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はてなキーワード: 生徒会とは

2009-06-25

果たして規制されるのは本当にエロなのか?

どんなものでも一つだけの要素で成り立っているものはないのだけれども

今回のアレは、エロが主体であるとは思えないのですよ

いわゆる陵辱ものですか

表現の仕方も、マーケティングも、消費のされ方も

何度見ても、ルサンチマンの捌け口として使っているとしか思えないよ

エロいことをしたいんじゃないんでしょ?

虐げられている自分から逃げるためじゃないの?


そんなオナニーダメですよ!


30以上の変態好事家が陵辱ものを

好むのは構わないんだよ

でも未来のある若者が安易に、陵辱ものに容易に手にする事が

できる状況はやっぱり間違ってたんだと思うんだよ

もっとね、若者はね




イマジネーション


自分自身のイマジネーションを信じて妄想を逞しくして

オナニーをすべきなんだよ

簡単にゲームマンガ映像に頼ってオナニーすんなよ

そういうイマジネーションのみでこくオナニーaka.イマシコ)を

きちんと通過してから、

想像だけで


大陰唇のヒダの一つ一つを思い起こしながら


アナルの皺の一枚一枚の感触までも考えながら


アナルの奥の奥まで舌をつっこんで


頭の中でイメージして舐めまわす


べろんべろん ベロベロ べーろん べろ

くっちゅくちゅくっちゅちゅちゅーーー

じゅるーじゅじゅるじゅるうーる

ぺっちゃでろちゃー

じゅっく


って

そういうのを


やったのか?


やったんか?じゅーるじゅーるって妄想したか?

おまえは、イマシコやってから陵辱ものに手を出したのか?



ちがうだろ


コンビニエンスになりすぎなんだよ

エロ


エロ

エロ

エロ


エロ


コンビニエンス

コンビニエンスなんだよ

お手軽な陵辱ってなんだよ


もっと、努力しろよ






お願いです


若者には無限の可能性があるんです


若者には日本未来がつまってるんです




だから、簡単に、簡単に陵辱ものとか、生徒会とか、孕ませとか

そういうのには走らないで

もっと、イマシコして

クリエイティビティーを最大限に伸ばしてください

それで、30過ぎて、やっぱ俺はダメだな

って思うんなら  


全然OK






あとね、個人的に言いたいのは

20代ね


陵辱に行くのか迷ったらね


エネマグラアナルに突っ込んでドライに達することで

変わる世界もあるんだよ


もし、次にアキバに行った時にはエロアニメを買う代わりに

秋月ラジオデパート部品を買って

乳首パルス電流を流す装置自作することで、

救われる世界もあるんだよ


そういうことなんだよ

2009-06-24

Paradise Lost

ゲーム規制に待った。一方ソフ倫基準で規制してる業者「少女生徒会、複数プレイ逆レイプ」全て禁止

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1277244.html

レイプ ロリ 輪姦 陵辱 鬼畜

逆レイプ 少女 相姦 逆陵辱 強要

複数プレイ 生徒会 獣姦 拘束 脅迫

車内わいせつ 援助交際 近親相姦 拷問 緊縛

妊娠 強姦 奴隷 妊婦 監禁 孕ませ

という言葉をみて、「うぇっ」となった。

まあここの要素だけ見れば、また別だが、まとめて見るとなかなか壮観なものがある。

HENTAI」という言葉語源を目の当たりにした気がした。

日本性風俗世界各国の中でも盛んというが、二次元世界もそれは同様らしい。

今までがフリーダムすぎたんだよ、日本が。

グローバルスタンダード(笑)的に考えれば日本HENTAIなのに、

俺たち日本人はそれに気がつかなかったんだ。

気がつかないばかりか、その過激さを追求したあまり、自分たちのクビをしめていた。

規制に反対もクソもない。表現の自由を追求した結果が、これなんだ。

自業自得

http://anond.hatelabo.jp/20090624074917

まず、つっこむところはコレだろw→生徒会

そこにつっこむって事は、少女ロリもOKって事で

ゲーム規制に待った。一方ソフ倫基準で規制してる業者「少女生徒会、複数プレイ逆レイプ」全て禁止

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1277244.html

 

規制対象ジャンル および キーワード (倫理機構より指示された対象から抜粋)

レイプ ロリ 輪姦 陵辱 鬼畜

逆レイプ 少女 相姦 逆陵辱 強要

複数プレイ 生徒会 獣姦 拘束 脅迫

車内わいせつ 援助交際 近親相姦 拷問 緊縛

妊娠 強姦 奴隷 妊婦 監禁 孕ませ



まあ、陵辱とか強姦とかは理解できるとして。

 

孕ませっていけないことなん?和姦でもやっちゃいけないってこと?

規制内容がヒステリックに過ぎるんじゃないか。

2009-06-10

http://anond.hatelabo.jp/20090609233904

ここで「生徒会役員共」の名前が挙がらないのはなぜなんだぜ?

2009-05-30

連続SS

 その休み時間

 俺はハルヒの言いつけどおり席で大人しく――できなかった。何故って?

 終業のベルが鳴り、クラス一同の起立礼が終わるか終わらないかの一瞬のうち、ハルヒが俺の手を強引に引いて走り出したからさ。

 ちなみにハルヒは見た目のイメージに違うことなく馬鹿力の持ち主であるからして、強引に引っ張られ走り出されることがどういう状況を生み出すのかは、想像するに難くないだろう。

 喩えて言うなら、首根っこつかまれた子猫のような感じだった。他クラスの生徒及び他の先生方の視線が痛い。

 どうやら俺のことなぞ結婚式を終えたカップルハネムーンに出発する際に使う車の後ろにつけられたカラカラ(あれの正式名称は何と言うのだろうか)ぐらいにしか思ってないらしいハルヒに連れられてやってきたのは、屋上へ出るドアの前の踊り場だった。

「――協力するでごんす!」

 今、ハルヒがつかんでいるのは俺のネクタイであり、ついでに言わせてもらうなら俺は床から数センチ浮いていて、その、なんだ、苦しい。とりあえず下ろしてくれ。

 ええい、カツアゲされてるような気分とかそういうレベルじゃねーぞ

「……で、何を協力するって?」

「おいどんの新クラブ創りでごわすぅ!」

「何故俺がお前の思いつきに協力せねばならんのか、それをまず教えてくれ。明確な理由と共に。40字くらいでな」

「どうでもいいじゃないでごわすか」

 15文字かよ。せめて8割は使えと習わなかったか。

「おいどんは部室と部員を確保するでごわすから、おんしは学校に提出する書類を揃えるでごんす」

「何のクラブを作るつもりなんだ? 今度は短めに20字でいいぞ。簡潔に答えてくれ」

今日放課後までに今言ったことを調べるでごんすよ! いいでごわすか!? おいどんもそれまでに部室を探しておくでごわすから!」

 はいスルーきたぁ。聞けよ人の話をよぉ。

「いいでごわすね!?」

 や、だから人の話……。

「――よしっ!」

 よしじゃねええええええ!! ――とツッコミを入れる間もなく、呆気にとられる俺をその場に残し、嬉々とした表情のままハルヒは身を翻し(慣用表現だ)、足取り軽く(もちろん慣用表現だ)階段を下りていった。

