ただ、私がモテの条件としてわかりやすさを提示したのは、それこそ、感情が言語的表現に向いてないからなんだ。
私たちが私たちの感情を表現するのは、他者にしめすためだけでなく、自分自身を納得させるためでもあるわけで、そうなれば、わかりやすさというのは、愛の表現のしやすさ、あるいは納得のしやすさというのにもつながる。
だから、ルッキズムや、差別による愛の肯定と否定というものがあると私は考えていて、そういったものを無視して恋愛できるというのも実のところ、自由だの輝いているだの、あるいは夢があるだのというわかりやすさに依存しているのではないかと思っている。もちろん、これが後付けならなんら問題ないのだ。しかし、いざ恋愛やジェンダーを語るというタイミングでは、これを前倒しにして語らなければならない。そうすると、清潔感だったり誠実さだったりの便利ワードに頼らざるを得ない。
非モテへの助言が、常に的を得ないのはこのせいだし、さらには便利ワードを使い一辺倒に言語化することで、自身の感情さえも捻じ曲げてしまう危険性がある。もっといってしまえば、非モテへの助言が疲れるのはこのせいで、いったん納得した愛を再定義しなければいけないからだ。
でも、しかし、だとすれば余計に私たちは、これを言語化していくべきなのだが、どうも愛はずいぶんと歪んでしまったようで、非モテに愛が体現されるようになるまで、愛をたたき直すのは時間がかかる。しかし、誠実さはどうだろうか。清潔感はルッキズムに根差したもので、外見によって愛を得られない人々にとっては厳しい現実を見せるだけだが、誠実さは違う。
たとえ精神病であっても、単に性格が悪いのだとしても、誠実さを示すことはできる。誠実さは実に便利な言葉で、他人を思い行動するというただそれだけで、誠実と表現できる。疑念があり信用を得なければならないとはしたものの、誠実そのものは実はかなりシンプルであり、ツーカーで行える、分かりやすい概念だからだ。
私は、競争社会から脱して共生社会へと向かおうとする流れを信じたいし、それが私的領域にあっても評価される、性愛の対象になるという言葉をとても信じたい。それが男尊女卑やあるいは経済格差によるルサンチマンによるものだとしても応援したい。
だからこそ、例えばジェンダーを語る際に提示される誠実さというものについて語っていき、その実態が何かを考えていくべきだと思っている。内省という言葉を使ったのは私の政治的な意味があるのだ。私は、「誠実さによる性愛を信じているし、そう語ったあなたはモテるに足りうる誠実さを示すことができますよね」「そして、それが誠実さでない場合に、あなたのルサンチマンによって、モテる定義をやっぱり外見であったり、金であったりというのに引き戻すことなく、私の言う誠実が違ったのだ、と内省できますよね」という脅しである。
実際のところ、私は一般的な意味合いで誠実であるよう心がけているが、同時にとんでもない卑怯者だ。レトリック死刑令ができたのなら私はすぐに市中引き回しだ。だけれども、繰り返しになるが、誠実さによる性愛も誠実さ自身も信じている。苦しい。混乱している。
だから、利己的な言い方をすれば、人類でもなく、男性でもなく、非モテでもなく、ただただ私を救うためだけに、モテる誠実さの解像度を上げてほしい。像が見えた瞬間、私は嗤うかもしれない、あるいは信じた私を喜ぶのかもしれない。少なくとも今、目の前にある靄は晴れていくだろうから、私は少し前に進めるし、少し先のことも見えてくるはずなのだ。卑怯にも、あの手この手で、私利私欲を満たそうとする私を許してほしい。これを読んでいる人の気を楽にさせる為に言うが、私はモテない。こんな人間がモテるはずがない。それどころか、私の本性を見抜いたと報告してくるような変わり者は少ししかいない。友人が少ないということである。当然恋人がいた期間もほとんどない。その恋人だって、私の論を証明するのと、私の“性的趣向”を実証してやるためにやった実験であって、実験は成功したが、そのような誠実さに欠けた遊びの後始末は悲惨だった。ご想像にお任せする。
それでも私は誠実さを信じたいし、私のような人間でなくても、多くの人が誠実さを信じたいのだと信じている。みじめだが、実際そうなんだ。
両足の間に足がもう一本生えた醜い獣。男女お構いなしの性欲の塊。
この大元の増田に貼ってあったリンクに鏡のたとえ話が出てくる。自分が何の属性を負っているか、というのが鏡に見えるのだそうだ。女性であれば女性、黒人女性であれば黒人女性。男性には一人の人にしか見えないそうだ。私には鬼が見える。やせこけた鬼がそこにいる。人に良くすればよくなると、信じ込んでいる惨めな異形がそこにいる。
私は私の思う誠実さを示してくれたあなたに告白する。そんなこと重いよと思うかもしれない、自己憐憫に浸るなというかもしれない。けれど、私の誠実さというのはこれなのだ。この短時間のうちについたくだらない嘘を明かし、惨めな姿をさらし、伝わりにくい方法で真実を要求する。それが今のところの(歪んでいるのは承知の上だが)、私の誠実さなんだ。
前提に間違いがある >誠実さこそがモテる
ああごめん ここで私が言うモテは非モテ的な意味合いでモテるという意味ね 一般的な恋人と聞いて想像出来る仲を性愛対象ととることが出来る程度のこと はべらすみたいのでなくてさ
いやいや、「誠実さ」は妄想じゃないかってこと 別に好きでもないけど誠実そうだから付き合うっていうのはモテてるというのだろうか それは本質的なモテ基準じゃないようにみえる ...
うんそれは良くわかる。 その疑念があるからこそ、誠実さや優しさで好きになりましたというのが嘘なんじゃないかとか思ってしまうよね。あるいは都合よくコントロールするつもりじ...
> 誠実さはステータスで背丈のようなもの > 数撃ちゃ当たる 出会いの数は大事。 個人的にはこれがモテの核だとおもう、 ステータスはその確率の上下ってかんじ。 自分は挙げられ...
ありがとう ただ、私がモテの条件としてわかりやすさを提示したのは、それこそ、感情が言語的表現に向いてないからなんだ。 私たちが私たちの感情を表現するのは、他者にしめすため...
そういう定義の問題じゃないよ、それでも誠実さはあった方がいいってだけで別に条件じゃないんだから
じゃあ、モテるために目の前の女性に誠実に接しろよはクソバイスでは?それともただの要望?
両方だと思うよ 身もフタもない本音を言えば「(スペックのある奴に)誠実であってほしい」ってだけだから そしてスペックの足りない奴に求められるのは「誠実」というより「無害」...
『無害』の反対って『有害』だと思うんだけど、有害なやつはスペックあったって勝ち組だってみんなお断りだと思うよ。 『無害な人』であることは、誠実だ誠実でないの前に、人とし...
「スペックがあっても有害」というのは スペックのおかげで許容できていた限度を超えて害の方が目立ってしまった結果であって ただ無害であること以外何も求められない低スペとはま...
すごく当たり前の話だと思う 加害してくる奴になんて関わりたくない スペック高くて加害性も高い奴に寄っていくのは金目当ての人だけでは?
はてなメスさんの言う加害って何だろう
じゃあなんでDQNは大抵彼女居るの? 金も持ってなさそうだけど
学校の同級生とか底辺バイト先とかにいる彼女の周りの男がそのDQN以上にヤバい男だからです
この場合の無害ってのは、「自分に恋愛感情を持たない」ということを含んでいる 「告ハラ=告白ハラスメント」ってちょっと話題になったでしょう、あれですよ ほとんど女性の気分次...
告白ハラスメントは、「事前にある程度好意があることを示す、距離を短くする、親密にするなどの手順を踏まずに、いきなり付き合ってくれと言い出す」ことによる、「こっちはお前...
なんか、京都か沖縄かどこかの大学教授に、そういうのがいたな。
それは恐い。ストーカーと紙一重だね。普段常識的でも恋愛がらみで言動がおかしくなる人いるからなあ。