はてなキーワード: ツキノワグマとは
mai********さん
2008/9/1 21:28
3回答
熊とスズメバチが戦ったら、どちらが強いでしょうか。それとも争うことはないのでしょうか?
mt_********さん
2008/9/2 0:42(編集あり)
養蜂家が最も警戒するミツバチの天敵は、巣を全滅させるオオスズメバチですが、同時に、ツキノワグマも警戒します。ツキノワグマはミツバチの巣を壊して、中の幼虫や蜂蜜を食べるからです。
さらにこのツキノワグマは、アリやスズメバチの巣をも襲って食べます。成虫よりも、幼虫やサナギを食べるのです。ハチの幼虫やサナギは信州や九州でも「蜂の子」と言って食べるように、非常に栄養素に富んだ食べ物です。
クマにとっても夏の食糧不足、秋の冬眠前の時期の食いだめには、重要な食糧なのです。
スズメバチは「黒いものを狙ってくる」という習性があります。人間にも、髪の毛や眉毛、瞳を狙ってきます(実際に刺されるのが多いのは、手で振り払おうとするために手ですが)。
この習性は、ツキノワグマや人間がその他の日本の哺乳類とは違い黒い体毛であり、また唯一スズメバチを食べる存在であるために、長い年月をかけてスズメバチが身に着けた習性といわれています。
それほど、スズメバチとクマ(人も)の関係はポピュラーなものです。
私は木の幹と枝の間にできたキイロスズメバチの巣を襲って食べるツキノワグマを観察したことがあります。
ハチは、クマの目や鼻を狙って攻撃しますが、クマもダメージは受けていますが、それでも前足などで払いながら、巣盤をくわえて去っていきました。
むろん、鼻面ではダメージはありますが、それ以上に貴重な食糧を確保する方が死活問題なので、かまっていられないというところが本当のところでしょう。
しかし、クマの毛は人間のそれとは大きく違い、細い針金のような硬いものです。筋肉や脂肪も厚く、人間が避けて通るようなノイバラの生い茂る場所でも平気で通り抜けます。
毛が無く露出している鼻先や目元以外は、クマにスズメバチの針は通用しません。
オオスズメバチくらいになれば攻撃力が段違いなので別ですが…そのためか、ツキノワグマとスズメバチを趣味で研究している私でも、オオスズメバチの巣をツキノワグマが襲って食べたという話は聞いたことはありません。
ご回答ありがとうございます。スズメバチの天敵が熊という理由がわかりました。
お礼日時:2008/9/3 22:38
急に寒くなってきた。そろそろ冬眠の季節だと思うので、全生物の同志に向けてメッセージを送りたい。
君たちは変温動物だから、気温が約10℃以下になると自然と活動が停止し仮死状態になる。
だから別段準備は不要だが、一つ気をつけるのは「早めの行動」。寒くなって体がこわばり出したら早めに巣穴にもぐること。まだまだ遊んでいたいと外にいたら、巣穴にたどりつく前に凍ってしまうぞ。特に今年手足が出たばかりの若いカエルは遊びたい時期だろうが、先輩カエルの指示に従うのが無難だ。
鳥は冬眠しない。ただ世界に一種だけ、冬眠する鳥がいる。プアーウィルヨタカだ。鳥である君は、自分がプアーウィルヨタカかどうかだけチェックすればいい。そうでなければ冬眠はしないので、自由にすごしていい。ただし君が渡り鳥なら、天気の良い日に移動しておこう。
ちなみにコウモリの君は冬眠するから気をつけよう。君は鳥類ではなく哺乳類なのだから。
昆虫の越冬は様々だ。ただ君がすでに成虫になっているなら、気温が下がると休眠状態になるから、樹木の皮の陰や、木の葉の中に隠れて冬を越えよう。
もし君がアゲハの幼虫なら、この冬はチャンスだ。サナギになれば、冬も越せるし蝶にもなれる。春デビューを目指すことをおすすめする。
魚類も様々ではあるが、鯉やフナなどは水温が下がると冬眠状態になる。観光客がエサを投げてきても、気を遣って無理に食べなくていい。ちゃんと人間の親が「鯉さんも冬眠するのよ」と教えるだろう。エサの争奪戦は春になってから楽しもう。
君たちは恒温動物だから、気温が下がっても活動は停止しない。だから基本的には冬眠しないのだが、ここでは冬眠する種に向けてアドバイスしよう。
君がシマリスなら、エサを確保してこう。冬眠するといっても、君たちは途中で起きてエサを食べるタイプだ。貯蔵庫をつくりエサを貯めておこう。そうそう、忘れがちだがトイレも作っておくように。ないと大変なことになる。
巣穴にこもってもなかなか寝付けないなら、自分の種を疑うこと。例えばエゾリスは冬眠しないが、エゾシマリスは冬眠する。見分け方は背中のしま模様。誰かにチェックしてもらおう。自分の背中は自分では見れないものだから。
ツキノワグマやヒグマなど冬眠するタイプのクマは、たくさん食べておくこと。普段ダイエットしてるクマも、今は食べて脂肪を蓄えよう。その代わり、途中で起きて食事はしないで済む。トイレも不要だ。
また妊娠していて不安なクマがいたら、冬眠中に出産できることを伝えておきたい。授乳もできる。春になったら家族が増えていて夫クマも喜ぶだろう。
人間は冬眠しないが、それでも冬はやってくる。帰宅をしたら手洗いうがい。体を温める食べ物と、ぬるめの風呂にゆっくり浸かり、健康に留意して欲しい。
特に新型のウイルスが流行ってるようなので、サンミツとやらを避け、マスクを付けよう。いやはや人類も大変だなと心中を察する。
また人間にはコールドスリープという手段もあるようだが、まだ発展途上の技術なので利用しないのが無難だろう。冬眠したと思ったら永眠していた、なんてことになりかねない。
冬支度というものは楽しいものだ。冬眠するものも、しないものも、冬を乗り越え、春を待とう。全生物に、春は必ず来るのだから。
ではそろそろ私も冬眠することにしよう。私は甲羅に閉じこもり、水底で葉の布団をかぶって眠るのが好きだ。今回で100回目の冬眠だが、冬眠はいつも心地よいものだ。
ツキノワグマ:「そっか...いない事になってるんだ...」