2023-03-11

辺野古座り込みに行った雑感

辺野古座り込みに行った。ちょいちょい身バレ防止のためフェイクを入れるが行った時期はひろゆきが行った以降とはしておく。

自分スタンスとしては「基地も軍もそりゃない方が良いだろうが、警察税金が嫌でもあるように存在するのはしかたないことだし、ましてや沖縄要衝であり普天間危険性を考えれば移転やむなし」というもの

まあ比較保守(彼らの言い方を借りれば右翼)にあたると思う。

結論から述べると今あるような基地反対運動は彼らがこの世を去る時同時にほぼ消滅していくだろうと感じた。三点理由を挙げる。


まず一点目。彼らは若者に来てほしい、若者もっと関心を持たなければと口では言うが、若者を取り入れる努力を全くと言っていいほどしているようには見受けられなかったからだ。

朝早くから高齢者たちが常連感を出しつつ(これはまあいつも来ているのだからそうではあるが)ニコニコしながら集まってきて、「時間になったから始めます」と言いながらどこかで聞いたような声のあげ方をし、予定通りに機動隊排除され、昔の学生運動を紹介する映像で見たような動きをする……はっきりいってめまいがする思いだった。何もかもが古いのだ。

全ての情報媒体新聞テレビ個人が作る新聞めいたチラシ。以上。そしてそれを継続していることに誇りを持ち、新聞テレビを見ない若者不勉強だくらいの雰囲気をひしひしと感じた。

私は一日や二日しかいなかったため全てを見たわけではない。ないが若者を取り入れようとしているなら、比較若い私が来たときくらいは率先して「ネットで、You Tubeで、インスタ、ツイッターでこんなことやってるよ!」と取り込みを図るくらいの気概は見せてほしかった。

そういった姿勢は全くなく、それでいて若者が来ないと嘆かれても「そりゃそうでしょ」としか言いようがない。


二点目。基地反対以外のことを主張しすぎて新規参入が極めてしにくいという点。

たとえば基地反対のデモのはずなのに、土砂搬入ゲート前で行われた最後の主張は「シュプレヒコール!」と数度叫んだ後に「基地建設反対」「岸田政権を許すな」「戦争反対」「きれいな海を返せ」「ロシア侵略を止めろ」「軍は出ていけ」「自衛隊の共同利用反対」などなどこれでは収まらないほど沢山のことを言い募るものであった。

まず出だしから古い。シュプレヒコールって……まあそれは良いとして基地建設反対の集会デモじゃなかったんかとこの時点で言いたくなった。

その後(正直行きたくなかったが)テントの中まで付き合って主張を聞かされたが「天皇を許すな」「マイナンバー反対」「アベ政治は未だに禍根を残してけしからん」などと口角泡を飛ばす。これで新規参入ねらいは厳しすぎる。

まず論点を一つに絞って間口を広げないことには新しい風は入ってこないだろう。


三点目は、参加者知識が偏り過ぎている点だ。

基地反対、米兵非道は許しがたい、普天間危険だ、戦争は繰り返してはいけない。こういったことは確かにであるし、私もそういった部分は直していかなければならないし、また戦争反対意見はまっとうだと思う。

だがそれに対して「どうすれば戦争は起こらないのか」とか「基地安全保障とは何なのか」といった視点は皆無であった。ただ反対、ただ怖い、ただ嫌だ。それだけがあった。

それなのに「私は基地移転もやむなしかなと思うんですよ」などと言おうもんなら話を聞いてくれる雰囲気でもなかった。議論をする気はないのである

もっと言えば、彼らは基地駐屯地区別もついていないし、若者がこの現代において過激デモに参加することへのリスクも解っていないし、台湾問題中国国内問題から日本には関係ないと本気で信じている。

反対運動尊いものであろうし、平和希求する心は評価されるべきだ。しかしそこに軸足を置きすぎるあまり彼らには基地建設以外の何もかもが見えていないように思えた。


これはあくま個人の感想であり、私が実際に行って思ったことでしかない。これを読んで「ああ、やっぱり辺野古って、沖縄ってこんなもんか」と思うより前にぜひ沖縄へ実際行ってみてほしい。

沖縄県民にも賛成派と反対派はいる。だが基地問題はどう言いつくろってもそこにあるのだ。それをどう表現するかの違いでしかないが、私には少なくともこの活動はこの世代以降にはつながっていかないだろうとしか思えなかった。

そしてこの手の左派運動全国的終焉を迎えていくだろう。なぜなら同じ雰囲気はどの左派運動にも感じられるからだ。


あとオリオンビールは美味いので現地に行ったら絶対飲んでほしい。

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