 ……どうすりゃいいってんだよ。

            ***

【「同好会」の新設に伴う規定】

 人数5人以上。顧問の教師、名称、責任者、活動内容を決定し、生徒会クラブ運営委員会承認されることが必要。

 活動内容は創造的かつ活力ある学校生活を送るに相応しいものに限られる。(以下省略)

 まあ、なんだ。わざわざ調べるまでも無く、生徒手帳に載っていた。

 ただ、これは断言できる。人数と責任者と名称以外は絶対ぇクリアできると思えない。人数なんかどっかから名前借りて幽霊部員にすりゃすむし、責任者ハルヒに任せりゃいい。名称はそれっぽいのをつけりゃオーケイだろう。だが、顧問が付いたり、創造的な活動をしたり、究極的には生徒会からの承認を得なければならない。そんなのは防御ターンにおいてスーパー系なのにリアル系からの攻撃を避けるくらい難しい、いやもはや無謀のレベルに達した事象なのだ。

 というような意味合いのことを昼休みに話したのだが、まあ大方の予想通りハルヒはさっくりと一言で片付け教室を飛び出していきやがった。

 一言「もーまんたい」と言って。何だ「もーまんたい」って。何語だ。

2009-05-17

http://anond.hatelabo.jp/20090517170050

署名生徒会に持っていっても駄目だ。校長に直接提出しないと。

それから署名集めるなら生徒からだけでなく親からの嘆願書も集めると効果あると思うよ。

生徒が言って駄目でも保護者から言われれば学校の方針も変わることがある。

Tシャツペイント禁止の理由は元増田の文からは明らかでないけど、

たぶん学校運営者側の基準で「品行方正さが足りない」ってとこじゃないかと。

もしそうなら、Tシャツペイントに使ってはいけない図案や言葉タイプ

生徒側があらかじめ決めて、それを学校側に提案すればいい。

つまり、「こういう自主規制を設けて品行方正にやりますからTシャツペイントを認めてください」と陳情する。

内容は「子供が毎年楽しみにしているTシャツペイントを学校行事から無くすのは遺憾です」

Tシャツペイントは美術科の子供たちが自分たちの腕を振るう格好の機会だったはずです」

「品位を保つためにある程度の制約を設け、あとは生徒の創造性に任せてのびのびとTシャツペイントを描かせてあげるべきです」

「そうしてTシャツペイントを生徒も保護者先生方も学校外に誇れるような文化に育てれば、

それは学校が学外にアピールできる強みにもなりますよ。ここでTシャツペイントをただ廃止してしまうのはもったいない」とか。

同じような内容の文面をたくさんの保護者に書いてもらって学校長に提出すれ。

http://anond.hatelabo.jp/20090517170644

体育祭の中で「黄・赤・白・青」それぞれ自分のチームのTシャツを着るのですが

私の学校美術科と普通科に別れていて、運動を苦手とする人が多い美術科はTシャツ

「黄・赤・白・青」は全く要らない情報。省略。

私のクラスギャル系の人たちは、署名を集め生徒会に提出すると頑張っていて

いくら署名を集めても、現状は変わらないと思っています。

主語が途中から変わっているのに明示していない。

頑張るのが無駄だと思ってるのはあなただろうが、ならばちゃんと「私は」という一語を入れよ。

「いて」という接続もおかしい。「いるが」だろう。

美術科は絵を描くのですが、普通科Tシャツに文字を描く人しかいなくて

しかもその文字というのが「おっぱい大好き星人」「Gカップです」や性器の絵を描いたりしている人もいます。

普通科は文字しか書かないのか絵も描くのかどっちなんだ。

美術科は なのはや初音ミクモナリザアジカンCDジャケット等を描いている人が多いです。

Tシャツを使って服やドレスを作ってる人もいました。

で、つまり何が言いたいの。この部分は何を説明したいの。

先生規制は正当だと思ってるの?不当だと思ってるの?

というか先生規制を始めた理由すら説明できてない。

私は皆が学校に反対してまで署名活動や、盛り上がってるのがよく分からないのですが

友達になぜそんなことをやるのかと聞いたら

「絵を描きたいから描く。Tシャツに絵を描くことを規制されるのはありえない」

とか言われました。

あら?あなたも最後の体育祭だから素晴らしい絵を描こうと意気込んでたんじゃなかったの?

最後の体育祭なので、すばらしい絵をTシャツに描こうと意気込んでいたのですが

意気込んでたのは友達で、あなたは冷めてたの?

とにかく文章が滅茶苦茶だから主語がわからない。

皆さんはどう思いますか?

結局あなたの論点や考えが曖昧なので「どう思いますか」と言われても困る。

意見を求めているあなたに明確な焦点や主体性が見えない以上、

我々他人にはあなたの学校の行事なんてもっとよくわからんしどうでもいいんだから。

文章の細かい酷さに目をつぶるとしても、必要な情報すら呈示できてない。

学校伝統とも言われるべきイベントが今年中止になった

体育祭の中で「黄・赤・白・青」それぞれ自分のチームのTシャツを着るのですが

私の学校美術科と普通科に別れていて、運動を苦手とする人が多い美術科はTシャツ

力を入れ込むのが我が美術科の最大イベントとなっています。

最後の体育祭なので、すばらしい絵をTシャツに描こうと意気込んでいたのですが

今年はTシャツに絵を描くことが禁止になりました。

私のクラスギャル系の人たちは、署名を集め生徒会に提出すると頑張っていて

いくら署名を集めても、現状は変わらないと思っています。

先生Tシャツに絵を描いた生徒は体育祭に出場させないそうです。

美術科は絵を描くのですが、普通科Tシャツに文字を描く人しかいなくて

しかもその文字というのが「おっぱい大好き星人」「Gカップです」や性器の絵を描いたりしている人もいます。

美術科は なのはや初音ミクモナリザアジカンCDジャケット等を描いている人が多いです。

Tシャツを使って服やドレスを作ってる人もいました。

私は皆が学校に反対してまで署名活動や、盛り上がってるのがよく分からないのですが

友達になぜそんなことをやるのかと聞いたら

「絵を描きたいから描く。Tシャツに絵を描くことを規制されるのはありえない」

とか言われました。

皆さんはどう思いますか?

