2016-03-22

http://anond.hatelabo.jp/20160319153759

20歳なんですけど!」のやつは読んでないので,それに関しては当てはまる話なのかもしれないけど,ちょっと話を一般化しすぎかなーと思うところはあるので指摘.

話に戻るけど、エロ漫画とかエロゲってこの辺ものすごい勢いで肯定的に描くよね。エロ小説とかもか?

レイプしてるうちに悦くなっちゃうとかさあ。ジャンルとしてもロリショタって確立してるし。

あれじゃん、昔のお笑い番組とかバラエティとかで、アレやってること実質的イジメだよな、みたいなのあるじゃん

笑えるとか笑えない以前にダメなんじゃん?みたいな。そういう感じ。

イエスロリータノータッチ、それでいいじゃんと思ってたけど、イエスかノーかをそもそも決める立場じゃなくね?的な。だって幼女じゃねえし幼女の親ですらねえし。

ネットでたまに見かけるエロ漫画画像で、視覚障害がある男と小学生女児が仲良くなってセックスするまで行って最後通報されて逮捕で終わるみたいなのあるけど、アレだって現実タッチされた子ども心理をおもっくそオタ向けファンタジー寄りに捻じ曲げてるんじゃん?

現実性犯罪被害にあった子ども言動は全体的にもっとヤベェっぽいもん。あんな、悲劇純愛に殉じたみたいなんじゃなくて、それこそその後の人生狂うくらいの混乱とか罪悪感とか万物に対する不審感みたいなトラウマ残ってるらしいし。

http://anond.hatelabo.jp/20160319133313

http://anond.hatelabo.jp/20160319135117で指摘されてるけど,同じ作者の他の作品だと被害者凄惨トラウマが残ってるのはあるよ.インターホン鳴らして業者と偽って家に上がり込んで犯行に及んだから被害者は友人が鳴らすインターホンに怯えてパニック起こしてとうとう引っ越しちゃうってやつ.最近作品だと被害者加害者ちょっと手を振り上げただけでごめんなさいごめんなさいって怯えてたり.少なくともその辺の作品タイトルは伏せておく)では一貫して被害者はひたすら嫌がっててそれを外道主人公たちが……って話になってると思うけど.もちろんそういう「レイプファンタジー」に合致する作品も描いてるだろうからあくまでその作家作風に対する反例を上げただけで一般論としてそういう傾向を否定する気はない(論じられるほど読んでないし).

で.

調べてみたら、なんか有名な代表作みたいなのが「要約すると『女児レイプして捨てながらゆく逃避行』」みたいなことが書いてあってワロタww胸糞悪すぎるわwww

もはやまったく「イエスロリータ」ですらないだろこれ。ダメじゃん。どこがイエスなんだよ。

(中略)

エロ漫画とかは大抵そんなレベルにも行ってないじゃん。何つうか、万事が性欲準拠みたいな。

そんで、「性欲準拠でなにが悪い」って考え方が「うらやまけしからん」となって被害者を黙らせるわけだろ。

いや、表現の自由大事だけど、わかるけどさあ。

http://anond.hatelabo.jp/20160319153759

いや読んでから論じようよ,というのはさておき.そこで増田が例示した作品って,「社会性のないクズ2人が出会って小さなから徐々に悪に染まっていって最終的に悪行の限りを尽くして自殺する」って内容なのね(ネタバレなっちゃうけどどうせ読まないからいいよね).いや胸糞だよ? 胸糞なのよ? ほんとこいつら何人の人生を狂わせてるんだよそんなの“成果”じゃねーよ,っていう.でもそれを基本的には,バイトもして単位も真面目に取る小市民である主人公目線で描くことで,人が悪に飲まれて引き返せなくなっていく過程を描いてる作品でもあるのよね.

