と不安が入り混じった何とも言えない甘酸っぱい気持ちがこみ上げてくる。つらい勉強も頑張ろうって思えた。今振り返ってみても、自分はあの時の先輩たちみたいに大人になりきれていなし、きっとこれからもあの人たちより大人になれることはないんだろうな。
大学生の時は片道2時間もかけて電車通学してたんだよ。同期からは散々馬鹿にされたけど、親が一人暮らしさせるの心配だったから。学費全部出してくれるのも親だったから。同期と飲み!とかサークル活動とか研究室に籠って勉強とか世間一般にいう大学生らしいことは全くしなかったけど、電車から風景眺めながら論文読んでたのがすごく懐かしい。
初めてデートもした。この人とも結局付き合わなかったけど。水族館に行って一緒に観覧車に乗った。2人とも緊張してがちがちしてたな。自分で言うのも何だけどすごく初々しかった。あれから観覧車のってない。
一人で初めて旅行もした。奈良の燈花会。朝早く行き過ぎて、ライトアップはじまるころには足がクタクタになってた。我ながらあほだな。
卒業式ではきれいな袴を着た。学友たちと写真撮ったり、教授に感謝の気持ち伝えたりしたけどいまいち「卒業」っていう実感がわかなかった。
去年の4月から社会人になった。毎朝起きて、化粧してヘアセットして職場に向かう。先輩からの小言愛想笑いでかわして、上司に頭ペコペコさげて。お客様対応とか笑顔もうひきつってるし。残業も長くて毎日家に帰ったら風呂入ってすぐ寝て朝。の繰り返し。土曜出勤もあるから日曜は死んだように寝てる。その分お金は稼げるんだけどね。好きだった趣味も社会人になってからやってない。
過去の思い出は煌めいて見えるけど、社会人になってからの思い出と現実は今もこれからもずっと煌めいて見えないような気がする。
凄く久しぶりに前を通ったら潰れていた、跡地はマンションになるらしい。
その日はスクーターをバイク置き場に停めて、ペンダントや下着や服などを買い、そのまま帰ろうかと思っていたが、ふっと目に入った店のディスプレイに燈花会開催中と書いてあり、ちょっと見てから帰るかと奈良公園に入ったのが良くなかった。
思ったより綺麗で東大寺の方まで見に行って、戻った時にはビブレの閉店時間を過ぎてしまっていた。
バイク置き場に回ると周囲がロープや鎖で囲われてしまっている、誰か警備員さん居ないかなと周囲を見るが誰も居ない、困り果ててロープをくぐって鎖を持ち上げてバイクを出して帰るしかないかと四苦八苦してると
「見てたぞ!」と凄い剣幕で警備員らしき人が来て
「こそこそしやがって毎日停めてるやつだろう!!!」とか色々怒鳴りまくられる
「違う、バイクで来たのは初めて、こそこそなんてしてない、居てるのがわかってたら声をかけてた、燈花会を見てうっかり時間を過ぎてしまったのは申し訳なかったけど、今日も数万分の買物をしました、レシートもあります」等々反論をするが聞いてくれない
何とかバイクを出させてもらってエンジンをかけたら「番号は覚えたぞ!!!二度と来るな!!!!!」と捨て台詞を吐かれた
まぁそれから二度と近づかなかったわけだけど、なんか潰れるのも当たり前だよなぁとしみじみ思い出した。