2009-04-21

[]

 がくえんゆーとぴあ まなびストレート!をようやく見終わった。

 とあるラジオ経由で知って興味を持ったので見たんだが、キャラの絵柄に騙されてはいけないと思った。ストレートな学園青春ものだった。色々複雑でプラスマイナスの気持ちが入り乱れて上手く言語化できない。

 評判通り、サブキャラみかんちゃんの成長譚だったな。そして生徒会の「仲間」たち。感動した、と言いきりたい。でもそれだけじゃなくて感情移入できない部分もあってそれが引っかかりになっている。自分学校生活なんてきらきらでわくわくとはほど遠いものだったことがどうしても思い出されるな。細かいところでは最後いい終わり方だったんだから、スプレーの空き缶くらい持ち帰ろうよ。しっかり者のめぇちゃんがいながら、まったくもう。

 これが2007年作品だということで、リアルタイムで見たかったな。

 ま、でもいいはなしだった。見て良かった。

2009-03-07

公立中学で丸坊主強制なのは理解できないが、部活動強制入部なのも全く理解できない。

鹿児島県奄美群島の公立中学校男子生徒に頭髪の丸刈りを強制する校則は「生徒の人権侵害」というニュースをみた。

自分は20年ぐらい前に関東圏の田舎町の中学卒業したけど、くだんのニュースと同じく入学時に丸刈り強制だった。

卒業後何年かして、細川政権時代の大臣が「男子生徒が皆丸刈りであるのをみると、戦争時代のようでゾッとする」というような発言がきっかけで

丸刈りを改めたと記憶している。

(追記:在学中は生徒会が中心となって丸刈り廃止運動があったが受け入れられずにいた。あまりハデにやると内申書に響くと皆思ってたのかもしれない)

時が過ぎて自分にも子供ができ、再来年には中学になる。

学区制が撤廃されなければ、さいたま市内にある某公立中学への進学となるが、

さすがに丸刈り強制はないだろうなぁなんて思っていたらびっくり仰天、

何かしら部活動に入部しなければいけない校則がある中学のようだ。

自分中学時代も、丸坊主と共に何かしら部活動に入部しなければならなかった。

しかし運動部が殆どで、文化部といったら吹奏楽部で女子しか居ない。

仕方なく入部した部活ではスクールウォーズよろしくの荒れ様。

今でいうDQNからの暴力イジメはあたりまえで、

先輩や体育会系顧問からの理不尽な要求に否応なく従わされられる、

朝練休日の練習、近隣中学との試合に多くの時間を割かれてしまう。

前向きにとらえれば、練習するのだからキツいのは当然で、

チームメイトとともに試合で勝つことを目標

様々な活動によって心身の鍛練になると…

決して悪いことではないだろう。

しかし、それは自分で選んだ道であればこそ意義のあるもので、

やる気も無いのに無理矢理参加させられ、意味もなく顧問から怒鳴られて結局は凹むだけ。

中学クラスメイトと仲が良かったから登校拒否になるほどではかかったけれど、

こと強制参加させられた部活動に於いては良い思い出が全くといっていいほど無かった。

(それでも前向きに3年間の部活をこなせられたのは親のサポートもあったから)

家を買うときそのあたりを詳しく調べなかった自分を悔いている。なんてことだろう。

そして自分の血を受け継いだのか、子供部活動の強制参加には否定的だ(苦笑)。

小学校中学年の時に始めたお稽古事に没頭したいと言っているし自分もそうさせたい。

やる気の無い人を強制的に部活動に参加させていったい何の意義があるのだろう。

親としては、そういう場に参加してこそのプラス面を説得させるべきだろうか。

長い人生の中で高々3年間の短い修行みたいなものと思わせれば良いだろうか。

「やる気が無いのだったら行く(参加する)必要もない」と、ローカルルールを無視させて結果的に孤立させてしまうわけにもいかないとも思っている。

制度が変わらなければ結局はそこに馴染むしか無いだろうと今は思っているが、

当然、納得などしてない(子供の前でそういう態度はとってないにしても)。

こんなこと書くとモンスターペアレンツだと、私立でも通わせろと、違う地域でも引っ越せばよいだろうと非難されるかもしれないが、

経済的に私立には行かせられないし、違う地域への引っ越しも今の環境下では現実的でない。

この地域では政令指定都市といえども、都心のように自由に学区を選べる状態でない。

ただ、根本的なところで、なぜ部活動が強制参加なのか、合理的理由が分からぬままでいるので、

その中学教育委員会に問い合わせるつもりでいる。

追記:たくさんのブックマークありがとうございます。

子供が通うであろう中学HPを閲覧する限りでは、文化部には吹奏楽美術部などなどいくつかあるようです。

帰宅部への逃げ道としてそういったものがある、という実情だとしたら強制参加の意味が皆無だと思います。

また、どうも部活強制参加の校則は、市内ではそこの中学だけのようです。謎です。

2009-01-16

小学校のころ同級だった男の子スキーに行った。

http://anond.hatelabo.jp/20080913153317

http://anond.hatelabo.jp/20081201015818

http://anond.hatelabo.jp/20081226042010

の続き。

知らないうちに、彼らはスキーに行ったりしていたらしい。

小学校同窓会にて地元組で話が盛り上がり、近場に泊まりがけでスキーに行ったことがあるらしい。

なぜわたしがそれを知ったのかというと件のやつから「せっかくだから今年は一緒に」と誘われたからなのだが、転勤族の悲哀というか、卒業と同じタイミング学校を変わってしまうとこういうふうに図らずも仲間はずれになってしまうことがままあるのだ。

これまでは特に気にしたこともなかったけれど、今回ばかりはちょっとさびしくなった。

いいな、と思った。

わたしには「幼馴染」という関係に対する幻想のようなものがある。

子どものころからずっと一緒にいると、互いが少しずつ異性になってゆくようすを間近で見る機会が多くなる。

声が変わったり、胸が膨らんだり、背の高さが逆転したり、ちょっと重いものを運ぶときに軽々と担いでいる姿とか、ふとした瞬間の大人びた表情とか。

そういうのが、とても魅力的で刺激的なことのように思うのだ。

実際は特に意識することなんてないよ、と経験者が語るのを聞いたこともあるのだけど。

例の、本当の意味クラスの「注目の的」だった女の子は、彼と同じ私立中学校に進学していた。

そこは中高一貫校だったので、きっと高校も同じだったんだろう。

幼馴染コンプレックスうずく

いいな。いいな。

そしてほらまた。

スキーも一緒だったんだって。

彼女は、お父さんが開業医だった。

絵に描いたような優等生だった。

なんでもできる子だった。

わたしが彼女に勝っていたものといえば、英会話ぐらいだ。

わたしと彼女はたまたま同じ英会話教室に通っていたのだけど、わたしの気持ちと先生の教え方が上手に噛み合っていたようで、わたしは一人でやたらと順調に力を伸ばしていた。

