http://anond.hatelabo.jp/20150128232843
ぼくはフェミニズムを手がかりとしてセクシュアリティやジェンダーといった問題を考えるようになるのですが(中略)、その理念の中で、我々は社会的に押しつけられた性規範に呪縛されているから、性愛も夫婦や恋人関係も抑圧されているのだ、もっとそこから解かれることによって自由で豊かな生と性を獲得することができる、とされていました。
で、自分も「男らしさ」にこだわらずに「自分らしく」あらねば、そうすることが正しいことなのだ、と日常の場で実践してみたわけです。(中略)態度物腰もやわらかく、というか、ベッタラな感じで、身につけるものもフリルの着いたものやら紫色のひらひらしたものだったり……(中略)まあ、わかりやすくオカマっぽくなった。それが自由で、自分らしいことだと誇らしかったのです。
そのように「自分らしさ」を表現してあまりある自分がなぜかモテない。政治的に正しいはずなのに恋人ができない。どうしてなのだろう。理論的には間違っていないはずなのに……それで周囲のゲイたちを見回してみますと、(中略)一般に求められている男という意匠を体現している人がモテている。そこで自分でも、なるべく自己主張しないようにして、それなりに流行っている服を身につけて、言葉遣いも男らしく、態度物腰も野郎っぽく演出してみると、なんと、食いつきがそれまでとはまったく違ったのです!
性愛というのは、人格以前に、その人が表象している性別のイメージ、つまりジェンダーをめぐる「欲望」なのだ、ということです。(中略)発情が一義的に、相手の人格的な成熟度とか、コミュニケーション・スキルによって引き起こされるのなら、性愛の対象に性別は関係ないし、例えば、もっとご年配の方がモテモテになってもいいわけです(精神的に成熟しているのだから!)。
人は合理と効率を追及していきますから、記号ゲームに参加していくと、見られる存在としての自分を設定していくことで、ゲームの中でより多くの利益を得られることがわかっていきます。(中略)アメリカでは「クローンゲイ」という言葉がありましたが、それはスポーツジムに通って筋肉を付け、髪型を短く整え……といった形でみんなが同じような見た目になっているありようです。少し前、日本のゲイ・コミュニティでも「イカホモ」という言葉が流通しました。それはいかにもホモっぽいというルックスの人のことで、肯定的な意味合いで用いられています。(中略)「イカホモ」が表しているのは、見た目がある類型になっているのは前提ですが──短髪でひげがあってそこそこ筋肉があってムッチリしていてラガーシャツなんかを着ている──自意識の上でも、ゲイであることを受け入れ、それを楽しんでいて、性愛における「男らしさ」がフィクションであることを感覚的に理解しているありようです。
性愛とアイデンティティが結合していると、ありのままの自分を受け入れて欲しいと望むようになり、それが結果として「他者から発情されにくい自分」になることを招いてしまう。充実した性愛を獲得するためには、発情されやすい自分になることが必要であり、さらにそのためには性愛のためにジェンダーを演じることを楽しむ感性が必要である……という風に読んだ。「イカホモ」を楽しむように、「イカニモ男」「イカニモ女」のステレオタイプを演じるのである。それが性愛における合理と効率の追及であり、「モテ」と「自分らしさの表現」は対立することを受け入れなければならない。「モテない!」と言って怒るのは、「モテ」と「自分らしさの表現」の両方を得ようとしているためであり、片方を捨てるだけでも進むべき方向が見定められて、迷走状態でいるよりも精神的な安定が得られるだろう。
追記:
cyberglass ジェンダーを戦略として利用するとモテる。女性は無意識にそれを会得している。そうやってジェンダー秩序が再生産される。
異性愛者の男性には「それを会得している女性」しか女性として認識出来ないということなのでは。
「それを会得していない男性」「それを会得していない女性」は存在するのに、発情の対象にならないから、
攻撃的な振る舞いをしない限り存在を無視されてしまう。その結果としてのミソジニーやミサンドリー。
quick_past そういう側面はあります。ただそこで評価されることを望んでる人ばかりじゃないと言うのが問題。評価したい部分が違う人同士が評価しあってしまうのも問題。
職場で職能よりも性的魅力が優先して評価されるようではまずいだろう。
フェミニストも、男性会社員が女性会社員を職能ではなく性的魅力で判断することに噛みついている。
職場は乱交パーティーではないが、どんな場面でも異性(同性愛者なら同性)を性的魅力の多寡でしか判断できない常時乱交パーティー状態の人種というのは居て、
精子脳と言われたり、スイーツと言われたり、要はTPOより自分の性的満足を優先する馬鹿とみなされる。
feita 割と世に出てる天才はありのままの姿でレリゴーしても承認されてるように見えるから錯覚しがちだけど、そんな奴ホントレアケースで自分と比較しても仕様がないからね。承認されたきゃある程度自分削らんとな…。
性愛とアイデンティティが結合しているから「自分を削る」と感じるのでは。
性愛用ペルソナ、仕事用ペルソナを演じ分けるようになると、そこで自分が削られることは無くなる。
天才ではなく、演じることも面倒なら、承認への執着を捨てるという道もある。
ysync 「ジェンダーを演じることを楽しむ感性が必要である」男性性に対する嫌悪感(自身の中にあるものも含めて)が強すぎて楽しめそうにない…。
誰も楽しめと強要はしていない。楽しめそうにないなら捨てればいい。
最近あちらこちらで「ロリコンはセクマイ」という主張を目にすることが増えて,それに対する「とうとうこいつらロリコンはセクマイとか言い出したよwwwwww」という反応も目にするこ...
