デートのイニシアティブを早くとらない男性を「情けない男」と呼び、デートのイニシアティブがあまりにも早く行われれば「レイプ犯」とその男性を呼び、彼がうまく引っ張ってくれない場合「最低な男」と呼ぶ。
この文章が、恋愛について受け身な人の嫌な点を非常に的確に表現していると思った。
鶉まどかさんのブログに出てくる「クラッシャられ男子」は、男子だから情けなくて最低と評されるのであって、女子だったら許されているのが現状だ。そこそこ可愛い女子に生まれて愛想も良ければ、クラッシャられ男子レベルの受け身ぶりでも、口説かれて結婚して子供を産んで…と、ドロップアウトせずに人生の王道を歩み続けることが出来る。
受け身で居ることが許されず、口説いた相手に拒否されるリスクを男性だけが一方的に負わされているのが、「男性性役割」であり、「男性差別」の一つなのだと思う。一方的にリスクを負わされていることに気づき、不平等な関係から降りたのが「草食男子」なのかもしれない。既得権は、得ている側は気づかないものなので、「草食男子」という降りた存在が現れたことで、女性が既得権を失う可能性が初めて可視化されたのではないだろうか。
しかしこれからも、「待ちの姿勢で居る高嶺の花的な美貌の女性と、その女性を捨て身の献身でもって落とした男性」のストーリーは男女の恋愛における憧れの対象として語られ続けはすると思う。フィクションだけではなく、芸能人の結婚話などで定期的に実話が投下されるとも思う。男性が「美貌の女性」に憧れる限り、女性が「捨て身の献身」に憧れる限り、そうしたストーリーの人気は続くだろう。しかし「美」も「献身」も希少であり、非常に高い価値を持ち、凡人には手が届かないものだ。簡単に手が届くという勘違いは、その人にとっての「世界」を「敵」に変える。凡庸な多くの人々にとっては、メジャーリーグやセリエA、オリンピックを観るような気持ちで、遠巻きに憧れの視線を送る程度がちょうど良いのだと思う。
個人的な拒絶を引き受けるよりもむしろ、若い男性は女性をセックスのための物として見るように変えることを学ぶ───物に拒絶された方が彼はあまり傷つけられずにすむ。物として扱われることは彼女に疎外感を与え、拒絶されることは彼に痛みと怒りと弱さを感じさせる。
「男性は女性を物のように扱う加害者で悪人で絶対的強者」という一方的な認識に一石を投じる解釈だと思う。
女性を物のように捉えることは、拒否されるリスクを男性だけが一方的に負わされ、そうした社会は変えられないという現状に対する、個人的な適応なのだ。夫に傷つけられ失望しきった妻の心が麻痺し、夫がATMにしか見えなくなるのも、一種の精神的な適応であると思う。非人間的な考え方の根源には、これ以上傷つくことを恐れるという人間的な理由がある。「だから女は肉便器、男はATMという考え方は正しい」と言いたいのではない。人間関係の問題を解決に向かわせるためには、加害者批判に終始するのではなく、加害者理解が必要なのだと言いたい。
男性は女性を性的に拒否すべきではないという強い規範も存在する。女性が幼い男性を強姦するケースもあるが、笑い話やポルノ的消費で片付けられてしまいがちだ。女性ストーカーに怯える男性も「男らしくない」と罵倒される始末で、男性被害者こそセカンドレイプに晒され続けている。男性がセカンドレイプに晒されることを当たり前と考えていると、女性をセカンドレイプに晒すことも当たり前になる。セカンドレイプの悪質さに、被害者が女性か男性かということは、一切関係が無い。
第二次世界大戦における日本人男性は、「武士道」の訓練をまだ受けていた。「武士道」は、屈従の方法であったので日本の軍人は、進んで天皇および祖先のために死んだ。死以外に勝利への代替方法は許されないと考えるように彼は訓練を受けた。神風特攻隊は、「武士道」、すなわち「他者」への総合的な奴隷になる道の結果である。
