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2021-10-31

日本が失敗したと思うこと

裏付けのない個人勝手な考えを書き散らかす。

コンピュータを使うことを前提した数学物理教育

STEM、DXなどバズワードでは、理系文系という分け方がされるが、重要なのはおそらくそうではない。

数学物理では、学校が紙での試験を前提としているため、コンピュータを使うことを前提に出来ないため、いざコンピュータ計算させようとすると躓く。

また逐次処理になりやすく、物理的な演算回路を複数持った場合に使いこなせるかという視点があまりない。

Wordエクセルといった事務処理だったり、1つのパソコンの中に限定する処理になって大量のコンピュータを使いこなすという視点がない。


情報系にしても、プログラム言語にこだわり過ぎる嫌いがある。

またライブラリの使い方といった、長期的に差別化出来ないもの時間を割いてしまっている。



ハードではなくソフトだと勘違いし、サーバーなどのハードを大量に持つという物量戦略を持てなかった

GoogleFacebook(Meta)、Amazonマイクロソフトとも、サーバーという大量のハードを持っていることが差別化要因となっている。

サーバー規格化を進め、価格競争をさせ、他社の競争力を阻害するといったことにも力を入れた。

インテルCPUセキュリティ脆弱性暴露するといった価格交渉に有利になるようなことも欠かさない。

TPUのようにクラウド上にあってサイドチャネル攻撃確認しにくくするといったことも欠かさない。


日本が間違ったのは、ソフトウェアが差別化要因の時代になった、ハード時代遅れでソフトサービスにこれからシフトしなければならないと、バランスを欠いたことだ。

ハードソフト必要だった。

先端の半導体は作れず、国内需要も作れないので設計する技術もなく、振り回されっぱなしになっている今の日本を見れば明らかだ。


機械学習がバズって数年経つが、物量勝負となっている。

サーバーデータも大量に持っている所でないと、投資する意味がない。

また先の企業からすると、機械学習流行が終わっても、工場のように限定されたハードではないし、通信でつながっているため他への転用可能だ。


世の中の変化は速くなっているというが、革新的技術は数年かかっている。

大量にサーバーを持っている企業からすると、機械学習成功しようか失敗しようがどちらでもいい。

自社内で他の革新的技術に注力している間に、他社の研究結果の成果が花開いたとしても、大量のサーバー必要になるので、結局自社サーバー顧客となる。

商品が売れなくなった時代に、研究費用から稼ぐ手段を持ったという側面もあるだろう。

国家企業研究からクラウド代金で稼ぐ。

自社から優秀な研究結果が出てこなくても、他社や大学から研究結果が出てきたら結果を取り込める。


ソフトウェアに注力する際に、OSや、設計に関わるソフトに注力出来なかった

OSに関してはCPUGPUといったハードを持てなかったので育てることも出来なかった。

RISC-Vでワンチャンという議論を見ていると、CPU演算部分のみ議論しており、デバッグトレース周りの議論がない。


TRONに関しては、OSとしてはカバーする範囲が狭すぎて自力実装しなければならなかったり、

ハードの差を吸収するだけの開発力がなかったりで、結局失敗したのだろう。


設計に関するソフトについては、WebゲームエンジンCGソフトといったソフトを作るためのソフトや、

製造業設計を支えるソフトも作れなかった。

ソフト対応していないか製造できないという状況が起こり、ソフト修正を依頼するとノウハウ差別化要因が漏れる。

自国内で閉じないため、主に米国ソフト企業ライセンス料の上昇についていくことができず、設計すらできなくなった。


政府支援しにくい書籍出版

表現の自由があるため、政府出版業界支援政策を出すのは困難なのだ想像している。

漫画といった市場に任せておけばいい分野はいいが、産業や国力に長期的にはつながるが売れない分野は持続できなかった。

紙でも電子書籍でもいいが、産業で役立つ内容を出版出来ず、ブラックボックス化した。

昨今問題になっている半導体分野なんて特にそうだろう。

株主向けの情報流通するが、技術者向けの情報流通しない。情報がないか大学での研究もされない。

日本国内の半導体業界団体としての活動も活発ではないため、業界紙も出版されない。

学生も何をしているかからないので業界に入らない。

Web業界のように頻繁な情報発信は必要だったのだろう。


他の業界についても同様だ。

生物系のように数千ページある洋書が定期的に更新され、その翻訳本でカバー出来る分野はあるが・・・


中国での書籍を見ていると、産業界に近い書籍が大量に出ていることがわかる。

そして中国出版された書籍翻訳できない、売れている書籍情報すら把握出来ていない状況が、今の出版業界限界を表しているのだろう。


政府日本国内にいる優秀な人をメディア経由でしか把握できていない。

政策検討する会議に呼ばれる人物が、メディアでよく取り上げられる人しかない。

情報収集能力がないのか、それとも個人情報から政府がわざと把握してないからなのかはわからない。

政府プロジェクトを立ち上げるのであるから、そこには解きたい課題があり、ゴールがあり、それに必要な人・金・リソースがあるはずである


日本は、国の威信をかけた失敗できないプロジェクト経験が少ないのか、避けているのか、下手だ。

高齢者若者も生き生きとした社会の実現」といった、曖昧なゴールを設定する。

(数字を出すと延々と議論し収拾しない、日本の持ってる問題もあるだろうが)


キャッシュコンバージョンサイクルをマイナスや短く出来るようなビジネス領域と強い契約が出来ない

キャッシュコンバージョンサイクルは、簡単説明すれば、原料などを仕入れるのにキャッシュを払ってから商品を売ってキャッシュを手にするまでの時間のことをいう。

Amazonはこれがマイナスで、マーケットプレイスへの支払いを極限まで遅らせるといったことで実現している。

これの何がいいのか。

企業からすると銀行から借りずに手元に自前のキャッシュがあるという状態で、投資をしやすい。

また雑な言い方だが、倉庫に入ってる商品は既にキャッシュになっているということで、商品の返品といったリスクを取ることができ、顧客満足度向上につながっている。


これは大規模で有利な契約を結べるからこそ実現出来ている。


Appleなども米国企業からこそ出来ている面がある。



ニュースサイトSNSに多くの人の多くの時間を奪うことを止められなかった

飽きというのは強い原動力となるので、四六時中ニュースサイトを見、SNSで絶えず新しい何かを目にするようになった。

フェイクだろうがなんだろうが、飽きることよりも刺激的だ。

監督官庁も効かなければ、業界自主規制団体も効かない。

 
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