これは同人誌を出したことのある腐女子が、他人の炎上に乗っかって自己顕示欲を満たすチャンスを伺い、隙あらば自分語りをすることで「誰かが大事にしている文化は安易に否定しないようにしよう」ということを自戒も兼ねて訴える文章である。
2021年3月29日、Vtuberのさくらみこ氏が、動画内でBL同人誌を作者の許可なく紹介し、その際の態度が作者へ敬意を払っているとは到底思えないものだったとして多くのオタクの不興を買い、炎上した。
私は脳直Twitter女なので、即座にブチ切れ許せないとツイートをかました。
しかし何事も事実を見つめないまま、尾ひれのついた情報に踊らされてぶち切れまくるのは良くない。
阪神パッケージのばかうけを6枚食べ、レモンティーを3杯飲んで頭が冷えた私はとりあえず現場を見に行くことにした。
現場である元動画は削除されていたので、該当箇所の切り抜き動画を見た。
結論から言えば、イキった中学生の腐女子が友達の家でお菓子を食べながらしゃべっていたことが、そのまんまインターネットに投稿されてしまったんだなというのが正直な感想だ。
友達の家という閉鎖空間でやっていれば数年後あたりに「なんてことをしてしまったんだ」と気付くようなことが、Youtubeに投稿されてしまったせいで全世界に公開され、結果として作者を傷つけ大炎上してしまったんだな、と。
インターネットと考えの足りない人間が組み合わさると不名誉な方向でTwitterトレンド入りという花火が打ちあがるのだな、と現代の恐ろしさを改めて感じた。
ここまで考えたところでふと、私は思った。
私は果たして、彼女のように一度も誰かの大切にしている文化を馬鹿にしたことはないのだろうか?
今回の配信で彼女にスパチャを投げるリスナーのように、誰かの大切にしている文化を馬鹿にするようなコンテンツで笑ったことが、一度もないと言い切れるのだろうか?
私事になるが、私はギャンブルが嫌いだった。父が無職で家に常に金がなかったこともあり、人を貧乏に突き落とすギャンブルのことも、貧乏を承知でギャンブルに金をつぎ込む人のことも嫌いだった。
だからある人から競馬が好きだとかパチンコが好きだと聞かされると、その人のことがどれだけ好きでも「当たらないものに大事なお金をつぎ込む変な人」と軽蔑せざるを得なかった。
しかし最近のウマ娘 プリティダービーの流行に乗って見かけた一つのツイートで、私の価値観は大きく変わった。
『馬、ウマやったから解ったんだけど、あれ、馬券を買う事自体が『推しへの課金』の側面を持ってて、なんと『推しに課金して推しを現地で応援すると推しが勝って金が増える』という夢のシステムを搭載していて「そりゃハマる人はハマるわ」って感じがする。』
https://twitter.com/ebleco/status/1375028099289522176
私は勝手に、馬券を買う人は単純に順位を当ててお金を手に入れることだけを目的に買っているものだと思い込んでいたから、競馬にそういう側面があることを全く知らなかった。
そこからTwitterに流れてくるゴルシの珍奇行動漫画やハルウララ有馬記念アタックに触れるうちに興味が湧いてきて、インターネットで競走馬のことを調べるようになり、王者と称される馬にも勝てなかった馬にも、皆等しく生涯のドラマがあったことを知った。
そして競馬への造詣を深めていく中で、競馬という一つの文化を知ろうとも理解しようともせずにただひたすら嫌い蔑んでいた自分を恥じた。
「他人の文化を知ろうともせず土足で踏み入って否定し、馬鹿にする」という意味合いでは、ウマ娘に出会う前の私の思考と行動は、作者に無許可で同人誌の内容を読み上げ大笑いしたさくらみこ氏と本質的には何ら変わりない。
私がこの文章のタイトルを「誰の心にも""さくらみこ""はいる」としたのは、まさにそういった意味である。
今回の騒動は感情的な側面に限らず複合的な問題を孕んでいるだろうが、その中で特に腐女子が大いに怒った点に関しては、彼彼女らが大切にしている「作品を作る行為は素晴らしい、作品を作る人は大事にしよう」という文化を踏みにじったのが原因だと私は思う。
確かにさくらみこ氏の行った「作者に無許可で内容を公共の配信で読み上げ、その直後に大笑いする」といった行動は、客観的に見ればとてもではないが作品や作者に対して敬意を払った態度とは言えないだろう。
その行動に対して怒りが抑えられないのも、勿論分かる。私とて現場を見に行く前に脳直激怒ツイートをした感情的な人間だ。
けれども、「自分は他人の大事にしてる文化を馬鹿にしたことなんか一度もありません」という顔をして今がチャンスとばかりに彼女を叩きまくるというのは、自分のことを棚上げしているようで見苦しい行いではないか、と思う。
断っておくが、私はさくらみこ氏を擁護したいわけではない。ただ、彼女の行動をきっかけに自分も同じようなことをしていないか振り返ってみないか?と、呼びかけてみたかっただけなのだ。
どの界隈にも、そこに属する人たちが大切にしている文化がある。それが自分の目にはどれだけ異様なものに映ったとしても、その背景を知らずに否定するような人間にはなってはいけない。
異なる文化の中身に触れようとも知ろうともせず、一つの文化を否定したことのある人間として、人は簡単に否定に走ることを嫌という程知っているからこそ、今回の一件は改めて己の振る舞いを身につまされるような事件となった。
違う文化を肯定するのは難しいかもしれない。でも、馬鹿にするのはやめよう。それぐらいなら、誰にだってできる。
私もそう在れるよう、努力し続ける。そして私がその志を忘れ誰かを傷つけたら、石を投げて目を覚まさせてほしい。
おしまい。
テレビの生放送と同じって言えば同じかも知れないが、テレビは大人が何人も見ているし最悪誰かが止めるけど、Vtuberのダラダラ配信って未成年(とは限らんが)の瞬発力だけに頼って...
