2022-04-23

いち巨乳女の忌録

平成2年まれ現在31歳。既婚。首都圏のはずれ育ち。胸はG65。

“女”として経験したさまざまな“忌まわしい経験”の中から“乳絡み”の部分だけを抜き出し、できるだけ素直に記録していこうと思う。

思い出すがままに書くので無駄が多くまとまりがない。よっぽど暇でない限り読まないことを推奨する。

・小4で生理が始まった。そのころから乳房が膨らみだし、乳首が浮くようになってきたので胸の部分が二重になったキャミソールを着用し始める。

 近所の友達(上は中1までいる男女混合のグループ)で集まって川遊びをしていたら、Tシャツの下に着ていたそのキャミの形が透けてしまったようで、

 最も年長の男子から「おいお前もうブラジャーしてるん?」と大声で囃されて恥ずかしくなりその日以降、川遊びはしなくなった。

・小6ですでにBカップ程度に成長していたので体育のときなどに男子たちがこそこそと「揺れてるw」ときゃっきゃしているのは当たり前のようになっていた。

 いやらしい目で視姦しているというより、本当にきゃっきゃって感じで、私の胸をその場のちょっとした笑いのネタにしている。侮辱されていると感じたし悔しかった。

 女子友達が「最低」と言ってにらんだりしてくれたが、私はむしろその場にいることすらいやだし話題にすらしてほしくなかったから少しありがた迷惑だと思った。

 でも今思い返せば、あんなふうに守ってくれてありがとうって感じる。

児童クラブからの帰り道、サラリーマン風のおっさんに「おっぱい大きいね」といわれる。触られたりはしなかったけど本当に怖かった。

 変質者に遭うのは初めてではないけど、めっちゃ普通そうな優しそうなおじさんに白昼堂々威風堂々とそんなことを言われて混乱した。

中学生になる。ブラジャーはすでに大人のものをつけていた。確かCカップかな。

 電車通学が始まる。痴漢に遭う。これに関しては胸が大きいからではなく制服姿だったことが大きいと思う。

 これは高校卒業(中退)までずっと続くことになる。友達と乗る車両を合わせてかたまることで自己防衛していた。まあそれでも防げないこともたくさんあるけど。

 これまでの人生で少なくとも20回以上は電車痴漢にあっていると思う。

 何かのイベントものすごい混んでいた時、乗車口ですれ違いざまに思い切り胸をわしづかみにされたこともある。あれは泣いた。

体育祭で腕を組む振付のあるダンスをすることになり、隣の男子に「おい押し当てんなよ~」と冗談をいわれる。

 「誰がてめぇに押し当てるかよ」と思いつつも「そんなことするわけないじゃーん」と笑って対応。そういうやりとりが多く、笑ってごまかすうちに「エロキャラ

 みたいになってしまう。私の最も印象に残っている体育祭の思い出はコレだ。くそ

・私はクラスでも男子とあまり絡みのないグループにいたが、

 男女半々で常にウェ~イって感じのグループが頻繁に誰がかわいいとかかっこいいとか話しているのが耳に入り、

 誰が一番胸がでかいかとかどんな下着かというのをそのグループ女子が吹聴しているのも聞いた。

 そのグループ男子がこそこそ私をみて「〇〇(私の苗字)・オブ・ジョイトイ」と言って笑っているのも聞いた。

 死んでくれと思ったけど「そういうのやめて」ってシリアスに言うとノリが悪いとか自意識過剰と言われそうだったから何も抗議はしなかった。

 むしろそういうことにマジ切れしている女友達をどこかダサいとかうっとうしいとすら感じてしまっていた。

プールの授業はほとんど「生理です」で欠席を通した。どうなるか目に見えてるもんね。

・中2くらいから少し太ったこともありさらに急速に胸が成長。白っぽい簡素下着をつけることという校則があったけど、

 白くてレースもついていないようなブラは私のサイズではほとんどなかった。

 このころから“聞かせる変態”“見てます変態”のようなものに頻繁に遭遇するようになる。

 すれ違いざまなどに「でかっ」と聞こえよがしに言ったり、胸をジーっと見た後顔を見てにやあっと笑ったりする男の人のことだ。

 触られてるわけではないし、思い違いかもしれないし、そう思うと誰かにこの経験を打ち明けようという気持ちすらわかなかった。

・中3。スカウトもどき変態出会う。おしゃれ眼鏡をかけたBrutusを愛読してそうな男性芸能事務所のものですが、と声を掛けられ、

 バカな私は真に受けて一緒にカラオケに入ってしまった。途中から変な話になってトイレ行くふりして逃げた。

「胸っていうのはホルモンで大きくなるんだよね。貴方は背は低いか生理が始まるの早かったでしょ。早熟な証だよ。

 それでね、気持ちいいことをすると、胸が大きくなるっていうのが科学的に証明されているんだけど、早熟あなたはきっと、気持ちいことを

 ひとりでやっているんじゃないかな?それは恥ずかしいことじゃないよ。おっぱいが大きいのは恥ずかしいことじゃない。

 早熟なのも、気持ちいいことが好きなのも恥ずかしいことじゃない。おっぱい気持ちいいことをすると大きくなるんだよ、

 もっと触ってって主張するために大きくなるんだよ……」思い出すだけで気持ち悪すぎてはきそうになる。

高校。おしゃれに目覚める。いわゆる青文字系雑誌テイストが好きだった。これまでの経験からボディコンシャスなファッションは好きになれなかった。

