2021-04-09

教師バトン の「文科省確信犯」説は妥当か?検証

はてブでは、「文科省の若手が、敢えてネガティブ意見を引き出した確信犯」説が大人気だが

私は違うと予想する

 

と、いうのも、「教師バトンプロジェクト文部科学省)」公式が、炎 上 前 にnoteにした

とあるエントリを拝見したからだ

文部科学省「#教師バトンプロジェクトを始めます

https://mext-teachers-gov.note.jp/n/n1effc43cd146

2021/03/26 08:50

 

こちらに書かれてあるプロジェクト説明一見はてブでバズッた内田良さんがYahoo!ニュース個人コーナーで語った内容と、ほぼ同じに見えるが

よくよく読むと、色々と気になる記述が多々散見するので

以下にまとめてみた

引用はじめ)

私たちは、プロジェクト検討する中で、多くの教職を目指す現役学生や、教職を断念した学生卒業生意見交換をしてきました。

教師の魅力・やりがいはわかっているけれど、報道されているような長時間勤務に耐えられるか不安

「実習先の学校で見た教師たちが保護者対応事務作業など、教える以外の業務対応忙殺されていて 教師になれるか自信をなくした」

彼ら、彼女からこうした切実な声が寄せられました。

 

学生生の声を聞き、私たちは考えました。【一部の報道や、実習先など一部の学校の印象で教職を諦めるのはあまりももったいない】し、現職の教師が行っている、全国の学校現場の日常の創意工夫や広がる改革の波について、教職を目指す学生社会人の方々に対して十分に発信できていないのではないかと。

  

・【教師子供たちの人生を変えるくらいに大切な価値ある職業であること、文部科学省も現状の課題をふまえ時代対応した制度改革を急速に進めていることを改めて社会に共有したい】と考えました

 

・こうして「#教師バトンプロジェクト の構想が固まってきました。

 

・また、教師だけでなく、【保護者地域の皆さまからも、例えば、「娘の担任のここが素敵」、「地域学校をつなぐ自慢の教師たち」など、教師へのエールシャワーをたくさん浴びせていただき社会全体で教師応援するという雰囲気をつくることができれば】、こんなにうれしいことはありません。

皆さまから投稿をお待ちしています

 

・このバトン教師だけでなく、【社会の多くの方々につなぐことで、教師社会全体で応援する雰囲気を醸成したい】という思いも込められています

引用おわり)

 

 特 に  【 】 で 括 っ た 箇 所 を 、 よ く よ く 読 ん で ほ し い

見比べると、かなり印象が変わるのではないだろうか

 

 

【疑問】

上記文章を読むと、文科省に対して、こんな疑問を抱くのではないだろうか

 

文科省は『一部の報道や、実習先など一部の学校の印象」で働き改革が進んでいないかのごとく受け取られているが、実際は急速に進んでいる』と印象づけたい?

 

文科省

教師子供たちの人生を変えるくらいに大切な価値ある職業であること」

保護者地域の皆さまからも、例えば、「娘の担任のここが素敵」、「地域学校をつなぐ自慢の教師たち」など、教師へのエールシャワーをたくさん浴びせていただき社会全体で教師応援するという雰囲気をつくることができれば」

社会の多くの方々につなぐことで、教師社会全体で応援する雰囲気を醸成したい」などの記述があるように

教師という職業やりがい社会価値の『誇示』に主眼を置いて、更にやる気を搾取する方向での解決を目指そうとしているのではないか

 

私は、文科省がこのプロジェクトを始めた意図はこの二つにあると強く感じた

 

 

〇更に「敢えてネガティブ意見を引き出した確信犯」を否定する状況証拠として「公式Twitter上での文科省の振る舞い」がある

炎 上 時 に彼らが「何をリツイートし、何にいいねを付けたか確認していきましょう

 

#教師バトンプロジェクト文部科学省】 (@teachers_baton) | Twitter

https://twitter.com/teachers_baton

・#教師バトンプロジェクト文部科学省】さんがリツイートした教員エピソード3月31日時点)

引用はじめ)

大野 睦仁

@m_tongarikids

3月26日

離任される先生の中で、ボクより経験を重ねてきている先生が「この学校に来て、授業研究が初めて楽しくなったことが一番の思い出です」とおっしゃっていた。確かに疲弊している学校研究だけど、やり方あり方次第で、まだまだ可能性は残っていると思う。若手大量採用時代からこそだ。#教師バトン

  

大野 睦仁

@m_tongarikids

3月26日

「この学校に来て、一番学んだことは、学ぼうと思えば、どんなことからも学べるということです。そして、どんなことからも学ぼうとする人は、カッコよくて、ステキな人だと思います。6年間ありがとうございました。どうぞお元気で」11人も異動者がいたボクの30秒ほどの離任の挨拶。#教師バトン

引用おわり)

 

う ん 、 働 き 方 改 革 と は 縁 遠 い ね ? 

 

 

・#教師バトンプロジェクト文部科学省】さんがいいねしたツイート3月31日時点)

↓ 

引用はじめ)

妹尾昌俊(教育研究家)

@senoo8masatoshi

3月26日

応援します。ネガティブ報道なども多いなかですが、当の先生たちの思いやがんばっている姿、なかなかニュースなどでは取り上げられない声も共有していこうという取り組みかと思います。もちろん、やりがいだけPRしてもダメで、働き方や職場環境などもよくしていくことと両輪です。

引用おわり)

【注】妹尾昌俊は、文科省公認』のプロジェクト応援団の一員(鼻から応援する立場人間)。一見中立的コメントを装っているが、その実全く中立ではない

 

ネガティブ報道も多いですが、当の先生たちの思いやがんばっている姿、なかなかニュースなどでは取り上げられない声も共有していこうという取り組み

→「ポジティブツイートネガティブな印象を払拭したい意図があった」

 「このプロジェクトやりがいPRが目的だ」という文科省のお考えが

この「いいね」(3月31日時点)から感じ取れる

 

 

結論】こうした文科省の動向をみると、やはり文科省は「敢えてネガティブ意見を引き出した確信犯説」ではなく「教師イメージアップを図ってやる気解決を目指してる説」の方が有力

 

少なくとも「はてブでバズッた内田良さんが投稿したエントリや、炎上後の文科省言い訳だけを読んで、文科省真意を読み取ろうとするのは避けるべき」と言えるのではないだろうか

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