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2024-02-02

保育士給与は安くない

風俗副業していた保育士給与が安いことが原因と同情が集まっているので本当に安いか調べてみた。

データTKCのBAST。BASTとは以下の通り。

令和5年版「中小企業賃金指標」(発行:TKC全国会)は、全国の428,341企業、1,736,069人の賃金データが収録されています

この「中小企業賃金指標」は、TKC会員事務所が「PXシリーズあんしん給与」または「年末調整法定調書作成システム(TPS9000)」を利用して令和4年分(令和4年1月~令和4年12月)の給与所得年末調整事務処理を行ったデータを基礎データとし、編集したものです。

規模問わず継続雇用者のみ、全国の保育所データとなっている。

 年代   人数  平均額  中位数

20台前半 3,086人 3,352千円 3,411千円

20台後半 2,247人 3,585千円 3,717千円

30台前半 1,081人 3,764千円 3,909千円

30台後半  782人 4,226千円 4,379千円

40台前半  702人 4,643千円 4,683千円

40台後半  671人 4,794千円 4,793千円

となっておりdoda調べの女性給与に比べ全年代で高くなっている。はてな民は今は保育士処遇改善手当が出ていることも知らないんじゃないか

いちおうだが、生活レベルという意味で高いかいかを論じるべきなどと詭弁を使わないようにな。

これから処分を受けるであろう人物バカ正直に私的な散財などと印象を悪くするわけがなかろうに。

追記

詭弁を〜と書いたのに保育士給与が高いかどうかをコメントしてる人の多いことよ…。

この給与風俗店で副業しないと生活が成り立たないのはどうなの?って主旨なんですよ。OK?

2021-10-22

病院経営は儲からないのか?

ヨッピー記事では儲からないと言っていたが本当に儲かっていないか調べてみる。

そもそもかるとはどれほど利益を上げていれば儲かると言えるのかはそれぞれ見た人のさじ加減に任せる。給与の額にもよるので。

今回はM-BASTのデータから参照する。M-BASTとは以下の通り。

令和3年版「TKC医業経営指標」(発行:TKC全国会)は、令和2年4月期~令和3年3月決算に基づく、法人および個人を含む一般診療所 8,592件、歯科診療所 4,158件、病院 759件、介護保険施設 213件、合計 13,722件の経営分析値を収録しています

この「TKC医業経営指標」はTKC全国会に加盟する職業会計人税理士公認会計士)が、その関与先である病院診療所に対し、毎月病院診療所に出向いて行う「巡回監査」と「月次決算」により、その正確性と適法性検証した会計帳簿を基礎とし、その会計帳簿から作成された「決算書」(貸借対照表損益計算書)を基礎データとしています。なお、これらの決算書は、そのまま税務申告(法人税、所得税)に用いられています

前提として一般診療所の全診療科院外処方対象とする。個別診療科で分けるのは面倒なので。

まずは個人、無床の全病院平均(2,242件)

医業収益 85,728千円 経常利益 28,610千円 専従者給与4,585千円

個人なので医師給与は無い。経常利益所得給与)として見てもらえれば良い。専従者は家族に対する給与

所得平均が3千万円近い。

次に法人、無床の全病院平均(3,146件)

医業収益 145,022千円 役員報酬 39,081千円 経常利益 5,837千円

医師の平均人数は分からないが収益からして1~2人だと思われる。

次に個人、有床の全病院平均(37件)

医業収益 197,349千円 経常利益 40,250千円 専従者給与 5,515千円

件数が少ないが無床より経常利益は多い。

次に法人、有床(274件)

医業収益 375,178千円 役員報酬 51,392千円 経常利益 12,866千円

こちらも無床より利益が多い。 

以上となるがどうだろう?

儲かっているように思われるか、医師多忙さに比べて儲かっていないと思うかは任せます

2021-07-12

IT系中小企業場合

http://www.publickey1.jp/blog/21/it_2021.html

賃金BASTからIT系っぽい産業分類の情報サービス業を抜き出してみた。

賃金BASTってのはこういうもの適当に貼ったか表記ゆれとかごめんね。

「令和3年版「中小企業賃金指標」(発行:TKC全国会)は、全国の409,297企業、1,693,902人の賃金データが収録されています

この「中小企業賃金指標」は、TKC会員事務所が「PXシリーズあんしん給与」または「年末調整法定調書作成システム(TPS9000)」を利用して令和2年分(令和2年1月~令和2年12月)の給与所得年末調整事務処理を行ったデータを基礎データとし、編集したものです。」

年齢    データ件数   平均額    中位数

19歳以下  45件     2,412千円   2,503千円 

2024歳  2,435件   3,044千円    3,079千円

25~29歳  5,353件   3,557千円   3,527千円

30~34歳  4,539件   4,069千円   4,025千円

35~39歳  4,453件   4,622千円   4,585千円

40~44歳  4,256件   5,080千円   4,994千円

45~49歳  3,336件   5,180千円   5,091千円

50~54歳  2,111件   5,310千円   5,158千円

55~59歳  1,222件   5,262千円   5,128千円

60~64歳  489件    4,448千円   4,344千円

65歳以上  182件    3,449千円   3,000千円

2014-09-16

黒字化した法人についてのメモ その2

http://anond.hatelabo.jp/20140813235858

以前に書いた続きです。

前回の追記に書いた通り、内容に支障の無い範囲特定を避ける為に設定をいじってます

飲食店

事業内容:メインは焼肉店だけど同じ店舗内で精肉店として小売りと同業者卸売りもしている。売上の比率は飲食、小売り、卸売りがそれぞれ6:3:1くらい。

関与した時の状況:売上高は約6千万円。

一昔前は周りに焼肉店も少なく売上が1億円はあったらしい。狂牛病騒動以降に売上高が減少したって言うくらいだから相当前の話。近隣に同業者も増えたが、特に何もせず営業を続けた結果現在の状況になってしまった。社長曰く味さえ良ければ客はついてくるから粛々と自分仕事をこなすとのこと。