また伏見憲明氏の『欲望問題』から引用する。伏見憲明氏はゲイ・コミュニティについて以下のように語っている。 ゲイはまだ被差別記号としての意味合いも強く残っていますし、多...
私は二十八歳の同性愛者です。というか、同性愛ではあるのですが、大人になる前の少年が好きなのです。けれど、実際には少年との性行為を行ったことはありません。それがいけない...
http://anond.hatelabo.jp/20150128232843 引き続き、引用は伏見憲明氏の『欲望問題』から。 ぼくはフェミニズムを手がかりとしてセクシュアリティやジェンダーといった問題を考えるようにな...
引用は『男性権力の神話』から。 恋愛に受け身な側の理不尽さについて デートのイニシアティブを早くとらない男性を「情けない男」と呼び、デートのイニシアティブがあまりにも...
まず草食系への対策として女性がもっと恋愛に能動的になろうっていう動きは確実にあるし、そもそも今でも女性は積極的に気になる男性にアプローチしているし告白もしてリスクをと...
http://b.hatena.ne.jp/xO157/20150125#bookmark-239953973 そもそも顔が良ければ内気な男も普通に積極的な女子から言い寄られて恋結婚までさくさく進むよ 顔じゃなくてスペックじゃないかな と...
そこそこ可愛い女子に生まれて愛想も良ければ、 男でも、そこそこイケメンに生まれて愛想も良ければ、そこそこ女は寄ってくると思うけど。 「男性差別」を唱える人は、なぜか外見...
思考メモとあるとおり、従来の男性ロールが別に男にとって素晴らしいものではない理由が並べられながら、だからどうするという結論が存在していないのだが、この増田は恐らく「男...
すごい精確な分析だな。敢えて問いたいが、増田は恋愛経験無しでこういう客観的な分析が出来るようになったのか?元増田の問題を老いが解決してくれるとは俺には思えないんだが。
たしかに解決は言い過ぎか。元々これは「客観的」な分析というよりは、俺個人の主観的な体験と同じものを元増田がトレースしているとゲスパーしたものなんだよね。で、俺の場合は...
いや実はまさに俺も同じような思考を過去にしていて(フェミニズムに走るとか特に)分析が適格過ぎて驚いた。 恋愛経験を経て劣等感が取り除かれたことによってバランス感覚を得た...
そもそも非積極男性というのが社会区分上意味があるのか疑問です。それは当人の自由意志ですよね。また、女性にアプローチすることに非常に抵抗を感じることが自分の努力によって...
横だが就活で非コミュ学生を採らない企業は差別をしている的な いやその前の時点、受験の成績が劣る学生を落とす大学(高校でも幼稚園でも受験ある学校なら何でもいい)は差別を...
全く違う。論理的に書いたので、まず記事をよく読んで欲しい。
非コミュ学生が就活に積極的になれないのは当人の自由意思によるものではない。 非コミュ学生が普通に企業にアプローチするとキモい社会不適合者扱いされて企業に確実に拒絶される...
一般的なコミュニケーション能力は家庭でも学校でも教育されるわけだが。切実な問題意識も無しに論破する為だけの詭弁を呈するのは辞めてくれないか。
家庭でも学校でも就活の為のコミュニケーションなど習わないのが普通だと思うが。 (最近は大学が就職予備校化してそういう所まで教えているところも無くはないが) http://anond.hatel...
就活含む社会的コミュニケーション能力と恋愛的コミュニケーション能力は軸が大きく異なり、前者はこれまでの男性社会で常に重視されて来たけれど、後者は違うと俺は主張している...
就活含む社会的コミュニケーション能力と恋愛的コミュニケーション能力は軸が大きく異なり この時点で認識がおかしい。 つーか「男性社会」で上手く立ち回れる男性は女性からも...
