2020-01-24

ぺこぱ面白いと思うと同時に、これはお笑いの末期だなとも思った

ぺこぱという、相方ボケ突っ込みそうで、それをポジティブ肯定する二段ボケで笑いを取る芸人が居る

所謂何でもポジティブにとる笑いで、それのバランスを、突っ込み役が無駄個性的な事で中和するなど、かなり技巧派なギャグになっている。

単純に笑いとしても面白いし、お笑いに厳しい人も技巧派として楽しめるし、鬼滅の刃兎に角「売れ線」の嵐で、経済学者に喜ばれるように、

社会を反映し、またそれ自体構造的なテキストである」という構造主義大好きマン文系学者に好まれるような形になっている。

若林は「最近多様性が重視されて、ツッコミが出来ない社会なので、ぺこぱを見て泣いた」と言っていた。

ジョーカー監督も「コメディ映画を作っていたが、今の時代コメディーを作ると世間から批判されるので、作らない。だからジョーカーを作った。」と言っていた。

お笑いとは、「既存常識レールからズレたモノを、常識レールに当てはまることで『非常識』を際立たせ、そのギャップを笑って受け入れる」という性質を持っている。

例えば若林春日だと「兎に角マイペースで堂々と突っ走る春日」というズレた存在を「常識人で普通若林」が春日の変な部分を指摘するというように。

しか現代は「ズレている」という事を認めなければならない。若林春日の芸も、人によっては「発達障碍者馬鹿にしてる」だとか言われるかもしれない。

そこで「尖った笑い」を目指して渡米したウーマン村本は、「多様性最高の左派西欧ブルジョワ価値観」を常識に設定し「日本の奴ら」を非常識に設定することでそれを達成しようとした。

しかし「多様性欧米左派は最高」という矛盾はらんだは構造に気付く事が出来ず、日本に来ると結局「出羽守というボケ」のピン芸人になり自滅した。ぺこぱを見て彼は悔しがってるのではないだろうか。

そんな現代に向けて、ジョーカー監督

「女で精神的に健やかで健全黒人」という常識レールに「男で精神障碍者白人」という笑えない非常識を置いて、コメディではなくサスペンスを作った。構造的にはコメディーで、笑わせない事で

逆に常識レールというものの不自然さと都合のよさ、不満を描いて、観客はウケた。

若林

とにかく常識レールを学び、価値観スレスレを行くことで対処した。

ぺこぱはどうだろうか。正直これを「多様性尊重」と称賛する人は多いが、皆はこれを見て何を笑ってるのだろうか。

「変な事をしている人間(多様性)」という常識レールに、「多様性を受け入れる変な人間」という非常識を置いて、それを笑っている。

皆受け入れてはいるが、尊重はしてないのだ。多様性を受け入れる社会、つまりポリコレを笑ってるのだ。ギャップ顕在化させてる突っ込み役は観客である。突っ込む責任は観客も分担する。

ただ「笑い」と「納得」の境界曖昧にしてるので、受け入れられない部分は笑って、受け入れる部分は頷く。

そこにあるのは左派でも右派でもなく、全てである。全てであるが故に、今度は「ぺこぱ笑う人間」を叩く未来が確実に来るだろう。そして「そういう意図コメディにした」ぺこぱも叩かれる。

ぺこぱ自体ジョーカー役割を担っている。

去年流行った天気の子も、実際はコメディーの構造だ。

「晴れたほうがいい、一人が犠牲になっても、みんなが笑顔でいればそれでいい」という常識レールに対して「天気なんて晴れなくてもいい、女の子一人救えればそれでいい」という非常識を置いた。

結局ジョーカーも天気の子も、結論は同じだった。「何が正しいか、何を選ぶかは全て自分自身にかかっている」これが近年のテーマである気がしてならない。

ぺこぱの芸にも同じことがいえる。結局、「何が面白いと思うかは、自分で選べばいい」というアイディアが元だ。しかし選んだ責任を背負えるだけの力が僕たちにあるのだろうか。

