2017-08-26

24時間テレビのメインテーマがどんどん気持ち悪くなっている

80年代前後24時間テレビのメインテーマは、必要支援は何かということを明確化していた。

気持ち悪さはあまり感じない。むしろ誠実さや実直さといった、プラスイメージを抱くテーマである

回数(放送年)メインテーマ
第1回(1978年)・第2回(1979年寝たきり老人にお風呂を!身障者にリフト付きバス車椅子を!
第3回(1980年カンボジアベトナムラオス難民のために!
第4回(1981年アジアアフリカ障害者のために!国際障害者年記念
第5回(1982年ストップ!ニッポン姥捨て時代!
第6回(1983年君の地球ボランティア!アフリカ飢餓緊急援助!世界コミュニケーション記念
第7回(1984年この地球未来子どもたちのもの!
第8回(1985年アフリカ飢餓救援
第9回(1986年寝たきり老人にお風呂を!身障者にリフト付きバス車椅子を!そしてアジアアフリカの飢えた子どもたちのために!
10回(1987年SAVE THE CHILDREN
11回(1988年君は地球ボランティア年寄りに在宅福祉を、障害者社会参加を!
12回(1989年アジアアフリカの子どもたちに海外援助を!
第13回(1990年地球を救え!10計画
第14回(1991年雲仙・普賢岳災害救援!寝たきりのお年寄りにお風呂カーを!障害者社会参加を!アジアアフリカ海外援助を!

 

90年代ごろ、何が必要支援かということがメインテーマから消えた。

その代わり、メインテーマ薄っぺら美辞麗句だけで構成されるようになった。

個人的にはポジティブ押し売りみたいな薄気味悪さを感じるし、一抹の気持ち悪さすら感じる。

回数(放送年)メインテーマ
第15回(1992年愛の歌声地球を救う
第16回(1993年出会い
17回(1994年チャレンジ!
第18回(1995年もう一度、チャレンジ
第19回(1996年ONE LOVE〜つなげよう!ひとつの愛〜
20回(1997年勇気を出して
第21回(1998年いま、始めよう
第22回(1999年伝えたい…夢のちから!
23回(2000年がんばる…君のために!
24回(2001年家族って何?
第25回(2002年家族で笑ってますか…?
第26回(2003年あなたを一番愛する人
第27回(2004年あなたの夢はみんなの夢
28回(2005年生きる

 

2000年代の中ごろ以降、メインテーマ90年代以降の薄っぺら美辞麗句路線を維持しつつも、

本来漢字ひらがな表記すべきところを意味もなくカタカナ表記キズナ・キセキなど)したり、

一般受けやす単語(絆・愛など)に薄っぺらポエムドッキングさせたりしている。

得も言われぬ気持ち悪さを感じさせるものばかりという印象。

回数(放送年)メインテーマ
第29回(2006年絆(キズナ)〜今、私たちにできること
第30回(2007年人生が変わる瞬間(とき
31回(2008年誓い〜一番大切な約束
第32回(2009年START!〜一歩を踏みだそう〜
33回(2010年ありがとう〜今、あの人に伝えたい〜
第34回(2011年力(ちから)〜わたしは、たいせつなひとり。〜
第35回(2012年未来 みらい
第36回(2013年ニッポンって…?〜この国のかたち
第37回(2014年さなキセキ、大きなキセキ
第38回(2015年つなぐ〜時を超えて笑顔を〜
第39回(2016年愛〜これが私の生きる道
第40回(2017年告白勇気を出して伝えよう〜

 

数十年もの間、毎年数億円単位募金を集め、それを社会福祉のために役立てている24時間テレビ存在には頭が下がる思いだ。

そういう実績がある以上、今後も続けていくべき番組だろうとは思う。

しかし感動やポジティブ押し付けと言い、気持ち悪いメインテーマと言い、見ていて歯が浮く番組でもある。

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