就活含む社会的コミュニケーション能力と恋愛的コミュニケーション能力は軸が大きく異なり で、この人恋愛的コミュニケーション経験ないんでしょ、どうして知らない事についてそ...
どこが詭弁なのか「論理的に」解説してくれないと。 個人的には就活に失敗した引きこもりニート増加の方がよっぽど「切実な社会問題」だと思うがね。 だからと言って「求職すらし...
ニートはさして問題ではないだろ。 労働者の大半はさして役に立つ活動をしているわけではない。 生活保護を与えてもいいし、公務員という立場を与えてぼーっとさせておいてもいい。
横だが、 国民皆婚時代に比べて、女を得ることができない男が増えたこと自体が問題であり、 かつ恋愛結婚を前提とする社会において、未婚者の存在が少子化の大きな要因になっている...
国民皆婚時代に比べて、女を得ることができない男が増えたこと自体が問題であり、 この時代は仮面夫婦だの熟年離婚だのを大量に産み出し、ゴミみたいな団塊世代を産み出し、 格差...
人口動態の釣り合いがとれればいいというものではない。 人口の減少は、経済規模の縮小に直結する。
女を得ることができない こういう事を書いちゃうからモテないんじゃね?w
一般のコミュニケーション能力は家庭でも学校でも教育されるわけだが。切実な問題意識も無しに論破するためだけの詭弁を呈するのは辞めてくれないか。
まあ本来生物なんて差別があるのが自然な状態だし、ライオンやサルの王が独占的にハーレムを作って大多数の下っ端は何もできずに死んでいくという野生状態に比べたら相当マシにな...
異性から拒否されがちであるという状況から「適切な努力の道を自力で探るのは極めて困難」というのが客観的に説得力がない。 ちょっと前の話になるが脱オタというのが流行った時期...
http://anond.hatelabo.jp/20150124122808 ブコメはありがたく全て目を通させて頂きました。考えはまだ拡散してまとまりません。 男性支援はアンチフェミニズムではない フェミニズムの延長...
そもそも元記事が女性に対する偏見と「女性に相手にされない自分」という被害妄想に彩られていて、 受け身で居ることが許されず、口説いた相手に拒否されるリスクを男性だけが一...
この手の問題はミクロでみると無茶いうなよってことでも、マクロではそういう傾向をなくしていくべきみたいなことはありますから。 現実問題として女性が強者男性の味方となり支持...
この記事のid:nt46ブコメの内容がまたよく分らないな。想像力を逞しくして解釈すると「AとBは共通の女性を”自然と”好きになったのだから、同じ条件なら1/2の確率でBも女性から”自然...
あのさーそんなに簡単に「理性の力」で個々人に植え付けられた「指向」を変更できるなら、世界でこんなに多くの宗教に関する争いは起き続けてないと思うよ。
あなたの子供が幼児性愛者に性的暴行されることを受け入れられるか? と言う発想しか浮かばない時点で、子供本人の権利という意識が無いんだなあ。 それ言うなら「幼児である自分...
幼児ではないという絶対の事実があるのでいかんともしがたい
http://anond.hatelabo.jp/20150128232843 「実害がない近親結婚」というブコメに対して、ハプスブルク家を例に劣性遺伝の発生率が高くなることを挙げてるけど、 障害が発生する可能性が高ければ...
生まれてくる子は当人の意志と無関係に障碍を与えられてしまうので その元が親の意志による回避可能な原因であれば 虐待をとめるのと同じように周囲が「やめなさい」と言っていいの...
今の社会で遺伝を理由にするのは馬鹿としか言いようがないわな。 遺伝する可能性の高い病気や障害は他にもいくらでもあるが、そういう人が出産することを禁止することはできないの...
だから、近親相姦も法律で禁じられてはいないだろ。 近親婚が禁じられているのは単に「倫理的な問題」というだけ。 血の繋がらない義理の親子であっても(例え養子関係を解消した...
社内結婚も禁止しないとな
中学高校と男子校にいたが、苛められっ子だった俺。 自分以外の第二次性徴について、友達とあっけらかんと話すことも出来ずに6年間悶々としていたら、 気がついたらショタコンにな...
多くの自称ロリコンは、現実の子供に手を出しそうになったことがない。ロリコンを自称するのは、「被差別者・被抑圧者であるという自意識」を持つ人間とつるむこと、そして強者の...
セクマイは,多分,そんな軽い在り方じゃない. ああ、そうだな、レインボーパレードやプライドパレードも一般人からすれば楽しそうに見えるよな、苦悩なんてなさそうに。 そこを...