海外の人が何かの交流で学校に来たときに代表でスピーチをしたりとか。

彼女と唯一張り合えるであろう技能はそのぐらいのものだった。

なんていうか、格が違う感じがする人なのだ。

ということで、スキーツアーに参加することになった。

かなり緊張していた。

彼らは定期的に会っているらしいのである程度気心の知れた仲を保っているのだろうが、わたしは卒業以来初めてなのだ。

知らない人たちの輪の中にひとりで入ってゆくことにほぼ等しい。

当時特に仲の良かった子を見つけてくっついていよう、でもきっとある程度関係ができあがってるだろうし、今更加わっても迷惑がられないかなあ、とかネガティブ思考全開で集合場所へ行った。

総勢7人。男性4人、女性3人。

意外と集まるものなんだ、とびっくりした。

なんか全体的にキャッキャキャッキャした浮わついた感じで、早くも不安でいっぱいになる。

なんだろう、この広瀬香美な雰囲気は、と思っていたら実際「(合コンあいのり)÷2」な、そんな趣旨の集まりに近いのだということをわたしは後になって知ったのだが、まあとにかく緊張していた。

久しぶりだから、一応

「きゃー!!ミッチョン!?久しぶりー!!!」

「今どこに住んでるのー!?」

みたいな盛り上がりはあった。よかった。

やっぱりみんな卒業して十数年も経つとだいぶ変わるんだなあ、というのが実感だった。

顔立ちそのものもだけど、化粧をしたり太ったり痩せたりハゲたり茶髪になったりしていて、確かな年月の重みを感じさせられた。

それからバスに乗り込んだのだけど、わたしは当時の仲良しグループの子ではなく「注目の的」の女の子、さとし(仮名女の子です)と隣どうしで座ることになった。

仲が良かったほうの子がすでに結婚していて、ご主人と一緒に来ていたからだ。ちなみにご主人は同級生ではない。

さとしは医学部に進学したそうだ。

浪人して入ったこともあってまだ学生で、本当はこんな風に遊んでる暇はないけど、と笑っていた。

彼氏もいて、まだわからないけど同じ医学部の人なので将来を考えることができたらうれしい、と言っていた。

「さとし、きれいになったね」

と、誰かさんではないけれど、わたしはさとしに言った。

本当にそうだった。

もともと色が白くて線の細い子だったけど、そのままの雰囲気で大人になっていた。

薄化粧をして髪をゆるく巻いたさとしは、小学生のころの何倍も美しかった。

さとしは少し肩をすくめて、小さく照れ笑いをした。

感じのいい笑顔だった。

さとしについてはいろいろな記憶がある。

5年と6年で同じクラスだったのだけど、5年のころ、さとしは取り巻きの子たちを引き連れていじめをしていた。

先生たちから全幅の信頼を置かれる優等生でありながら、陰で特定の子の持ち物を隠したり、寄ってたかってバイキン呼ばわりしたりしていた。

別に怖かったわけでもないのだけど、なぜかだれもさとしを告発するものはいなかった。

6年生になってその子とクラスが分かれると、さとしのいじめ自然となくなった。

週一回の英会話教室の帰り道は、さとしと帰っていた。

野良子猫を見つけて、近くのスーパー惣菜を買ってきて一緒にえさをあげたりした。

さとしは「けろけろけろっぴ」が大好きで、サンリオのお店に一緒に立ち寄ったこともあった。

そこで見るさとしは、本当に普通女の子だった。

何となく別世界の人のように見えるさとしにも親しみを感じるひとときだった。

卒業式が近くなり、毎日のように練習が続いていた日、わたしはヘアゴムを失くした。

当時はものを失くすたびに親からこっぴどく叱られていたので、また怒られる、と思っておろおろと周囲のクラスメイトに尋ねて回った。

ちょうど体育館への移動時間が迫っていて、誰もが

「ごめん、知らない」

としか言わない中、さとしだけが探すのを手伝ってくれた。

結局見つからなかったのだけど、わたしが

ありがとう、もう大丈夫だよ」

と捜索打ち切りを宣言しても

「いや、あそこにあるかもしれない

とか言って机の下をのぞきこんだりしていた。

今思うに、この生真面目さが、さとしの美点だったのかもしれない。

すごく責任感の強い子で、委員会活動などで任せられた仕事はいつでも完璧にこなそうとしていた。

いじめをしていた時期も、さとしはこういう一面を失うことはなかった。

むしろそういう子だから知らないうちにストレスがたまってしまって、子どもゆえの残酷さでその捌け口を「いじめ」に求めてしまっていたのかもしれない、と今は思ったりする。

さておきスキー場に着き、まずは滑ることに。

一通り体を動かし、食事がてら休憩所のストーブの前でさとしと話をしていたら、やつが来た。

いたって気軽に今日の天候がどうとか雪の積もり具合が、とか話し込むふたり。

かたや、ものすごい置いてきぼり感の漂うわたし。

相槌はかろうじて打つものの、いまひとつ会話に乗れてない。

ほどなくしてさとしが早々とゲレンデに戻ってしまったので、ふたりになった。

「今まで何回ぐらい集まったの?」

「うーん、もう5、6回になるんじゃないかな」

「そうなんだ」

「俺はスノボだけどね。ミッチョンは?」

「もうだいぶやってないよ…。大学生のとき以来」

「俺も毎回来るわけじゃないからなあw」

「それにしてもみんな、変わったね」

「あー、ミッチョンは久しぶりだもんな」

同窓会も出たことなかったし」

「そうだな。いなかったな」

「でも、いいものだね」

と言うと、こっちを見てにやっとした。

「そう?」

「うん」

するとどこかあさっての方向を向いて

「それならよかった。」

と低くつぶやくように言った。

自分が誘ったのだから、ということで気を遣って尋ねたことのようだった。

それから、同行している元クラスメイトたちの話をしていた。

夫婦で来ている彼らは婿養子なのだと聞いた。

なるほど、確かにあの女の子は古くからの金物屋さんの娘なのだ。

2年前にご主人がお店を継いで、モダンな感じの雑貨屋に改装して、小さなカフェまで併設したらしい。

それが当たって、地元でもちょっとした有名店になったのだとか。

「すごいよね。

 婿養子って肩身が狭そうなイメージがあるけど、そんなふうにお店を変えるのも大変だっただろうね」

「最初は反対されたらしいけど、最近はやってるじゃん。古い家屋の味を活かして今風の店にするの。

 それで、お父さんたちが今まで卸してきた品物をメインで売るのは変わらないってことも話して、

 プランナーと一緒になって説得して、お父さんも折れてくれたらしいよ」

「お店、今日休みじゃないんだよね?」

連休は書き入れ時だろうに、夫婦で来て大丈夫なのだろうか、とふと思った。

「俺も聞いたんだけどね。お父さんとお母さんが、自分たちで何とかやるからたまにはいいよ、って

 送り出してくれたんだって。」

わたしは、彼女の家に遊びに行ったときにお母さんがよく出してくれていた手作りケーキのことを

思い出した。

高級店のケーキとは違うけれど、素朴でシンプルで、ついたくさん食べたくなる味わいだったと思う。

行くたびに違うメニューのケーキが出て来ていたのだけど、いつも手作りだと言っていた。

カフェで、もしかしてあのお母さんの手作りケーキを出しているのだろうか、もしそうだったら、なんて素敵だろう、と思った。

彼は、この金物屋の若夫婦とも

商工会の集まりでときどき会う」

と言っていた。

自分はまだメインじゃないんだけど、あいつらはもう店主として堂々としたもんだ、と言っていた。

その縁でスキーにも一緒に行くようになったらしい。

つながってるなあ。

同じところに住み続けるとは、こういうことなのだろうか。

わたしには、わからない世界だと思った。

幼いころからずっと顔を知っている人と今でもこうして交流を保っているということが、とても幸せなことのように思える。

わたしはたまたまこいつが夢に出てくることから始まって今こうしてスキーに混ぜてもらっているだけで、彼らと同じ地域には住んでいない。同じ世界を知らない。

妻夫木仮名・そいつのこと)はさ」

「うん」

幸せ者だね」

「何、突然w」

「同じ土地で生まれ育つのって、幸せなことだよ」

「そうかな?」

「そうだよ」

「じゃミッチョンは幸せじゃないの?」

「え?」

「なんか、そういう話の流れじゃない?」

「ああ、いやそうじゃないけどw

 でもうらやましいよ、何となく」

「うん、まあその寂しさはわかる。ミッチョン卒業式のときめっちゃ泣いてたしな」

「そうだっけ?」

「覚えてないのかよw」

「あんまり」

「ミッチョンって普段はあまり自分の感情を表に出すほうじゃなかったじゃん。

 それがいきなり号泣だからな。

 小栗っち(仮名・担任の先生)も反応に困ってたよw」

「やめてよ、恥ずかしいじゃん!」

「わははw」

「でも、その割にあんまり皆のこと覚えてないんだよなあ…。

 なんでだろう。」

「あー。実は俺も。」

「薄情者w」

「お前もだろw」

軽い突っ込みにしても「お前」と呼ばれたのが、すごくうれしかった。

距離が一気に縮まった気がした。

わたしも、一応まだ仲間なんだよね?

そうだよ。だから心配すんな。

みたいな変な脳内会話が繰り広げられてしまい、ひとりでにやにやしてしまった。

「ていうか、小栗っちw懐かしいねー」

「元気にしてるんだろうか?」

「相変わらず熱血なのかな」

「ハゲてそうだよな」

「それ当時から言ってたよねw」

「言うとムキになるから面白くてw」

「剛毛はハゲやすいらしいよ」

「それじゃ、やばいじゃん、小栗っちw」

小栗っちは若い男の先生で、かなりの熱血教師だった。

当時から妙に冷めたところのあったわたしは、一度小栗っちから涙交じりで怒鳴られたことがある。

クラスの子達から学級委員に推薦されて、それを辞退しようとしたときのことだった。

もう3学期のことで、めぼしい人はすでに委員をしてしまった後で(学級委員は学期ごとに改選するのがうちの学校の決まりだった)先述のさとしはそのころ生徒会をやっていたし、他にこれと言って人がいないからまあミッチョンぐらい推薦しとくか、みたいな空気を感じ取って「なんだかめんどくさそうだなあ…」と思ってしまったのだ。