『男性権力の神話』には、これまで男性がいかに危険な仕事に従事し、いかに使い捨てにされ、いかに国家に殺されてきたかという話が繰り返し出てくる。若い男性の労働力や命を、「名誉」を餌にして権力者が根こそぎ収奪して富を得ている構造がある。現在も「生活保護という不名誉」から逃れるために過酷な労働をしている男性が数多く居る。「他者」への総合的な奴隷、というのは上手い表現であると思う。
歴史を振り返るに、女性よりも男性の方が、よほど従属的だ。発言や態度が挑発的であったとしても、実際の行動が集団に従属的なのである。最近、男性が従属的で自尊心が低そうに「見える」女性を好むのは、支配欲というよりも共感なのではないだろうかと思う。男性向けの創作で、巨乳の存在に萎縮する貧乳が描かれたりするが、「優れた同性」の存在にやたらと萎縮する傾向は、女性より男性の方が、実際には強いと思われる。身体的な特徴を優劣・上下の関係に単純化したがる傾向は男性によくみられる。強さ議論が好きであり、劣ったものを侮蔑することを好む。男性の自殺が多い原因もここなのではないかと思っている。これが男女の器質的な違いによるものなのか、社会的な扱いの違いによるものなのか、あるいはその両方なのかは、専門家ではないのでわからない。しかし男性は「男は強くあらねばならない」と考えているため、自分が弱者・被害者の立場だったとしてもその事実を受け入れられず、強者・収奪者の価値観を内面化し、「収奪の社会構造を肯定する弱者」となってしまいやすいのではないかと個人的に思う。その結果が「喜んで徴兵される」「経済的に失敗したので自殺する」などの、集団に屈従した行動ではないか。
性的少数派である「ゲイ」と「ロリコン・ショタコン」の違い http://anond.hatelabo.jp/20150128232843
ジェンダー論者による「モテるヒント」 http://anond.hatelabo.jp/20150129001630
男女の人権と欲求と差別と、遠い未来についての思考メモ http://anond.hatelabo.jp/20150125162654
まず草食系への対策として女性がもっと恋愛に能動的になろうっていう動きは確実にあるし、そもそも今でも女性は積極的に気になる男性にアプローチしているし告白もしてリスクをと...
http://b.hatena.ne.jp/xO157/20150125#bookmark-239953973 そもそも顔が良ければ内気な男も普通に積極的な女子から言い寄られて恋結婚までさくさく進むよ 顔じゃなくてスペックじゃないかな と...
そこそこ可愛い女子に生まれて愛想も良ければ、 男でも、そこそこイケメンに生まれて愛想も良ければ、そこそこ女は寄ってくると思うけど。 「男性差別」を唱える人は、なぜか外見...
思考メモとあるとおり、従来の男性ロールが別に男にとって素晴らしいものではない理由が並べられながら、だからどうするという結論が存在していないのだが、この増田は恐らく「男...
すごい精確な分析だな。敢えて問いたいが、増田は恋愛経験無しでこういう客観的な分析が出来るようになったのか?元増田の問題を老いが解決してくれるとは俺には思えないんだが。
たしかに解決は言い過ぎか。元々これは「客観的」な分析というよりは、俺個人の主観的な体験と同じものを元増田がトレースしているとゲスパーしたものなんだよね。で、俺の場合は...
いや実はまさに俺も同じような思考を過去にしていて(フェミニズムに走るとか特に)分析が適格過ぎて驚いた。 恋愛経験を経て劣等感が取り除かれたことによってバランス感覚を得た...
そもそも非積極男性というのが社会区分上意味があるのか疑問です。それは当人の自由意志ですよね。また、女性にアプローチすることに非常に抵抗を感じることが自分の努力によって...
横だが就活で非コミュ学生を採らない企業は差別をしている的な いやその前の時点、受験の成績が劣る学生を落とす大学(高校でも幼稚園でも受験ある学校なら何でもいい)は差別を...
