先週アメリカ西海岸から成田空港に帰国しました。自分の記録のためと、これから帰国される方のために記したいと思います。
今回はアメリカの仕事がリモートワーク可能になり、半年ほどの予定で家族3人(私、妻、幼児の息子)で帰国しました。
出国前日、日本政府指定の検査センターに出向き、4人分のPCR検査を受け全員陰性の書類を取得。厚生労働省の質問票、所在確認のアプリ、誓約書などを用意。某記者がiPhone 6がアプリに対応していなくてレンタル料払わされたと言っていましたが、一連の書類の中に対応機種、対応していない場合の有料レンタルについてしっかり書かれていました。
出国当日、日本行きの便は乗客がかなり少ないらしく当日に飛行機の機体が変更になりました。乗機率は30%くらいで、帰国する日本人と日本を経由して他の国に移動する外国人は半々くらいでした。
飛行機が成田に着陸すると検疫から連絡が入り、まず日本が最終目的地ではない人たちから降機、それから日本に入国する人たちが降りました。成田空港のコンコースは閑散としていて、待機用のパイプ椅子が数百脚並んでいたのが印象的でした。幸い我々が到着した時は並ばなくてよかったのですが、テストを受けた後には200人くらいの列ができていました。それから一連の手続きとテストはとてもスムーズに行きました。係員の方が外国の方が多かったのが印象的でした。英語が話せる人を配置するためでしょうか、頑張れ日本の若者。
テスト結果が出るまで約1時間半。巷では抗原検査かPCR検査かと言う議論があるそうですが、私の経験では抗原検査が最適解だと思います。なぜかと言うと、同じ航空便で到着した人たちは空港検査、ホテル隔離、3日後の検査という一連の流れの中で同じグループとして扱わなければならない点。同じグループの中から1人でもオミクロン陽性者が出ると全員濃厚接触者として合計2週間ホテル隔離(当時)になるからです。私の乗っていた航空便では成田入国組は18人だったので、100人単位のPCR検査だと時間がかかりすぎるという点もあります。
空港検査では無事全員陰性で、成田空港からバスで1時間ほどの都内某所のホテル(女性社長が有名な)に移送されました。子連れで荷物が多くて大変でしたが、係員の方が手伝ってくれたのがありがたかったです。お部屋は激セマのツインルームですがここから3日間の隔離生活が始まります。
食事は一日三度、お弁当が配られました。ホテルのレストランが作っていると見られるもので、ご飯、唐揚げ、豚の生姜焼きなどのおかず、酢の物、ちょっとした野菜などが入っています。アメリカで出てくる食事に比べてレベルは高いと感じました。息子にはパックに入った離乳食が配られましたが、食べなかったので2回目以降はキャンセルさせていただきました。ちなみに、有名女性社長のカレーの本が部屋に置かれておりカレーが出るかなと期待していたのですが、出てきませんでした。気になるので自主隔離が終わったら食べに行こうと思っています。アルコールは厳禁。普段毎日ちょっとづつお酒は飲むので、大変でした。AmazonやUber Eats、家族からの差し入れは可能ですが、アルコール、常温保存不可能なものはすべて禁止でした。アルコールは係員立ち会いのもと検査されるという話でした。幸い弟が近所に住んでいるので、子供用のバナナや、コーヒーなどを差し入れてもらいました。
やることがないので、持ってきたヨガマットでトレーニングをしたり、子供とEテレを見たり、Numberの大谷特集を読んだり、ゼルダをもう一周したりして時間をやり過ごしました。アメリカ出国前は仕事が忙しくてバタバタしていたので、今回毎日10時間くらい寝られたのは良かったです。3日もするとあまりにも部屋が狭いので、子供のストレスが溜まって来ました。そして4日目の朝、運命のPCR検査です。ここで同便の18人のうち1人でもオミクロン陽性が出ると更に11日間の宿泊施設での隔離になります。幼児とこれ以上狭い部屋で待機するのは正直キツかったのでかなりドキドキしました。検査結果が出ると言われた時間から1時間半ほど待たされて、無事に全員陰性が確認され、成田空港にバスでドロップオフされ、家族に自家用車で自宅に帰りました。ちなみに我々より一週間早く入国した友人の帰国便でオミクロン陽性者が出たので、彼は2週間ホテルに缶詰でした。
今回の一連の経験を通じて思ったのは、この水際対策のオペレーションはかなりシリアスで大掛かりなものだということです。かなりの数のスタッフがどのチェックポイントにもあてがわれていて、日本政府の本気を感じました。検疫、隔離の最前線で働いてくださっている方々にはコロナ感染のリスクがあるなか、素晴らしい仕事をしていただいて本当に感謝しています。私達が日本の家族と再会することができたのはスタッフの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。