誰かがリツイートした暴露系ツイッタラーのツイートが目に入ってきた。
ツイートの内容はこうだ。
彼女と二人で世界一周旅行中のバックパッカーの男性が「バングラデシュで友達がたくさんできました」とツイートしたのに対して、とある女性が「その写真に写っているバングラデシュ人は君の彼女を狙っている(※暴露系ツイッタラーは「目的は日本人女性のレイプ」と意訳して表現)」と批判し、さらにその女性の意見に賛同する声が多数上がっているというものだった。
これを見て、私はてっきり女性(とその賛同者)が炎上していると思った。
現地で良くしてもらった友達(およびその国全体の男性)を性犯罪者予備軍呼ばわりするのは、失礼どころの騒ぎではない。
しかし、そうではなかった。
彼は、批判してきた女性とその賛同者に対して「批判してるのは“やったことがない人”」と反論をしてしまっていた。
なるほど、見下すのは大好きだが、見下されるのは死ぬほど嫌い。そんな我々にとって、その一言はよい着火剤になるだろう。
だが着火剤が良くとも問題は燃料の方である。今回はそれほど可燃性に優れた燃料なのだろうか?
「バックパッキングやヒッチハイクはリスクがあり(性犯罪の対象となる)女性同伴なら慎むべき愚行だ。」
確かにバックパッキングはリスクがあるというのは一般論だ。一般的な旅行と比較すれば、未知の土地で、しかも自己判断で行動をとるため、想定外の事態に直面することがよくある。痛ましい事件に巻き込まれて命を落とすことさえある。
しかし、だからといって安易に慎むべき愚行と断罪して良いものだろうか?
これが仮に自己で判断ができない子供を連れてだったら炎上するのも頷けるが、同伴している女性は成人である。
外務省が発表しているバングラデシュの危険レベルは1 「十分注意してください」(一部地域を除く)
ちなみに同じレベル1では インド・ネパール・インドネシア・カンボジア・フィリピン(同じく一部地位を除く)などの国があがる。
(本件で「イラク日本人人質事件」を例に挙げる人がいるが、イラクは危険レベル4 退避勧告がされている。レベル1のバングラデシュを同列で語るのは流石に乱暴と言わざるを得ないだろう。)
もちろんバングラデシュが安全とは言わない。その治安は先進国と比較すれば雲泥の差だ。殺人発生率も日本の10倍ほどある。
それでも危険レベル1のエリアに渡航し合法的な行いでリスクを負う分には、自己責任の範疇に入るのではないだろうか?また部外者が「彼はリスクを理解していない」「文化を理解していない」と少ない情報から決めるのは如何なものか?と問いを皆に投げかけて本投稿は終了したい。
余談ではあるが、いま話題のChat-GPTに両者のツイートの原文を入力して「バックパッカーAさんと批判してきたBさん。どちらが炎上したと思うか?」を問うたところ以下の様な回答が得られた。
『このケースでは、Bさんが炎上している可能性が高いです。その理由は以下の通りです。
ステレオタイプと偏見:Bさんのコメントは、バングラデシュとその他の南アジアの男性全体を一律に決めつける偏見とステレオタイプを広めています。これは、特定の人種、国籍、宗教、または社会的グループ全体を一概に評価することは公平ではなく、誤解を招きやすいため、問題となります。
文化的な無知と誤解:Bさんのコメントは、バングラデシュと南アジアの文化、宗教、社会構造についての誤解と無知を示しています。例えば、彼女の主張は、特定の南アジアの宗教や文化が女性を物として見るという偏見を広めています。これは無知な見方であり、炎上の元となります。
恐怖の拡大:Bさんの投稿は、バングラデシュや南アジアを訪れる女性たちに無用な恐怖を植えつけます。これは不適切な情報の拡散であり、特定の地域を訪れることに対する恐怖心を煽るため、炎上する可能性があります。
以上の理由から、Bさんのコメントが炎上している可能性が高いと考えます。』
一方Google Bardは『私は大規模言語モデルとしてまだ学習中です。そちらについては、理解して対応できる機能がないため、すみませんがお手伝いできません。』と答えた。