カテゴリー 「経済メモ」 RSS

2023-09-07

[] ゴミ税は画期的では?

人間生産や消費を行えばゴミが発生し、これが問題となることがあることはほとんどの人が知っている。これは負の外部性の一つである

かに外部性取引する市場存在する。リサイクル回収業者がその例だ。だが、いくら高いリサイクル率を誇っても、一つの本質的問題がある。

それは「回収するゴミが増えるほど儲かる」という構造問題である

一つ一つの企業個人ゴミを減らせるよう、なんらかのインセンティブ設計ができないかと考えたが、ゴミ税をかけるのは理にかなっているのでは。

まり出されたゴミが多ければ多いほど課税を行うのである

あるいは別のやり方として、「ゴミ一定以下に削減できた場合は、補償をあげますよ」という方法もありえる。

負のインセンティブと正のインセンティブのどちらが効果を持つかは不明だが、ゴミ問題対処するための良い方法であるはずだ。

2023-08-03

[]生産性とは?

生産性という言葉意味についてメモ

生産性という言葉モデル化する方法複数あり得る。

最も考えやすいのは「何かを入れたら、どれだけ出てくるか」というinput-outputモデルで考えることができる。

おそらく一部の人はinput=労働人口, output=生み出した収益、として計算したいと言うだろう。要するに「人間よ、生産的に働け」と言いたいようだ。

しかもっとシンプルモデルとしては、inputとoutputの次元を一致させるために、input=投入金額(¥), output=生み出した利益(¥)として計算できる。

 

productivity = output ÷ input = ¥/¥ = 無次元

 

次元であるので、割合と同じ意味合いを持つ。投入金に対して、生み出した利益はどのぐらいを占めるのか、である

このように、inputを労働人口よりも¥に換算することで、例えば金融正当化することはできるかもしれない。

inputを労働人口で考えた場合「より少ない人数で利益を沢山生み出すのが良い」ということになり、人件費考慮されていないことになる。しか労働以外の技術要素などが考慮されていない。

かに国民幸福という観点でみれば、inputは分配されなければならない。

  

input = 労働者にかかるコストA + それ以外のコストB = ¥

 

もしinput一定とすると、AとBという生物資源を奪い合って争っているような形になる。

outputが向上しないなら「人工知能を使えば生産性が上がる」ということはない。むしろそれは、最大限Aを投資しても、まだinputに投資できるとき人工知能などのBに投資するという話が出てくる。

国民が働けるように環境を作るのであれば、AとBの争いが生じた場合に、Aを優先できるような仕組みが要るのではないか、とおじさんは思いました。

 

追記1: あるいは投資Bによって生産性が極めて上がったけど、失業者が出たと言うなら、パレート改善という観点から見て失業者に手当を出すべきでは。

追記2: ここに資本主義の妙があると思う。金が金を生むということを言っている。本当に何かを生産するスキルのある人 (例.コーヒー豆農家) は奴隷のようになり、金を動かしている人が得をするような状況になっている。

追記3: 人工知能の代わりに下請けをBに換算しているようなケースではむしろBへの投資を増やすべきと言えるかもしれない。

2023-08-02

[] 中国について

中国人口が多いか環境や様々な面で脅威とされるが、人口過多に困っているのは中国自身ではないかという説

ただでさえ狭き門を通った中国大学生は、卒業後に仕事が得られないかもしれないと嘆いている

就職できるだけの人数へと大学入学者を絞れば競争さらに激化する

かにその競争によって極めて優秀な人物階段を登っているが、特区の外側に広大な地獄があることを考えると、中国が本当にその地獄まで含めて管理しようと思っているのかと疑問

おそらく総中流日本天国に見えている

中国トップ上り詰められない大半の貧民たちが日本移住しようとしたとしても、日本貧困になるだけではないか

監視システムポイントで上位を取っている倫理的にまともな層が日本に来た場合は、優秀過ぎて日本が乗っ取られるのではないか

優秀人材移民優遇しているアメリカに何が直面しているか見れば、反面教師にはできるかもしれない

 

