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2024-07-06

増田Apple Vision Proファーストインプレッション

何者にもなれないことを心に刻みつつ感想を述べる。

過去自分はOculus GoとMeta Quest2を持っていた。

より具体的に言えば、まずOculus Goを買って失望した。

そして「次でダメだったらVRは見限ろう」と思って買ったQuest2にも失望した。

なのでQuest3は買っていないし、メタの目指す方向性にも賛同しない。

メタバースなんて流行らないよね。

最近メタ路線転換して恥も外聞もなくVision Proをパクっているのは良いことだと思う)

まず前提を確認しておく。

Vision Proは「VR」ではなく「AR」がメインである

現実光景ビデオパススルーVision Pro内のディスプレイに表示し、そこにデジタルオブジェクトを重ねる。

ブラウザウィンドウをいくつも空中に浮かべたり、巨大なウィンドウを広げて動画を観たりできる。

机の上でマスコットキャラクターを動かしたり、遠く離れた友人の3D映像を傍らに表示して会話したりできる。

また、Vision Proは、iPhoneと同じカテゴリ製品ではない。

PCMac)と同じカテゴリ製品である

Vision Proを付けたまま外出するどころか、家の中で動き回ることすら想定されていない。

じっと椅子に座ってPCを使うのと同じ感覚で使うべきものだ。

ではVision Proの使用感について語る。

さんざん言われている重さについては、そこまで重くは感じなかった。

というか良くも悪くもQuest2なんかと同じ装着感だ。

思うに、そもそもヘッドセットバンドで頭に巻き付けるという方式が間違っている気がする。

帽子のつばにぶら下げるとか、ネックバンドで下から支えるとか、何か別の方式模索して欲しい。

ライトシールも無くしたほうがいいんだろうな。

Vision Proで表示されるものは非常に美しい。

iPhoneの画面にドット感が無くなったのをAppleは「Retinaディスプレイ」と呼んでいたが、そのレベルに達していると思う。

Vision Proの中だけでウィンドウをたくさん浮かべ、動画を視聴し、Macミラーリングして作業をするぶんには、まったく何の問題もない。

一方で、パススルーが思ったよりも悪い。

もちろん最低限の実用性は備えている、というか業界最高レベルではあるのだろう。

Apple Watchの通知の細かい文字でも読めるくらいだ。

ただパススルーで見ると「解像度が1段階落ちた」感じがする。

たとえばVision Proを被ったままパススルーテレビを観るとちょっと美しくない。

となると「テレビ映像Vision Proにミラーリングしたい」と思ってしまうのだが、そういうアプリがまだないのがストレスである

パススルー完璧だったなら、アプリVision Proに対応していなくても、現実にあるものをそのままパススルーで見ればいい、ということになる。

しかし現状はそうではないので、とにかくVision Proの中ですべてやりたい、現実のさまざまなものVision Proの中に入れていってほしい、という気持ちになる。

まり、何と言うべきだろう、Vision Proから覗いた現実空間劣化していて、現実空間Vision空間が繋がりきれていないのだ。

もちろん、さらに将来的にはテレビやらの「目で見て使うような家電」は現実に置く必要はなく、Vision Proの中に置けばいい、という話にはなっていくだろうが…。

ともあれ今後、パススルーの性能は「本当に現実とまったく同じ」になるくらいまでめちゃくちゃ上がってほしい。

と同時に、Vision Pro対応アプリもどんどん増やしていかねばならないだろう。

Appleによれば、iOSアプリVision Pro対応は追加作業ほとんど必要ないらしい。

開発者が「このアプリVision Pro向けに配信する」というチェックを入れるだけでいいという。

それが本当かどうかは知らないが、アプリ開発者の皆さんには是非ともお願いしたいところである

文章入力には難があり、一つのボトルネックになっている。

現状、Vision Proを仕事に使うならMac接続することになり、そうすればキーボードを使えるので実用的には問題ない。

逆に言うと、Mac接続しないといけないのはキーボードを使うためだ、ということではある。

iPhoneを外付けキーボードのように使えたら、と思う。

ただ、仮想キーボードに触れて文字入力する感覚は、思ったよりも良い。

まり、ぜんぜんお話にならない、というほどではない。

無理やり喩えるなら、トラックパッドゲームをしたり、マウスでお絵描きをしたりするような感じか。

視線入力は、最初の頃はだいぶ暴れていたが、リアルタイム最適化が働くのか、それともこちらが慣れたのか、しばらくすれば落ち着いた。

とはいえ、一つ下のリンク選択してしまうとか、指でのタップが誤反応するとか、そういうことがちょいちょいある。

Webページリンクがいちいちハイライトされるのも鬱陶しい。

逆にボタン選択時のハイライトが見えづらいこともある。

このあたりのUIは今後どんどん改善されていくだろうし、改善されていって欲しい。

イマーシブビデオという180度VR動画がある。

Apple公式に用意しているもので、Quest2で観たものよりはさすがに綺麗だが、しかしそれでもまだ映像が粗い。

今後、たとえばVRアダルトビデオが観れるようになったとしても、Vision Proの解像度を満たすのは難しいのではないか

というか、180度360である必要がないと思うので、空間ビデオみたいな感じでやって欲しい。

ざっとこんなところだろうか。

Vision Proのハードウェア的なスペックはかなり要求を満たしていると思う。

あとはOSアップデートだとか、アプリ対応だとか、ビデオ解像度だとか、そういうソフトウェア問題になるだろう。

いや、ヘッドバンド構造はまだまだ改良の余地ありだが…なんか革新的アイディアはないんかね?

Appleには頑張ってもらいたい。

 
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