はてなキーワード: ハロー!プロジェクトとは
迷ったけれど、書かせてほしい。
モーニング娘。'19の佐藤優樹というメンバーの、ヤンタン(MBSヤングタウン:明石家さんまがパーソナリティのラジオ番組)での発言が、ニュースになっている。
以下にまとめ記事があり、ホッテントリ入りしたので見た人も多いかもしれない。
https://news.careerconnection.jp/?p=67494
ヤンタンHP https://www.mbs1179.com/yando/
ウィキペディアによると、1999年4月以降このラジオにハロー!プロジェクト在籍のアイドルが起用されるようになったそうで、このラジオでハロプロ所属のアイドル達のバラエティ能力が鍛えられているという評価もあるようだ。事務所としても大切にしたい番組なのも理解できる。
が、私はほとんどこのラジオを聞いたことがない。いわゆる推しのメンバーが出演しているときにも、まともに聴くことができなかった。
なぜなら、この番組で常態化しているセクハラと、そのセクハラを笑ってうまくあしらう力を求められ、必死にがんばる女の子たちの姿が、どうしてもつらく、受け止めがたいものだからだ。
中でも特に聴いていて苦しくなるのが「癒せません」というコーナーである。
コーナー名からは推測しにくいと思うが、これは、出演している女の子が、リスナーが投稿してきた「セクシー」なセリフを言わされ、その出来を明石家さんまや村上ショージが評価するというコーナーである。
明らかに扇情的で、性行為中のセリフとしか思えないようなセリフを女の子が言わされ、芸能界の大御所で、父親よりも年上であろう男性たちから「上手い」「下手」「もっと色っぽく」などと笑いながら評価されている。
言わされているのが成人でも明らかなセクハラ・パワハラだと言いたいが、これを公共の電波で言わされているのは多くの場合未成年の女の子である。
彼女たちは、いつもとてもがんばっている。それがつらい。
ちなみに冒頭で紹介した2月16日の放送で、記事にはなっていないが佐藤は「癒せません」のコーナーの際には「嫌だー」「犯罪ですよ犯罪」と騒ぎ立て、さんまは「たしかにな、完全にセクハラやわこれ」「こんなこと言え、いうて言わしてるコーナーやからな」と、やや自嘲気味に笑いながら答えている。
しかしさんまは「でもリスナーのみんなが喜ぶからな」と続け、それに対し佐藤は「もっと違う喜びかたがあります」と反論する。
観測範囲の知り合いのファン(主に女性)も、このコーナーを苦手・嫌いだという人が大半だと感じる。
一方で、一部のファンから一定の需要があるのだろうことに、ファンの間にも深い断絶を感じてつらくなる。
はっきり言えば、私はハロプロのアイドルに、このラジオには出てほしくないと思っている。
全体としては和やかであたたかい雰囲気の中で、女の子たちが空気のようにセクハラに晒されていることが、どうしようもなく不安でいたたまれない気持ちになるのだ。
せめて、このコーナーだけでも廃止してほしい。
セクハラを笑って受け流すのが良い女だなんて、これからの時代を生きる女の子たちに思わせないでほしい。
「癒せません」、ハロプロのコアなファン以外は知らないだろうから、こうやって増田に書くことが、ある意味セカンドレイプになってしまうのではないかという葛藤もある。
だから、もし検証のためにセリフだけ確認したとしても(検索すれば出ると思う)、音源は聴かないであげてほしい。
代わりにもしよかったら、今のモーニング娘。の公式楽曲をyoutubeで聴いてみてください。
全員とってもかっこよくて美しい女の子たちです。
「束縛はさせない 私は私よ」「自由な国だから 私が選ぶよ」と高らかに宣言する女の子たちに、どうかその通りに羽ばたける環境を与えてほしいと思う。
リリウム。
正式名称は「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」といいます(以下リリウムと表記)
こちらは「TRUMP」という舞台からスタートした吸血鬼をモチーフにした舞台で、出演者はモー娘。'14やスマイレージ(現アンジュルム)といったハロー!プロジェクト、通称ハロプロのメンバーのみで構成されていて、公開されたのは2014年。
今現在(2018/9/11)U-NEXTにて後3日と期間が差し迫っていますが、無料登録すれば無料で視聴ができます。見放題!→https://video.unext.jp/title/SID0021661
どころか、ハロプロに関しても初期のモー娘。を世代として体験したくらいで、今現在のメンバー構成も分からず、積極的に触れることもしてきませんでした。
そんな私ですがリリウムを視聴したことで、「TRUMP」シリーズ、ひいてはハロプロへの興味が沸き起こってたまらずこの日記を書いています。
タイトル通り、このリリウムという舞台は、モー娘。を知らない人にこそ観てほしい。
アンジュルムを知らない人、ハロプロを知らない人にこそ観てほしい。私のような。
というのも、きっとモー娘。を知っている人たちには当たり前であろうこと、ハロプロを知っている人たちにとっては当然なことを、私たちは知らないからです。だからこそ面白い、気づきがある!
リリウムは少女たちの物語、ミュージカル。出演者は皆少女で、演じる役も少女。一部例外もありますが、それは後程。
"ヴァンプ"という吸血種の少女たちは、限りある命を持ち、"繭期"という人間でいう思春期を穏やかに過ごすため、"クラン"と呼ばれるサナトリウムで日々楽しく過ごしていました。
けれど、主人公のリリー(演:鞘師里保)は、仲間のシルベチカ(演:小田さくら)がいないと皆に訴えます。でも、皆はシルベチカなんて知らないと歌う……
この舞台の素晴らしさは、勿論その計算され尽くしただろう脚本にもあるのですが、少女たちの少女らしい美しさと儚さ、モラトリアムを感じさせる日々の様子を見事に演じきっているハロプロのメンバーたちにあります。
その歌唱力の高さ、そして何より演技力の高さに、モー娘。もスマイレージもよく知らなかった私はひどく感動しました。
本職の俳優さんとしてもおかしくないキャラクターへの入り方、特に少女でありながら少年を演じる、所謂「男役」を演じてみせた工藤遥さんのファルスを是非ご覧頂きたい……!
工藤遥さんは今は「怪盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」でルパンイエローとして可愛らしい姿を見せてくれていますが、その愛らしさからは想像もつかないほど凛々しく魅力的な少年を演じてらっしゃいます。
少女であるはずなのにきちんと少年に見える、声も声変わり前の少年のものとしか思えないその質の高さを見てほしい!
もうひとりの「男役」、キャメリアを演じる中西香菜さんもまたファルスとは違う少年らしさを醸し出していて、このふたりは本当に舞台上で少年としか思えません。
勿論主人公のリリーの演技力の高さ、他の少女たちの個々の魅力の強さも素晴らしいのですが、是非ともそこは実際に見て体感して頂きたい……!
リリウムは「TRUMP」というシリーズの二作品目ですが、このシリーズはどこからでも入れる、根本の舞台設定が共通した別のお話となっています。
このリリウムから入ってもよし、別の作品から入ってもよしですが、私はこのリリウムから入ることをオススメします。
この舞台はモー娘。とスマイレージの少女たちの魅力を知ることができる、素晴らしいものです。
舞台の雰囲気、少女たちの儚さ、それらを表現しきる彼女たちの凄さ、それを体感してほしい!
最後に待ち受ける少女たちの結末、運命、その花々の物語を、是非とも。
人にわかりやすくネタバレをせず説明するのは難しいな……と思いつつ、是非ともこの舞台、リリウムを観てほしくてこの日記を書きました。
→https://video.unext.jp/title/SID0021661
◆追記