「やればできるやつなのに、俺はお前のそんなところが悲しい!」

というようなことを言われた。

子供心に「そんなこと言われても」とか生意気なことを思っていたが、でも小栗っちはいい先生だった。

今のわたしとそう変わらないぐらいの年だったはずだけど、難しい年頃の子どもたちをよくまとめていたと思う。

芋づる式に、いろいろな人の記憶が蘇る。

過去記憶はいつだって甘美で優しい。

なんだか、せつなくなる。

ところでわたしは妻夫木聡のファンではないのだけど、最近、やつの顔に少し妻夫木聡の面影があることに気がついたのだ。

長めのまつ毛と潤いのある目元が特によく似ている。

にこっと笑ったときの口元も似ている。

このところ、妻夫木聡テレビで見ると「どきっ」とするようになった。

「あー寒いマジでやばい!」

とか言いながら、他の元クラスメイトが来た。

平野仮名男の子)と大田(仮名男の子)だった。

当時にぎやかし担当の人たちだったが、わたしは彼らとほとんど接点がなかった。

今日は同行者だからこうしてとりあえず話しかけてきたのだろうけど、正直に言うと話題がない。

妻夫木ここにいたんだ」

「久しぶり。ミッチョン俺のこと覚えてる?」

「覚えてる、久しぶりだね」

「やーミッチョンきれいになったなー」

「え、いや。ありがとう。大田も…大人っぽくなったね」

「ハゲてきてるって正直に言っていいよ、ミッチョン」

「うるせぇよ平野メタボ平野

「まだメタボじゃねぇw」

笑いながら、同じ褒め言葉でも言う人によってこんなに心に響かないものなのか、と思った。

もちろんまだ20代だし、ハゲもメタボも言うほど目立ってはおらず、顔立ちも整っている人たちなのだ。

茶髪日焼けして華やかな格好をしている彼らは多分人目を惹くだろう。

実際、さっきだってゲレンデでよその女の人に声をかけて何だか楽しそうに盛り上がっていたのを見た。

子どものころは大田も平野運動がよくできた子だったし、女の子にも人気があったと思う。

あの

「誰か好きな人いる?」

に、よく出て来ていた二人だった。

でもわたしは彼らと会話のテンポが合わず、話していて何かと気後れしてしまうことが多かった。

彼らが当時「ミッチョンって何となくしゃべりづらい」と言っていたのも知っている。

その流れで、苦い記憶を思い出してしまった。

平野たちのふとした発言がきっかけで一部の女子に陰口を叩かれ、あからさまに仲間はずれにされていた時期があったのだ。

その中に、さっきの金物屋の娘の子もいた。

しばらくして和解できたので、忘れてしまっていたのだ。

なんという芋づる。

「だいぶあったまったし、俺そろそろ行くわ」

妻夫木が言い、立ち上がりながら

「ミッチョンも行く?」

とわたしに声をかけてくれた。

「あ、うん」

と返事をしたときにはもう妻夫木は歩き始めていた。

「じゃ、またあとでな」

「おー」

「またね!」

すたすたと立ち去る妻夫木に、わたしはあわてて着いていった。

妻夫木といっしょにいるほうが、どう考えても居心地がよかった。

背後では平野たちの明るい話し声が続いていた。

大田は知らないが、平野は当時、妻夫木とかなり仲が良かった。

妻夫木やさとしが進学したところとは志望先が違っていたが、受験組の一員だった。

このスキー旅行を毎年企画しているのは平野だ、と妻夫木から聞いた。

「ああ、平野こういうの好きそうだね」

とわたしが言うと

「半分は女目的らしいけどw」

と笑いながら言っていた。

「さっきもナンパしてたね」

「今夜あたり、何か仕掛けるんじゃないの」

「仕掛けるってw」

「あいつそういうの得意だもんw」

と、気がつけばふたりで並んでリフトに乗っていた。

わたしは「高いところに宙ぶらりん」のシチュエーションが大変苦手だ。

だからバンジージャンプは死んでもできない。するとしたら死ぬときだと思う。

加えて、隣が妻夫木だ。

楽しそうに話を続ける彼の横で、わたしは硬直していた。

よほど返事が上の空だったのだろう、

「どうした?」

と少し覗き込むようにわたしの顔を見た。

「なんでもないよ」

笑顔を作って答えたが、その笑顔がこわばっているのが自分でもわかった。

「…いや、なんでもなくないだろ。トイレ?」

「ちがうってw大丈夫大丈夫

「いや、本当にどうした…あっ!」

妻夫木が、何か思い当たる節があるかのように声をあげた。

「ミッチョン、高所恐怖症だったなw」

「いや、あの…はい…」

「わははははw」

「ちょっと笑わないで!揺れる!」

「ほーらほーら」

「いやああああ!揺らさないで!!やめてえええ!!!」

「わはははは…」

もう本当に恐ろしくて、リフトを吊り下げているワイヤーにひしとしがみついてしまった。

すると妻夫木が、さすがにばつが悪そうに

「もしかして、本気でいやだった?」

と聞いてきた。

「怖いです…やめてください…」

と言うと、妻夫木はしょんぼりした。

「ごめん」

「ううん、わたしもごめんね」

「いや、ほんとにごめん」

気まずい。

でもやっぱりリフトは怖い。

なるべく自分がいる場所を認識しないように、上のほうを見るように心がけていた。

「…なんで上向いてるの」

「下見ると怖いもん」

「…ククッ」

「笑わないで!」

「いや、だってお前の格好、おかしいってw」

「おかしくない!」

「おかしいよwなんか怖がり方がすごいもんw」

「あんたに言われたくないよ!」


あとで気がついたが、このときが「お前」「あんた」が復活した瞬間だった。




夕食およびお風呂の後、男子部屋に集まって皆で飲むことになった。

女子部屋からの移動中に

りょうちゃん(仮名・金物屋の子)ち、お店きれいになったんだね」

とわたしが話しかけると、りょうちゃんは気さくに答えてくれた。

「そうそう、旦那がなんかがんばっちゃってさー」

するとさとしが

「すっごいかわいいお店だよ。わたしもたまに行くもん」

と話に入ってきた。

「さとし、いつも抹茶ロール頼むよねw」

「あのロールケーキはすばらしい。○×屋(地元デパート)で売ってほしい」

「何言ってんのw無理でしょw」

さとしがわたしのほうを見て

「ミッチョン、もしこっち来ることがあるなら連絡してよ。いっしょにりょうちゃんのお店行こう」

と言った。

「ありがとう」

とわたしが笑顔を返すと、さとしはにっこりと笑った。

ケーキりょうちゃんのお母さんのお手製なんだよ」

「ああ、やっぱり!」

「なんでわかるの?ミッチョン」

「いつもご馳走になってたじゃん。さっき妻夫木から『カフェもできた』って話聞いて、りょうちゃんのお母さんってお菓子作るの上手だから、もしかしたらそうなのかな、って思ってた」

