大型連休が終わろうかという頃にはいつも 、なんとも言えない敗北感が胸を掠める。娘が生まれてもうすぐ2年。日頃、仕事や家庭のことに手一杯で、やりたいこと・やるべきことはいつまでも消化されず積み上げられていくばかり。「夏休みこそ」「正月こそ」かすかに抱く希望をよそに、2,3の小さな予定をなんとかこなすだけで、連休は矢のように過ぎていく。紛れもない敗北である。これは個人の問題ではない、家族の問題であり、ひいては社会の問題でもある。多くの日本人は、大型連休に敗北し続けているのではないだろうか。誰のせいでもないし、誰かを犠牲にすべきでもない。計画力と実行力、ちょっとした機知と発想の転換でもってこの戦いに勝機を見出すことはできないものか。
奇しくも今年のGWは10連休。令和という新時代の休み方を模索する絶好の機会ではないのかと思い、筆をとる(話を大きくしていくスタイル)。
2歳前の娘ちゃんは、お熱を出したりご機嫌が悪かったり、当然ながら大人のようにコンディションは安定していない。デリケートである。正月休みまでは、そのあたりを踏まえたスケジューリングができていなかったのではないか。「予定どおりにいかなかった」という事実は、敗北感を増大させる。
大型連休は時間に余裕があるように思えてしまうため、「この機会に」とそれぞれのタスクを真っ当にこなそうとしてしまう。だが、実際にそれをやろうとすると想定以上の時間を要することになる。
また、得てして「時間があったらこれもやろう」というのは、実行に移されない。想定内のはずなのだが、敗因①と同様どうしても「結局できなかった」というネガティブな印象が残る。
大型連休は家族との絶好のコミュニケーションの機会だ。長時間ともに過ごし、いつもとは違う場所で遊び、ふれあうことは、家族の絆を深めることにつながる。しかし、すべてのタスクを家族とともにこなすことはできない。リサーチや意思決定のフェーズにおいては、一人または夫婦だけで集中して取り組む時間が必要になってくる。
(幼い子供との時間は貴重だ。見逃せばあっという間に過ぎていく。だからこそ、必要に応じて意識的に距離を置かなければ踏ん切りがつかない人もいるだろう。)
また、神経のコンディションを早期に整えなければ、日常のダメージを引きずったまま無為に過ごしてしまうことも考えられる。
幸いにも今回は10連休である。バッファの設定は比較的用意なため、休息日とは別に、前半・後半に1日ずつ予備日を設けることとする。休息日を含む8日間で処理しきれない予定やタスクは計画しない。
日常のルーティンは、このGW期間中は簡略化しよう。目につくのはやはり家事だ。まず食事。市販のルーを活用したカレーは、簡単かつうまい。毎日鍋を火にかければ、継ぎ足し・アレンジ・具材の変更も可能で、長く育てていくことができる。合間に会食や出前を挟みながら、カレーを食べ続けることにしたい。ただ、量は少なめを意識。カット野菜のサラダも合わせたい。
次に洗濯。こまめに洗濯機を回すのではなく、数日分をまとめて洗濯しよう。洗濯乾燥機なら、干す場所にも悩まなくて済む。
最後に掃除。ルンバを走らせるために最適な環境を初日に再整備する。また、神経のコンディションを乱さないためにも、余分なものは積極的に捨ててすっきりとした生活環境を心がける。それには一定の時間がかかることを理解し、余裕を見ておくこと。
このGWにやる必要がないタスク、平時の週末に対応できるタスク等は「やらない」と決める。本当に時間と気力が余っていたら、そのときにまた考えればいい。基本的には「やらない」。
意識的にひとり及び夫婦の時間を確保する。まず、「ひとりの時間」については、妻から確保させる。自分が娘ちゃんを遊びに連れて行く日を設定し、妻がフリーの日を1日設ける。一方、こちらも同様にフリーの日を設けてもらう。読書やパソコンでの調べ物などは家に居てもできると思ってしまいがちだが、娘ちゃんのかまって攻撃、妻の行動が気になってしまい集中できないところがある。可能であればカフェなどに行き、用事に集中すべきだ。家族が寝静まってからのひとり時間もリラックスにはよいが、大型連休では夜更かししてしまいがちになる。ほどほどにして翌日に備えたい。
「夫婦の時間」は、娘ちゃんのお昼寝中、就寝後に意識してつくる。だが、お互い疲れているので、睡魔に襲われ、ろくにコミュニケーションできず終わることも少なくない。日常のダメージを早期に抜くためにも、前半に休息日を設けておくべきだ。
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正直、これで勝てるかどうかはわからない。
今朝妻と相談し、お取り寄せグルメイベントを組み込むためモツ鍋を注文した。
イベントが増えていくなか、我々はどこまで戦えるだろうか。
諸兄の助言を求めたい。
子供にシッターつけるたり、親に投げるだけで全然時間はできる それがすべてだ