社長含め家族5人が働いているけど、それぞれ薄給なので業績はかろうじて黒字若しくは若干の赤字で近年は推移してる。帳簿は年一で民○。なので正確な売上高はだれも分からない。債務超過ではないが借入金の多さが厳しい。

やった事:まずは会計事務所なので帳簿作りから。民○に頼んでいたので、年一の決算書数字すら信用ならない。とりあえず毎月の業績を把握してもらう体制を作るために、社長の息子を入力担当者に任命。レシートや請求書といった書類整理はその奥さんを任命。始めは渋っていたけど毎月の業績が知れるようなると、自分仕事評価が反映されるようで大事だと分かってくれた。

限界利益率TKCのBASTで比較したところ若干低め。仕入担当社長の息子は人が良いので、仕入業者に頼まれると少し無理をして買ってしまう。ただこれ自体品質の良さや希少部位の入手といった効果があったので放っといた。人件費率は上記の通り薄給なのでむしろ低いくらい。あとは売上を増やすしかない。

ただ問題家族がそれぞれ反目し合っていること。まぁ創業者とその息子が仲が良い企業なんで見た事ないけど、ここはそれ以外にも複雑に反目し合っててややこしい。

第三者自分が店をうろちょろしていると、家族がそれぞれ自分の思っている事を他の家族に話せないので個別に話しかけてくる。半分以上は愚痴だけど、それぞれ店について色々アイデアを持ってるようだった。

そこで月一の業績検討会を自分が1年間限定で司会で行い、それぞれのアイデアを披露する場を作った。ちなみに社長の息子に依頼されて渋々引き受けた。一応客数、客単など目的を絞ったアイデアを出してはどうかと指導してみた。

結果:アイデアの出しっぱなしではなく、その担当者を決め、期限と効果を後追いできるような月一の業績検討会にしたことがよかったようで、次々に色々なアイデア実践していった。この早さは零細ならではだなと思う。アイデア実行の期限が次の日だったり、効果が見えなければ即日打ち切り

アイデア自体特筆すべきもの無し。焼肉店では新メニューイベントアンケート、割引券など、どこでもやってるようなこと。小売りはコロッケが自慢らしいのでその販促流行ってるからといういい加減な理由バーベキューメニューの開発と販促。(地元フリーペーパー掲載とかホームページ開設とか。)

業績検討会始めてから2年後には売上が最盛期にせまるほどに回復した。味は良いので知名度が高まると後は自然に客数が増えていった。こんなに伸びると思ってなかったので、法人税払い過ぎイヤミ言われたけど。でもタダで焼肉食わせてもらえるから気にしない。

今は社長の息子が会議を取りまとめている。

閑話休題

自分の主たる業務は帳簿の作成指導と記帳確認。記帳代行は一切行わない(自己方針です。(事務所方針ではない)

零細企業はいえ、科目配置、毎月の償却費、棚卸計算方法とその計上、発生主義などきちんと業績を掴むための土台は必要なので、そのお手伝いしています。ここの話はいわばその副産物ですね。

あと中小企業技術力が高い、と言われますがどこの世界中小企業ですか?と聞きたくなります

機械設計

事業内容:機械設計を行っている。特定分野に強いらしいが文系にはよく分からない。施工メンテナンスも行う。すぐ上であんな事書いたけど珍しい技術力が高いと思われる企業

関与した時の状況:売上は5千万円ほど。

景気の低迷を受けて、設備投資需要の低迷や取引先の倒産など売上が低迷。大幅な債務超過で、関与した時に2年以内で改善兆しが見えなかったら会社を畳む約束をしたくらい。特に施工がここ数年まったく受注できていない。

帳簿は期中現金主義で、入金時に売上、出金時に仕入なので、期中の業績把握は困難。決算組めればいいって感じの帳簿だった。

やった事:2点だけ。一つは毎月発生主義に基づいた帳簿で業績を正しく把握してもらうこと。また資金繰り必要利益を出すための経営計画を作成し、その計画の進捗率を確認してもらった。今月は売上が○○円だったから月の売上目標には○○円足りず、年間の売上目標達成率は○○%です。利益もあと○ヶ月で○○円出さなくてはいけません。さぁ何をしましょう?って感じです。

もう一つは社長設計業務を離れてもらい営業してもらうこと。ここには営業をする社員がいない。自分の手が入らないことを嫌がっていたけど、社長の息子が設計をきっちりやれることが分かったので、何とか離れてもらえた。

結果:営業することはやはり大事で、待っていては仕事は来ない。元々技術力に自信を持っていたので既存の取引先からの受注、新規取引先が増えた。受注先が困った時にだれを思い浮かべるかで発注が決まったりする。あとは芋づる式で以前は所在地域内仕事ほとんどだったが、今は全国を飛び回っている。社長が営業に専念し、見積もりにも時間をかけられるようになったので、限界利益率も上昇した。

楽観できる数字ではないけどここ数年は黒字で推移している。受け売りだけど年間の経営計画を立てずに経営を行うことは地図を持たずに目的地を目指すことだ、ということで、毎月の売上目標に対する意識を持ってもらっている。

今回はどちらも借入の返済は変更なしです。

相変わらず特に目新しいことは無しです。こんなんで黒字になるの?って思う人も多いと思いますが、自分も同じこと思います

零細の赤字企業については少し暖かく見てあげて下さい。

 
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