追記1: 人口の話をすると、レミングサイクルみたいな話かなとたまに思います

2023-07-30

[] 資源考慮した生産関数

生産関数資源の量を考慮すれば環境考慮できるのではないかと思った。

 

y(t): 時間tにおける資源

x(t): 生産

R(x(t), P(t)): 生産によって得られた収益

P(t): 販売価格

f(x(t)): 生産によって失う資源

g(y(t)): 資源が増加する量(この例は魚など)

 

これらに基づいて、

 

y(t+1) = y(t) - f(x(t)) + g(y(t))

x(t) = R(x(t), P(t))/P(t)

 

の式を考えることができる。資源を守るための制約条件は、

 

y(t+1) > y(t)

 

である必要がある。単なる例でしかないが、こういった制約条件に基づいて、R, x, Pを計画する必要があるのではないか

 

追記1: この制約条件は厳しすぎるため、y(t+1) > Cといった定数Cを考えたほうが現実性はある。ただ、Cは大きめにとったほうが環境を守るのに効果がある。

追記2: 一般的収益人件費資本投資に分配されるが、ここでは単純化のために考慮されていない。

2023-07-25

[] GDPとは?

GDP指標にすることが資源枯渇などの問題を引き起こすとは言われるが、まずはGDPがなんなのかよくわかっていなければ話にならない。

GDP = C + I + G + Ex - Im

とよく表される。マクロ経済学では統計的にこれらを計算するが、Cは消費、Iは投資、Gは政府支出Exは輸出、Imは輸入である

三面等価原則とは、生産、分配、支出三面いずれからみても国内総生産GDP)は同値になるということだ。つまりGDP支出としてみたとき、その量が増えているなら、生産、分配の量も等しく増えている。

ただし経済の実質値は、物価で割ったものであるため、名目GDPと実質GDP区別する必要がある。

さら国民幸福分析するときは、特に「一人あたりの実質GDP」という値を使うことが多く、中国はこの値が低い。

GDPのこの式だけだとざっくりしすぎなので、消費関数投資関数といって、より詳細な式を考えて分析を行うことができる。

例えば「消費は所得に応じて増加するだろう」と予想できるため、所得関数としてモデル化できる。

C = a + bY

Y: 可処分所得

b: 限界消費性向 (1単位所得が増えたときの消費の増加)

a: 基礎消費

これをケインズ型消費関数という。しかモデルの例でしかなく、より厳密にやろうと思うなら、貯蓄や予算制約を考慮する必要がある。

同様に、企業などの視点から見れば投資関数を考えることができるし、政府視点から見れば政府支出の項目を算出できる。

増税を行えば可処分所得が低下する一方で、政府支出が増加するが、限界消費性向の値により、増税することがGDPの増加を抑制する可能性がある。

貿易について考えるなら、一見するとExばかりを増やせば良いように思うが、海外製品がより安い場合Imを増やすことによって総余剰(豊かさの一つ)が増える。

各国政府関税をかけ、保護貿易を行うと、産業を守れる可能性はあるが、数値的に見ると総余剰は減る。これは余剰分析という。

2023-07-09

[]癌経済

市場取引自体に罪がないとしても、成長というのはあるところまでいくとがん細胞に見える。社会の向上ではなく、利益を引き出し蓄積することがGDPを追求する目的である。終着点がないまま成長をし続けるのがこの経済である

自然界では、成長というのはあるところまでいくと健全な均衡に達する。成長し続けるのはバグでありがんである

GDPエネルギー資源の消費と関係し、もはやプラネタリーバウンダリーを超えてしまっている。

生態系危機を引き起こすのは富裕国であり、過剰な成長、過剰な蓄財によって、貧困層は不当に苦しむ。

資源崩壊移民せざるを得なくなり、移民先では政治的大混乱が起こる。

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん