2018-01-28

お金を使うこと楽をすること

いろいろ重なって去年の年収ちょっと大台に乗った。そんなにもらってたのかと思った。

給料が増えてた自覚がなかった。なぜなら使っていなかったから。生活にかかるお金給料が増えようと増えまいと変わっていなかったから、その認識がなかった。

一応家計簿はつけていたけど、支出ばかり見ていたなあ。必要お金を引いて今月はいくら残るって部分は見てなかった。通帳もちゃんと記帳しているけどただぼんやり数字が増えたな、使い道がないな、としか思ってなかった。

そう、使い道がない。

趣味読書。あと昼寝。長風呂も好きだが、肌が弱いか温泉あんまり。いくつかゲームもしている。課金はほぼしない。これまでの合算を平均しても月300円はいってないと思う。

ファッションとかインテリアとかアクセサリーとかは全然…じゃないけどほぼ全然と言っていいくらい興味がない。清潔感があってTPOに合っていて着ていて自分相手不快じゃないなら何でもいい。

とりあえず寒波に備えて防寒インナーを買い足しに行った。持ってるけど。まだ着られるけど。でもまあ最近寒いし増やしてもいいかなってようやく思えたから。そう思うのにも時間がかかった。

ユニクロシャツを選びながら服って高いなと思いながら何でこんな風に思うのかを考えて、幼少時代経験根深さのせいかもと思った。

ゆで卵の作り方とか玉止めの仕方とか初等教育で教わったことって力強く自分の身に根付くけど、同じように幼少時代経験自分の根幹に残って将来にわたって思考人間性に大きく影響する。当然のことかもだけど、その環境を離れてもずっと残って自分の基本になってると思うと恐ろしい。正直ちょっとおぞましい。

たぶん特段貧乏な家じゃなかったと思うけど、親はお金を使わない人だった。費用対効果とかメリハリとか将来に向けた貯蓄とかだったのかもしれないけど、子供はそんなこと知らん。

道具は壊れるまで使うもので、衣類は破れるまで着るもの(小4くらいまでは靴下は穴が開いても繕って履いてた)。機能性や効率存在しない。

生活我慢、楽は我が儘、外食はすべて贅沢、楽しいも贅沢、苦労と工夫が美徳

生活はすべて苦労の上に成り立っていて、その他は塵芥レベルしか存在せず、そしてそれを(それすら)楽しむのは罪悪である。ましてや自由などは塵芥レベル以下でも存在しない。

主観から偏ってるかもしれないけど、自分認識としてはそういう家庭だった。

兄弟がどう思っていたかは分からない。兄弟自分より良い扱いを受けていたからたぶんまた違う印象だと思う。

ともかく、自分にとっては靴下でも下着でも新品を買ってもらえるのは本当に特別なことで、普通普段着誕生日プレゼントになり得ていた。だから何でもないタイミングで新しい自分だけの服を買ってもらえたときは、嬉しくて嬉しくて、毎日でもそれを着たいと思ったくらい。

…こうやって書き出してみると、どこのフィクション世界孤児院刑務所かって感じだな。自分にとっての現実でした。

そんな中でも本だけは十分に買い与えられていたから、いまでも本だけはどれだけ高価でも買ってもいいものになっている。だから趣味読書もためらいなく続けられている。…いや、これは必然の結果かも。でも普通に読書好きだし楽しいからいいや。最近はデュマの椿姫がよかった。

もちろん教育として良い面もあった。物を大事に使うとか食事は残さないとか、そういうのはいいことだと思う。

でもたかだか1000円程度のインナー1枚買い足すのに、持ってるのに勿体ないかもって少しでも考えちゃうのはどうなの。

外出先ですごく疲れているのに、お茶の1杯を飲みにお店に入るのを迷ってやめるとかどうなの。

お金を使うことに後ろめたさがある。ケチとか節約かいレベルじゃない。最近ようやく、もしかしてこれはちょっと異常なのでは?と気づいた。

実際がどうだったか、今現在がどうかは別として、自分にとってお金は常にないものだ。

から給料が上がってもお金があるという認識は生まれないし、お金がないのだから使い道も生まれない。

本当はたぶん、使い道はいっぱいある。

くたくたになってるカーディガンとか、袖がべろべろに伸びてるパーカーとか、筋が入ってくたびれてきた革靴とか、バッテリーが持たなくなってきたスティック掃除機とか、生地の真ん中が大きく割けてる布団とか、ヒビが入って異様にギシギシ鳴るベッドとか。

新しいものを求める気持ち以前に、今使っているもので買い替えが必要ものがたくさんある。大きいものから小さいものまでリストアップすれば本当にたくさんになると思う。

でもそれさえためらってしまう。マメに充電すれば使えるしとか、中の綿が見えてても眠るのに問題ないしとか思って、本当にどうしようもないレベルになるまで先延ばしにしてしまう。効率悪い。分かってる。

過分はもちろんよろしくないけど、もう少し自分お金をかけてもいいはずだと思う。自分の快適さや楽さを買っていいと思う。全然悪いことじゃない。

自分で稼いだお金自分生活を整え豊かにするのに使って何が悪い

生活我慢じゃないし、楽は我が儘じゃない。苦労だけが美徳でもない。幼少期の呪縛からそろそろ解き放たれたい。

2018年は今よりもう少し自分お金を使えるようになりたい。

年末までに新しい掃除機と布団と、新たに電動歯ブラシを導入できますように。

  • 同じ同じ 自分の場合は実家が貧乏で節約が当然の幼少を過ごしたからずっとケチ 未だにTVはブラウン管(壊れないから)、洋服はセール以外では絶対に買わない、パソコンも未だにcore2du...

  • そうだそうだ 使うのは悪くないぞ この際、使っていいお金、貯蓄するお金で分けて 可の方から使って欲しいもの かおうぜ 買うなら 敷布団は良いものを 掃除機は掃除力の高い...

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