 しか巨乳青文字系は相当に相性が悪く、何を着ても思ったのと違う感じになる。

・このころから本格的に自分の胸が忌まわしく思えてくる。肩は凝るしセクハラはうけるし洋服は似合わないし。

 更衣室で女友達がうらやましいと言ってくれるときだけ半分嬉しくて、でもやっぱり半分は「どうせ太ってるって言いたいんでしょ」と卑屈になっていた。

 コスプレ好きの友達に胸を締め付けるさらしのようなものを借りるが苦しすぎて日常遣いは断念。

 痩せりゃ胸は減るだろうと最低BMI15台までダイエット生理とまる。胸はE→Cまでサイズダウン。

 そして私はここから数年間摂食障害に苦しむことになるがそれはまた別の話。

摂食障害等により学校生活に支障をきたし始めたため、高校は2年時にドロップアウト

・19歳で高卒認定をとり、21歳から看護学校へ通い始める。このころは摂食障害も少し落ち着き、BMIは19まで回復。胸はG65に。

(おっぱいとは関係ないけどこのころ飲み会で知り合った男性に「女の子はこれくらいふっくらしている方がいいよ」と言われてファッ?!?!?!となる)

 実習ではおじいさんやおっさん患者セクハラ発言されまくる。体位変換や移乗、おむつ交換でどうしても患者の肩や膝にわがパイオツがあたってしまうのだが、

 「わざとやってくれてるの?」とか「いいねぇ(にやぁ)」はもはや日常

ブラック看護学校だったのもあり、ただ実習をこなすことだけに必死で、そういったことに対して怒る気力がなかった。

 今思い出すと腹立ちで眠れなくなるけど。

・1年留年しつつもなんとか国試合格。はれて総合病院就職

 スタッフIDとかテープとかのちょっとしたツールを首から下げたりするんだけど、使いやすくするために紐を長めにして斜めかけにする人も多かった。

 私もそれをやったけど、研修医に「パイスラですね」と言われエプロンタイプツールバッグ?にチェンジした。あいつ死んでくれ。

・25歳で初めて彼氏ができる。告白されたり飲み会でいい感じになった男性はそれまでもいたけど、嫌な経験しすぎて男性不信気味だったため付き合うまでいかなかった。

 彼氏は顔もかっこよくないし超ド級ぽっちゃりさんで私より給料も低いけど、とにかくぜんぜん体形とかの話をしなくて、それが私にとって一番安心できる要素だった。

 摂食障害も治ったりぶり返したりだったから、そういうところには敏感になっていた。

・性行為も胸を見せるのも彼氏が初めてだった。そのときはじめて彼氏は私の身体に対してものを言った。

 「すごい…きれい、おっきいね」と喜んでいたけど、それはぜんぜんいやじゃなかった。

 彼氏のことが好きで、彼氏自分の体をほめてもらって、喜んでもらえてすごくうれしかった。

 喜んでほしいかコスプレとかもぜんぜんやったし、いわゆるパ〇ズリとかもやった。こんなのなにが気持ちいいんだ?とは思ったけど、

 好きな人に喜んでもらえるのはシンプルにうれしかった。

・ある日、なんのきなしに自分の勤める病院のことをググってみた。すると〇〇病院という名のスレ爆サイという掲示板サイトにあった。

 「〇科の爆乳ナースエロい」「夜這いしてくれる」「押し付けてくれる」みたいなことが書かれていた。

 知ってる人が読んだら、私のことだってぜったいにわかる内容。

 私以外にもこういったことを書かれているナースはいた。

 私は看護師としては一応のプライドを持って患者さんに良い看護提供しようと努力していた。こんなこと書かれるいわれはなかった。

 怖かったし、怒りで体が沸騰しそうだった。

 現場でのセクハラは師長さんとかに相談すれば担当をはずしてくれたりするし、誰が何を私にしたか、私にはわかる。

 でもネット書き込み患者なのかスタッフなのかすらわからない。

・結局、怖いので退職して別の病院に移った。患者スタッフ女性ばかりの科。産婦人科。すごく気楽。助産師じゃないか地位は低くなったけど。

 そしてこの科ではおっぱいは1ミリメートルエロものではない。臓器の一種しかない。

 乳首乳房を触るのもエロ行為ではない。おっぱいはなんでもないことのように、それでいてとても大切に扱われる。最高だ。

・例の彼氏結婚した。結婚式は神前式にした。単に白無垢が好きなのと、ウェディングドレスは胸の強調されたデザインが多くて、胸にいい思い出のない私は着たくなかったから。

前撮りではウェディングドレスも着たけど)

体育祭の思い出、文化祭の思い出、カラオケの思い出、看護学校の思い出、川遊びの思い出、児童クラブバイトプール遊園地電車就職……

 31年生きてきてたくさんの思い出があるけど、そのどの場面にも裏面みたいなのがあって……。

 楽しかった表面を思い出すと常にその裏面(セクハラ痴漢、いやな視線、いやな言葉等々)も思い出されて、

 そして全てが裏面に蹂躙されている思い出もあって。

 おっぱい自分の好きなパーツでもあるけど同時に災いを呼び込む呪物みたいでもあって。

 えくぼみたいになってくれたらいいのにとか都合の良いこと思ったりっもする。

 かわいいパーツだけど、そのせいで嫌な目にあったりはしない。ただの体の一部分。そんな風になればいいのに。

ここまで書いて疲れちゃった。寝よう。ほな……

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