共演者のVには大人的な人物もいて、そういう人がブレーキを掛ける場面はよくあるよ 個人配信だったりブレーキの効かないVだけの配信だと暴走しかねないので どんな配信でもシステム...
事情に詳しくないんだけれど。日本一のvtuber事務所の所属なんだから、「個人配信だから大人は誰も見てませんでした」は通らないと自覚して、モニタが何台もある監視センターみたい...
何言ってんだお前
VtuberがアムロとシャアのBL同人誌を生配信で晒しあげネタにする みこ「タイトル読み上げてwwwww」 マリン「えーっと・・・」 マリン「wwwwwwwwwwwwww」 みこ「w...
あーこれは完全にいじめの構図ですねえ ネット陰キャのトラウマを抉ったんでしょう
ウマ娘はすごい まで読んだ
増田が世間で大々的に競馬を笑い物にするキャンペーンを打ったんでもなきゃ同じでないんじゃないの 知らんけど
誰かがバカにしようと金になるなら文化は残る。 それが資本主義の良いところだな。
いや別に心のなかで馬鹿にしたり仲間内でけなすのは別にいいやろ 大多数の観客集めて作者の許可なく取り上げて馬鹿にしてなおかつそれで金稼ぎしてたのが問題なだけで
そもそも「排他的なオールド腐女子がVtuberという文化そのものを敵視してる」のが大部分を占めてるという側面はあるだろうなと思う。 若い腐女子が「ホモォ…」やら淫夢やらでゲラゲ...
排他的なオールド腐女子がVtuberという文化そのものを敵視してる これは事実か? 増田の妄想か?
「オールド腐女子」というのは主語が小さかったかもしれない。「オールドオタク」と呼ぶべきだった。
誰の心にもみさくらなんこつはいるに見えた
その雑談で金儲けしてるって自覚が足りねえ話だろ。馬鹿にして笑い者にしたことは性悪なだけ。問題視されるべきなのは原作者にコソコソ隠れてやってる活動を見逃してもらっていた...
人が好きなものに対して批判したことは記憶にない。 「犯罪じゃなければ良いんじゃない?」っていうスタンスなので 同性が好きだろうと、その他色々あろうと 好きなものは好きで良...
BL本を朗読したとしか記載が無いが、 本当に批判的なことを言っていたのか? 「BLなんてありえねぇよ!」みたいな発言でもしたのかと思ったけど 朗読ってのは……どうなん?
18禁本を中学生が読んでたら別の意味で問題だろハゲが 中学生からエロ本ばっか読んでるからそういう頭になるんだよ てめえの興味あるもんに置き換えてでしか話せない典型的なコミュ...
アムロ・レイ〇で笑うなってのが無理あるよね 笑ってたのも冷蔵庫に同人誌が入ってるっていう状況に笑ってたのがほとんどじゃん 何かさくらみこが具体的にdisったのか?絵がキモいだ...
誰の心にもあってだれでもすることかもしれないが だれでも放尿もするだろう それを自宅のトイレでする分にはどんなにアクロバティックなポーズでまき散らしても誰にも何も咎め...
BL同人を晒しあげた→作者やサークルに関する発言はない 中身を朗読した→セリフを3つ読んだ 馬鹿にした→「良いねこれ」「絵が綺麗」褒めてる
BL同人を晒しあげた→作者やサークルに関する発言はない→タイトルを読んだので特定できる。作者やサークルを直接晒し上げていないにしろ、作品そのものは晒し上げていると自分は判...