「ああ」

りょうちゃんは、何かしたり顔でにやっとした。

何だろう、とそのときは思っただけだったけど、後でその意味がわかった。

りょうちゃんは、わたしが妻夫木を「狙っている」と思っていたみたいだった。

「狙っている」というか、まあ確かに大はずれでもないのだけど、なんというか、そういうニュアンスじゃないのだ。

ちょっと違うのだ。

積極的に関係を進展させたいとは思っていないのだけど、でも、縁を途切れさせることなく続けていくことができればどんなにいいかと思っている。

まあ、それが「狙っている」ということになるのならば、りょうちゃんの読みも正しいということになるのか。

男子部屋ではすでに小宴会が始まっていて、りょうちゃんの旦那さんが

「おー!来た来た!女性陣はこっちにどうぞ!」

と、いそいそと座布団を準備しながら場所を空けてくれた。

あとでりょうちゃんに年を聞いてみたら、わたしたちより7歳上の人だった。

部屋は10畳ぐらいの和室で、エアコンストーブでぽかぽかと暖かかった。

「いやー美人揃いだなあwおふたりともまだ独身ですか?」

と旦那さんが早くも鼻の下を伸ばしているのが印象的だ。

「はいはい始まったw」

と、りょうちゃんがすかさず釘を刺した。

さとしは面識はあったらしいが、ちゃんと話すのはこれが初めてだった、と後で言っていた。

「ほら、この子がさとし。ときどきお店に来てくれてるじゃん。」

「ああ!あの医学部の!」

「よろしくお願いしますw」

「いやー!すごいね!才色兼備ってやつだね!」

「ひろし、うるさいよ」

旦那さんの名前は「ひろし」らしい、ということがこのへんでわかった。

「で、こちらは…」

「ミッチョン。小さいころ、家が近所でよく遊んでたんだよ」

「ああ、あの英語が上手だったっていう」

「いえwよろしくお願いします」

「ふたりとも頭がいいお友達なんだな。お前バカなのにな」

「ひろしには負けるけどね」

りょうちゃんwとりあえず乾杯しようよw」

「あ、ごめんね、こいつがバカなもんで」

「もういいからw」

というふうな感じで、せわしなく繰り広げられる夫婦漫才を残りの5人が遠巻きに鑑賞しつついじる、という流れが出来上がった。

さとしを平野に取られてしまい、ひとりで所在なくぼんやりしていると

「楽しんでますか?」

と、妻夫木が横に座ってきた。

「うん、りょうちゃん夫婦おもしろいねw」

「ひろしさんがムードメーカーだから」

「でもこの集まりって不思議だよね。皆もともとバラバラのグループだったのに」

「ああ。さとしは俺が呼んだんだよ」

「そうなんだ」

平野がね」

と、妻夫木はちらりと、平野とさとしのほうを見やった。

「さとしと会いたがってて」

「どうして?」

「さあ…。いろいろあるんじゃない?」

「男同士でそういう話したりしないの?」

「しない」

「そういうもんかなあ」

「うん」

大田が乱入してきた。

「ちょっとミッチョン!飲もうぜ!」

「大田お前大丈夫?w」

大丈夫大丈夫!はいミッチョン!」

と、大田に紙コップを渡されて並々と清酒を注がれた。

「あ、ちょっと!大田!」

妻夫木がふいに焦ったように声を上げて、瓶を取り上げてしまった。

わたしはなぜかわからないけど、とっさに「妻夫木を安心させなきゃ」という気持ちが働き、あえて

ありがとう。いただきまーす」

と明るく宣言して口をつけてみた。

あーあー、という顔をして、妻夫木がわたしを見ている。

そんなに焦らなくても、わたしは実はお酒には強いのだ。

妻夫木はそれを知らないから「清酒をいきなり女に飲ませるのは危ない」ぐらい思って焦ってるんだろう、とそのときは思った。

それにしても清酒は普段あまり飲まないものだけど、ひとくち含んでみるとなんだかとてもおいしく感じて、一気に飲み干してしまった。

「あー。これすごくおいしいねー。どこの銘柄なのかな?」

本心からしみじみとつぶやくと、妻夫木と大田が驚いた顔をしてこちらを見ていた。

「ミッチョンって、お酒強いの?」

と大田がおそるおそるといった様子で尋ねてきた。

「まあ、それなりにw」

と答えると、ふたりは顔を見合わせて

「それなりに、どころじゃないよなあ…」

「ミッチョン、なんかイメージ変わったわ」

と大田が半笑いでつぶやいた。

どんな可憐な(しかし誤った)イメージをわたしに持ってくれていたんだろう、と思った。

一通り話をして大田が立ち去った後、妻夫木に聞いてみた。

「女の人がお酒好きなのは、よくないのかな」

「え?なんで?」

「大田、引いてたし」

「ああ、気にするな。あいつ未だに異性に変な幻想持ってるやつだから」

「でも妻夫木もびっくりしてたじゃん」

「ああ、俺?」

「うん」

「いや、俺は…」

「何?やっぱりよくない!?」

「いやいや、そうじゃなくてw」

「何?」

やや酔っていて、しつこく絡むように聞いてしまった。

「いや、だからね」

「なんだよー」

「いや、うれしいな、って」



あっ、と思った。

このお酒妻夫木が持ってきたもので、妻夫木のおうちはもともと醸造所から発展した会社だ。

「ほら、ほんとにうまそうに飲んでくれたじゃん。

 やっぱり、作り手としてはね、うれしいじゃない」

さっき飲んだのは、妻夫木のおうちが作ったお酒だったんだ。

そして

「あー。失敗した…」

とかぶつぶつ言っているのでよく話を聞いてみて、もっとすごいことを知った。

妻夫木は今、若い人向けの新商品を開発する部署で働いていて(これは前から知っていたんだけど)、実は今日、販売直前まで来ている試作品のような販促品のような、まあそんな扱いのものを持ってきていたそうだ。

それを黙って周りの人間に飲ませてみて、反応を見てみたかったらしい。

「俺んちの酒ってわかってたら、みんな多分気を遣ってよく言ってくれるだろ。

 でもそんなの、おもしろくないじゃない。

 黙って飲ませて『うまい!これどこの酒?』って言わせてみたかったんだよなw」

そのために隅っこに隠しておいたお酒を、酔いどれの大田が見つけ出して勝手に飲み始めてしまったのだった。

でも最後のほうは、もう抑えきれない笑みがこぼれていた。

妻夫木はうれしかったのだ。

事情を知らないわたしが、図らずも思い通りのセリフをつぶやいてくれたことが。

わたしは、なんだか胸がわくわくして、たまらなくうれしくて満ち足りた気持ちになった。

妻夫木にぎゅーっと抱きつきたくなった。

妻夫木は、すごい。

妻夫木、かっこいいよ」

と、背中をばしばしと叩いた。

「は?」

妻夫木は、本当に立派な社会人だね」

「なにそれw」

「うん、かっこいいよ」

「わけわかんねぇw」

「こんなにおいしいお酒を作ってる妻夫木は、すごいやつだよ。

 自慢の友達だよ。

 もうたまんないよ。すごいよ」

と、ほろ酔いの頭で語彙がうまく出てこないもどかしさを感じながらも、一生懸命わたしは感動を伝えた。

妻夫木は目を細めて

「おう。サンキュ」

と、わたしの頭をがしがしと撫でてくれた。

それが今回の旅行で一番思い出に残っている出来事だ。

妻夫木はすごいやつだ、と思った。

そして、わたしみたいな平凡な人間と仲良くしている理由が、よくわからなくなったりもした。

妻夫木は、わたしの何がよくて友達でいてくれてるんだろう。

我ながら卑屈だなあ、と思ったけれど、こんなことを考えていると、妻夫木に誘われたというさとしの笑顔が、小学校のころの羨望の念とごちゃごちゃに混ざって、頭の中に霧がかかっているような、すっきりしない重たい気持ちになってくる。

さとしを誘いたかったのは、平野だけなのかな?

さとしみたいな子だったら、きっと妻夫木とも釣り合うんだ、とか意味のわからないことを思った。

こういうことをうじうじと考え込んでいる自分がとてもいやだ。

さとしだって、こんなふうに思われるのはきっと迷惑だ。

そういうことを考えたくなくて、今は仕事をとにかく頑張ることにした。

妻夫木みたいにすごいことはできなくても、自分なりにやるべきことをきちんとこなし続けていたら、いつかはこのもやもやも晴れるかもしれない、と思ったりしている。

次はいつ会えるのかな。

休日はひとりで過ごすことが多く、あまり人を誘うことがないので実は誘い方がよくわからない。

自分から誘ってみれば、何か変わるのかな。

2008-11-22

学校体罰うけて成長した人、いる?