全く違う。論理的に書いたので、まず記事をよく読んで欲しい。
非コミュ学生が就活に積極的になれないのは当人の自由意思によるものではない。 非コミュ学生が普通に企業にアプローチするとキモい社会不適合者扱いされて企業に確実に拒絶される...
一般的なコミュニケーション能力は家庭でも学校でも教育されるわけだが。切実な問題意識も無しに論破する為だけの詭弁を呈するのは辞めてくれないか。
家庭でも学校でも就活の為のコミュニケーションなど習わないのが普通だと思うが。 (最近は大学が就職予備校化してそういう所まで教えているところも無くはないが) http://anond.hatel...
就活含む社会的コミュニケーション能力と恋愛的コミュニケーション能力は軸が大きく異なり、前者はこれまでの男性社会で常に重視されて来たけれど、後者は違うと俺は主張している...
就活含む社会的コミュニケーション能力と恋愛的コミュニケーション能力は軸が大きく異なり この時点で認識がおかしい。 つーか「男性社会」で上手く立ち回れる男性は女性からも...
それはどうだろう。 男社会での立ち回りが女に評価されるのは、立ち回り自体ではなくそれによって得られるカネのためだろう。 男社会でウケる立ち回りを女が求めているわけではない...
就活含む社会的コミュニケーション能力と恋愛的コミュニケーション能力は軸が大きく異なり で、この人恋愛的コミュニケーション経験ないんでしょ、どうして知らない事についてそ...
どこが詭弁なのか「論理的に」解説してくれないと。 個人的には就活に失敗した引きこもりニート増加の方がよっぽど「切実な社会問題」だと思うがね。 だからと言って「求職すらし...
ニートはさして問題ではないだろ。 労働者の大半はさして役に立つ活動をしているわけではない。 生活保護を与えてもいいし、公務員という立場を与えてぼーっとさせておいてもいい。
横だが、 国民皆婚時代に比べて、女を得ることができない男が増えたこと自体が問題であり、 かつ恋愛結婚を前提とする社会において、未婚者の存在が少子化の大きな要因になっている...
国民皆婚時代に比べて、女を得ることができない男が増えたこと自体が問題であり、 この時代は仮面夫婦だの熟年離婚だのを大量に産み出し、ゴミみたいな団塊世代を産み出し、 格差...
人口動態の釣り合いがとれればいいというものではない。 人口の減少は、経済規模の縮小に直結する。
じゃあ移民でも入れたらー?
女を得ることができない こういう事を書いちゃうからモテないんじゃね?w
一般のコミュニケーション能力は家庭でも学校でも教育されるわけだが。切実な問題意識も無しに論破するためだけの詭弁を呈するのは辞めてくれないか。
まあ本来生物なんて差別があるのが自然な状態だし、ライオンやサルの王が独占的にハーレムを作って大多数の下っ端は何もできずに死んでいくという野生状態に比べたら相当マシにな...
異性から拒否されがちであるという状況から「適切な努力の道を自力で探るのは極めて困難」というのが客観的に説得力がない。 ちょっと前の話になるが脱オタというのが流行った時期...
http://anond.hatelabo.jp/20150124122808 ブコメはありがたく全て目を通させて頂きました。考えはまだ拡散してまとまりません。 男性支援はアンチフェミニズムではない フェミニズムの延長...
そもそも元記事が女性に対する偏見と「女性に相手にされない自分」という被害妄想に彩られていて、 受け身で居ることが許されず、口説いた相手に拒否されるリスクを男性だけが一...
この手の問題はミクロでみると無茶いうなよってことでも、マクロではそういう傾向をなくしていくべきみたいなことはありますから。 現実問題として女性が強者男性の味方となり支持...
この記事のid:nt46ブコメの内容がまたよく分らないな。想像力を逞しくして解釈すると「AとBは共通の女性を”自然と”好きになったのだから、同じ条件なら1/2の確率でBも女性から”自然...