主人公行為最初携帯でのささやか盗撮だった(もちろんそれも立派な性犯罪なわけだけどそれは措いておく).それも誰何されて慌てて逃げ出してしまう程度の覚悟.でも主人公の行動は彼の友達承認され,許されることで,行為がどんどんエスカレートして女児への声かけまでやっちゃう.それをエスカレートさせたものは「もっとすごいことやろうぜ!」っていうまあすごいホモソーシャルな虚栄心と,「自分たちゴミクズなんだ」という疎外感なんだよね(もちろん彼らの小児性愛所為もある).ふたりきりの閉じられた世界で止める人もいなくてどんどん箍が外れて最終的にはレイプ行脚にまで至る主人公たちの行為,もちろん最低最悪の外道だし現実世界に置き換えたら苦しんで死ね以外の言葉が出てこないんだけど,自分が同じ環境にいて果たして「悪に染まらずにいる」ことができるかって考えると慄然とするよ? 別に性犯罪じゃなくてもいい,たとえば万引きでも詐欺でもいいんだけどさ.あ,割と簡単に人間って「あっち側」に堕ちちゃうんだな,ていうか.でも絶対に引き返す場所はあったはずなんだよ.あったはずなんだけど主人公友達との関係性の中で引き返すことを選ばずにズブズブと悪の道に踏み込んでいくわけだよ.そんでこの作品では性暴力を「主人公たちにとっての快楽」として描いていて(上述したが被害者が悦びを感じるようになるとかそういう描写は一切ない),実際にわれわれの性欲も満たしてくれる作品なわけだけど,性暴力を振るいながら自分が堕ちてしまったことを自嘲しこんな大それた犯罪に手を染めずに生きていった可能性を夢想したりもする.もちろん胸糞作品だし結局はエロ目的で読んでるんだろ? と言われれば否定はしないけど,そこに一片の文学性も無いみたいに言うのはちょっと違うんじゃないかな.

(ところで何がヤバいって,そこで夢想する「ありえたかもしれない人生」ってのがロリ漫画即売会頒布して「平和に暮らす」世界なんだよな(そこでも女児を視姦する計画を立ててるから本当に性暴力と無縁な暮らしというわけではない,というのは指摘しておく必要があるけれど).ロリ漫画家性犯罪者が――道を踏み外したかそうでないかの違いだけで――同じ次元にいるって自分で言っちゃってるよこれ.色んな意味で目をつけられたらまずい)

犯罪者に寄り添う形での“文学性”はけしからん,という意見もあろうけれど,じゃあこれまでミステリで「同情できる犯人」みたいなのを描いてきたのは何だったんだ,という話にもなるよね.復讐譚(往々にして被害者クズ)以外にもそういう作品ってあるよねえ? 殺人者最後美学,とかさ.理不尽に殺された被害者にとってはふざけんなクズさっさと死ね以外に言いようがない,けれどどうにも憎みきれなかったり同情してしまったりかっこいいなと思ってしまったりする犯人ってけっこう提示されてきたわけじゃないですか.そもそも「舞姫」が名作として教科書に載ってる国だぜ.並み居るクズ文学あいだの何処で線を引くんだい? あちら側では描いただけの人が逮捕され,こちら側ではクリエイターとして賞賛を受ける,そんな線を引くだけの覚悟があるのかい

もちろん,「うらやまけしからん」みたいな形で現実の性暴力に対してエロ漫画に対するのと同じような態度を採ることに対しては強く批判されないといけないし,そういう啓発が必要だろうというのはその通り(twitterを上で挙げた作品名検索したらちょっと眩暈がした).あと,そうやって描かれた犯罪が実際に起こり得る,というか脅威として眼前に存在しているかという蓋然性の違いや男女の非対称もある.そこは無視できない(さっきから語ってる漫画家ヤバいのは手口のリアルさだよ……).けれどやっぱり,そこは法規制以外で折り合う道があるはずだし,それを探りたいとも思うんだよな.

記事への反応 -
  • 今まで正直児ポ法とか非実在青少年とかせいぜいゾーニングレベルの規制で良いだろ、オタきもいの一心で叩きすぎだろと思ってきたけど、正直妥当なのかもと思えてきたわ。 「うら...

    • 「20歳なんですけど!」のやつは読んでないので,それに関しては当てはまる話なのかもしれないけど,ちょっと話を一般化しすぎかなーと思うところはあるので指摘. 話に戻るけど、...

    • 「20歳なんですけど!」のヤツは 普段凄惨な女児暴行ストーリーばっかり書いている作者の変化球として純愛扱いされているだけで 未成年者への性交渉を美化していると思っている人...

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