大丈夫」と言ってくれる人は居るのか。

ぺこぱは「いじめにならない」という人は多いが、違う。ツッコミ役は割と理不尽な目に会う。

首に雑巾巻かたり、叩かれたり。「雑巾が綺麗なのは部屋がきれいにしてるって事」「痛いというのは生きている事」みたいな事を「言わされる」いじめは容易に想像できる。

「何が正しいか、何を選ぶかは全て自分自身」の価値観も、結局「選ばさせられる」という事は容易に想像できる。暴力もまた多様性の一つだ。

僕たちはそれを見て笑うのだ。そしていつか「多様性を強いられてる人」が常識レールになり「常識を語る人」がボケになる。いつか「人はいつか死ぬ」だとかで笑う世界が来る。

そして統一された「笑い」という概念は無くなってしまうかもしれない。

目の前の選択が、本当に正しいのか、それは自分自身選択、レールなのか。これはこれからテーマだろう。

常識レールが無くなり、異常者が居なくなり、何にも笑えなくなる世界がすぐそこまで来ていることを感じる。

レールが無い世界に、自由存在しない。

「全ての存在は滅びるようにデザインされている」とはニーアオートマタ言葉だ。それが滅びというか、完成というかはわからないが

そこへの道を一歩一歩進んでいるような、世界の終末に向けて歩いているようなそんな気がする。ひょっとすると素晴らしい世界かもしれない。

そこに行ってしまう前に、人々は笑いのあった時代まで「時を戻そう」と言えるのだろうか。

  • anond:20200124131120

    鬼滅のどこが売れ線なんだよw 売れたあとから「あれは売れ線だよね俺は見抜いてたよ」って顔してるだけだろw おまえもそうだよな。 ぺこぱ、ジョーカー、天気の子… ごく少数のヒ...

  • anond:20200124131120

    まあ優勝したのは偏見あるあるを極めてテレビ向けにしたネタを作ったミルクボーイなんですけどね あと村本大輔はまだ本格的に活動拠点をアメリカに移していない 渡米します営業して...

  • anond:20200124131120

    でもぺこぱはネトウヨなんですよね?

  • https://anond.hatelabo.jp/20200124131120

    浅すぎて反吐が出る駄文 こんなのバズらせるなよ 『ジョーカー』監督は「文化のせいでコメディは死んだ」と本当に言ったのか ─ 米報道が物議醸す、タイカ・ワイティティも反応:h...

  • ぺこぱは多様性の受容ではない

    まず、このエントリにはM-1でのぺこぱの漫才に関するネタバレが入る。知りたくない人は閉じて欲しい。 anond:20200124131120 上記のエントリのように、ぺこぱの漫才が多様性の受容だとい...

    • anond:20200124225903

      阿Q正伝?

    • anond:20200124225903

      狩野英孝と同じナルシスト芸と思って見てた 彼のピン芸を2人漫才で昇華させた感じだな 毎度恒例になってるけどM1の時期だけ異様に意識高いお笑いレビューが量産されるんだよね 自分...

      • anond:20200125121817

        お前のゴミみたいな価値のない感想よりはマシだと思うけどな。というか何でそんなゴミ書いて公開しようと思ったの?

  • anond:20200124131120

    村本にならなかったのは本当に賢明だった。村本は笑えないんだよな、結局。ただ、ザ・マンザイか何かの早口ネタは、昔のB&Bとかの先祖返りっぽくって、それはちょっと嫌いでは無...

  • anond:20200124131120

    ポエーム

  • anond:20200124131120

    そもそも一笑だにしなかった。 技術があるのも本当だと思うけど、文章をそのままステージに移したような内容が多くなってきているようには思う。 ライブでやると面白いけど文章にす...

  • anond:20200124131120

    全部映像&娯楽作品からの引用で草 なにか一つくらい文学作品は思いつかなかったの?()

  • anond:20200124131120

    >レールが無い世界に、自由は存在しない。   要はこのゴミ長文 「科学が発展した今となっては魔法は存在しない あーつまんねーの」 レベルの話と全く同じだと思うよ   残念だが...

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