2022-07-12

「なんだよ暗殺とか簡単じゃん!」って風潮になってるという風潮

犯人が今回暗殺必要だったパーツを揃えるのって全然簡単じゃなくね?

自分の肉体

犯人は体格を見るに2年ぐらいぶっ通しで筋トレなり肉体労働なりをしてる。

これは案外簡単じゃない。

特に負け組と呼ばれている人達には難しいだろう。

その証拠日本中にヒョロガリデブが溢れており、彼らの7割ぐらいは「復讐のために筋トレだ!」と思い立っても3日で辛くなってやめるだろう。

銃・実練習場所

パイプにダクトテープが巻き付いたようなハンドメイド銃を見て多くの人は「こんなの俺でも出来る!」とか「3Dプリンタ銃の方がまだ精巧だ」と勘違いしている。

だがあれを作るのは決して簡単じゃないし、少なくとも3Dプリンタで作れるようなゴム鉄砲の延長みたいな銃ではまともな散弾は発射できないだろう。

銃そのものを作るのに最も障害となるのがトライエラーの機会だ。

火薬を使うという性質上どうしても発射する場所には気を使う必要がある。

銃の練習だけならアメリカでやればいいんだろうが、その経験を手製銃にそのまま活かせるわけもないし、銃の性能テストをする必要もあるのでどうしても本番前に実射撃必要になる。

山の中で猟師の振りをして撃とうにも、見たこともないような銃を使っていれば自然と目立ってしまうだろう。

猟銃をそのまま使えば問題解決しそうだが、今度はその形状で警戒されてしまう。

暗殺に丁度いい大きさで、かつ命中率と殺傷力を両立したいなら犯人が使っていたのが限りなくベストだと言えるだろう。

結果を見た自分たちは既に正解がわかっているわけだが、それを自力見出していく道を簡単とは言えないのではないだろうか。

情報と運と忍耐

今回、暗殺成功における最大のファクターは「警備が手薄なタイミングで実行に移したことなのは間違いないだろう。

本人と装備の準備はたしかに立派なのだが、ほとんど警戒されずに後ろから近づいて悠々と2発目まで発射できていなければ殺し切ることは不可能だっただろう。

ネットTVではSP無能がしきりに叫ばれるが、そもそもSPの人数が4人ほどいれば誰かは後ろを警戒していただろうし、その場合は発射方向をキチンと把握してカバンを構えることで2発目は防がれた可能性が高い。

そもそも1発目を撃つとき体制や狙いをつけるとき障害物を意識する必要なども生じるだろうから成功率は大きく下がる。

結果だけ見れば最後には運が大きく作用しているのだが、それを引き寄せたのは本人の忍耐力だと私は思っている。

「実行に移そうとしたが、奈良以外では近づけなかった」というのを多くの人は奈良県警の純粋無能としてばかり評価するが、ここをもって犯人の忍耐力についても一考するべきだ。

銃をカバンに仕込んで移動すること自体リスクを伴うことを考えると、結構直前に作成成功率を鑑みて撤退できるのはかなり冷静な判断力がいる。

そもそも普通は持っていれば即捕まるよな物をカバンに入れて警備された地区に近づくだけで心拍数が上がりきって判断力がなくなるはずだ。

犯人はその状況でも冷静に警備の硬さを確認して撤退する。

覚悟のない人間であれば、こうして近づいた段階で満足してそのまま復讐をやめ、自分けが知る小さな勝利だけを持ち帰って満足しているだろう。

ないしは何度も危険な状況に挑戦するのを嫌って玉砕覚悟成功率を無視して行動に移し、脅しをかけただけで勝利だと満足しながら刑務所に入るやも知れない。

だが今回の犯人は冷静さ・忍耐力・覚悟・信念などをあまりに多く持ち合わせていたがゆえに、次なる機会を伺い暗殺成功させている。

やはり過小評価されているのでは?

これを簡単だと言えるのだろうか???

犯人像の英雄化を防ぎたいだとか、社会的地位の高い人間の恐怖心を煽りたいだとか、とにかく騒ぎたいだとか、そういう理由から今回の犯人が揃えた手札の質と量を過小評価する傾向があるように思えてならない。

正直、よっぽど頭がプッツンしたからといってここまで出来る人間日本人全体の1%程度なんじゃないだろうか?

そもそもその1%の人間はその能力を持って人生コントロールしてプッツンすること自体を防ぎ切る可能性が高いだろうし、もしも頭がプッツンしても99%の人は冷静になって途中で辞めるだろう。

針の穴を通すレベルで不運と能力と偶然が無数に重なってようやく起きた極めて稀有な事例に思える。

もしもこれが「酔って暴走したトラック運転手プリウスミサイル老人に元首相が撥ねられて死んだ」という事件であるのなら、「暗殺簡単すぎるだろ……」と私も怯えたに違いない。

だが今回の事例を簡単と呼ぶのは違うように思える。

簡単ではないが、能力のある人間が、本気で実行に移そうとしたなら、それは結果を伴いうる」という事例ではないだろうか?

センセーショナルなるな表現体験を求めすぎて多くの人が本質を見失っているように見えてならない。

  • いや、俺は犯人は相当頭が良くて忍耐力もある人間だと思うよ。 ただやはり殺人犯なので、「犯人は難しいことをやり遂げた」みたいには言いにくくて、 結果的に、簡単にやれちゃうみ...

    • 筋書きはちょっと違うけど柳沢きみおのディーノを思い出す 復讐のために丹念な計画を立てて、ストイックに体を鍛え、準備を整え、ミッションを進める

  • タイトル名が途切れてるぞ 「確認する」ボタンを押さずに「この内容を登録する」をクリックすればタイトル名が途切れないぞ

  • タイトルに風潮が2回あるのが気になる。

  • 低能先生の件はそんな感じだったしな

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん