そろそろ忘れそうなので思い出として記録しておく。
大学で建築を学んでいる人、未経験でゼネコンに行こうとしている人に見てもらえたらと思う。あと同じような経験をした人にも。。。
もう5年ほど前になるが、私は大学を卒業して中堅ゼネコンに施工管理で就職した。結局のところ一年立たずに辞めてしまったが、こういう会社も有るんだということで話を聞いてほしい。いや、かつてゼネコンに就職していた友人の話を聞く限りこういう会社ばかりかもしれない。
まず生活について、
転勤ばかりであった。改築現場や新人ということもあり僅か1年足らずの間に3現場ほど経験した。中堅ゼネコンということで全国に支店があった。首都圏、関東圏であれば現場が近いが、地方であったので現場ごとに県が違い引っ越しを余儀なくされた。ちなみに1週間ほど前にはじめて知らされる。。。
最初の現場は大現場であったので同期と2人の配属であった。経費の関係かルームシェアをされられたが、性格が悪く最悪であった。思い出したくないので割愛。
仕事について、
建築が出来ていくのは一種の快感を覚えるが、仕事自体は特に面白くもなんともない。私のいた会社では、まず掃除、墨出し、朝礼の司会、職人の手伝い、施工写真の撮影、業務日誌や行政への書類作成、施工図の作成などを行った。最初の現場では、上司がいろいろと仕事を教えてくれたのでそれなりに楽しかった記憶がある。
2番目と最後の現場の上司(同じ人)は仕事を教えてくれなかった。質問をしてもお前はこんな事もできないのかと馬鹿にされ、教えてくれなかった。
仕事のやりやすさについては、良くも悪くも当たる上司次第。ゼネコンの場合、会社が大きくとも現場は個人プレー。当たる上司の運ゲー
私の知る限りでは同期の1人は半年で辞め、1人はメンタルをやられた。わが友もしかり。
そんな環境なので生き残った人は、まぁ変な人か極度に優しい人しかいない。
休みについて、
会社の規則によると完全週休2日生で祝日も休み、120ちょいの休みであった。がもちろん日曜以外の休日はサービス出勤。実質60-70日程度。
まぁ現場の職人が日給制なので土、祝は来たがるから当たり前。そもそも同じ職場で働いてる人で月給と日給がいるのが構造上の欠陥。どうしようもない。
ちなみに事務職は暦通りで定時退社だったので事務での就職はおすすめできる。
8-17時までが就業時間だが、定時で帰れたのは最初の1ヶ月ぐらい。徐々に夜10時頃がデフォルトに変わってきた。月から土まで毎日8-22ぐらいのイメージで働いていた。たまに20時終わり。たまに徹夜。
結果、少ない月で100時間。多い月で200時間程度は残業していた。
給与について
労働条件の書類を見せてもらった覚えはないがみなし残業制とか裁量労働制にいつのまにかされていた。
月3万円程度の固定残業代だけ支払われた。あと祝日だと何千円か手当がつくが、なぜか手当だけである。
結果、労働時間から時給計算するとコンビニバイトのほうがだいぶ良い。
パワハラとか、
当時は問題視していなかったが今思えばパワハラ的発言はたくさんあった。記憶に残っているものだと、お前は駄目だから早く辞めろ(入社数日で20人クラスの上長に)とか、早く帰れないのはお前が仕事できないからだとか。。。
まぁ我が友のはなしだと殴られたとかもあったのでノーカンか?
ともあれ今の会社では、パワハラ的発言1回も聞いたことがないので本当に転職してよかった。
その他、
無駄に管理職が多かった。ある部署では半分以上が部長とか。どうせ残業代払わないんだからどうでもいいと思うのだが?
因みにいままで書いた内容はある程度覚悟していて私自身はそれで辞めるつもりはなかった。
まぁ、数億の中では数百万如き浮かせて手抜き工事をしているのは建設業では大したことではないのかもしれない。しかし、私には響いた。
私のなかでそれまでなんとか耐えてきたメンタルが、崩れさってしまった。それに協力していた自分がとても汚らわしいものに思えた。
死のうと思ったが無理だった。
思い出すのは昔にもうやめた。
もう少しは頑張って生きていけそう。