体罰子供のためになるかならないか」みたいな議論を眺めていて思うんだけど、これ、「自分の受けた体罰自分のためになっているかどうか」って視点で考えてみたらどうだろう。「自分のためになったかどうか」は「いまの子供のためになるかどうか」なんかよりはるかに明確な答えを出せる問題だし、そこから議論を始めても良いんじゃないだろうか。「子供のころ体罰を受けてためになったか自分体罰する」なら一応筋は通るけど(個人的にはそれでも嫌だけど)、「子供のころ体罰を受けたか自分体罰する」じゃ危ない人の論理だよね。「ためになった」にしろ「ならなかった」にしろ、体罰日常茶飯事だった20代か30代以上の世代ならきっとみんな即答できるだろうと思うんだけど、どうかな。

私(1980年生♂)の場合特にためになったことはない気がする。強いて言えば「先生だって聖人君子じゃない」って学んだことが収穫だろうか。叩かれたり殴られたり引き摺られたり投げ飛ばされたり水に沈められたり色々あったけど(これでも私は成績優秀、品行方正で生徒会役員だったりする優等生でした)、たいてい先生勘違いか、そうでなければ単なる連帯責任先生を侮る理由になりこそすれ、敬う理由になることなんてなかった。逆に「この先生のおかげで成長したなあ」と思える先生体罰なんてしなかった人ばかりだったな。そういう先生のお説教には手を出さずとも有無を言わさない説得力があった。「信頼できる先生から体罰なら身に染みるのかも」とも思うんだけど、信頼できる先生って体罰しないんだよね。ということで、少なくとも私の経験から考えれば「体罰=短気で能力のない先生駄々をこねている」という解釈が一番しっくりくる。個人的には「学校での体罰が役に立った」なんて人が本当にいるのか疑問に思ってるくらいなんだけど……学校体罰うけて成長した人、いる?

2008-11-13

彼氏ゼロだった。別れたい…

ゼロだとあの恥ずかしい仮面で変なポーズ決められた時なんか恥ずかしいww

下向いちゃうしww

顔隠すにはせめてタキシード仮面ぐらいにして欲しい・・・

腰振りながら「合衆国日本!」とか叫ばれたら・・・・もう最悪ww

せめて普通に立って、拳を振りかざす程度にして欲しい。

常識的に考えて欲しいだけなんです!

あの仮面つけて「ギアス!」とか厨二病全開で教室で騒がれた時の恥ずかしさとか分かる?

あのね?たとえば週末生徒会メンバー河口湖とか行くでしょ?

そこ狙ってテロリストとか来るわけじゃない?

みんな普通にひどい目に遭わないかと怯えるわけでしょ?

変な仮面つけて高笑いとかされたら大恥かくでしょうがww

http://anond.hatelabo.jp/20081111000645

2008-07-14

http://anond.hatelabo.jp/20080714060957

これは生徒会役員のリアクションも含めた萌えなのではないかな。とおもった。

「夏場に男子が胸元をはだけているとムラムラする。

生徒会はもっと服装チェックを厳しくしてほしい。」


男子の間で流行っている陰毛の毟りあいを何とかして欲しい。

掃除時間に床中に縮れ毛が散らばってるのが非常に不快です。」


「シャワー室周辺を全裸で歩き回る男子を何とかして欲しい。

もしくはそれを覗き見に集まる女子達を何とかして欲しい。」


男子二の腕を見ているとドキドキして授業に集中できないので

男子は夏場でも長袖にしてほしい。」


男子同士のじゃれ合いを見ていると妄想がかき立てられるので

不純同性交友も禁止してほしい。」


男子更衣室・男子シャワールームの窓を磨りガラスから透明なものにしてほしい。

半端に見えないで生殺しよりは丸見えの方が良い。」



俺が高校生徒会役員だった頃に実際にあった投書

色んな意味で腐った学校だった

2008-05-23

http://anond.hatelabo.jp/20080523002122

そうですね。なるようになるぜと思ってできる限りやるしかないってことですかね

http://anond.hatelabo.jp/20080523002425

飲み会行ったことないお。

生徒会役員で、男女混合カラオケ大会とかは時々したけど

そういう時はカラオケ代を人数分で割っただけ。

ドリンクフリードリンクだしお菓子は持ち寄った)

http://anond.hatelabo.jp/20080523002629

そうですね。確かにちょいと男性不信的な感じに陥りそうにもなったけど

それをしたら2chとかで暴れまわってるミソジニーと同じになってしまうと思ってそれはやめたお……

多分今までは恵まれてた方だったんだろうけど、これからもそんな人たちに会えるかどうか、不安。

とりあえず親や親戚は、私が理系を選んだ時も何も言わなかったけど

(ていうか、当時は、何か言われるだなんて事自体想定してなかったけども。

はてなとか見てて、日本にはまだ「女の子なのに理系なんて」って言う親がいるだなんて知って物凄くびっくりしたお…友達も理系の人多かったしちっとも疑問に思っていなかった…)

周りの人は変わっていくからなぁ……うぅ……怖いお

http://anond.hatelabo.jp/20080523002847

そうですね。運ってでかいみたいですね人生で。

それ最近気付きました…

ぬおおおおおおおお

大丈夫かなー。まあなんとかなるさーって思っていくしかないか、どうせいかなきゃならぬなら。

2008-03-07

あの子の回想録

あの子と出会ったのは3年前くらいの5月過ぎだったか。あの頃はそんなに話していなかったしメールもしていなかった。別にそれほど興味を引かれていたわけでもなかったし、普通に同じ部の女子だと位にしか思ってなかった。何よりも俺は内気なやつであったし、今でもその性格は大して変わっていない。入学当初に比べればましになったんじゃないかな、と言える程度の変化しかしていないだろう。あの頃のあの子のことはあまり覚えていない。むしろ他の女子に対する興味のほうが強かった。中学時代に小さなモテ期らしきものが矢みたいに通り過ぎていったくらいだと言えるほど、女子との接点なんてなかった。ただただかわいい女の子に興味を持ったのは当然の流れだろう。でもそういうかわいい女の子はすぐに部をやめてしまった。運動部のなかでは楽なほうに見えたので入ったのだろう彼女達は、たぶん実際の活動に触れて諦めてしまったのだろう。もう一つ理由らしきことも知ってはいる。でもここで書く必要はないから割愛。やめてしまった女の子達とは違い、彼女はやめなかった。中学時代も同じような部で活動していたと聞いたのはいつだっただろう。2年になってからだったろうか。今よりかは生き生きしていたあの頃を振り返るようになったらダメなんだろうけれど、いざ振り返ってみるといまいち思い出せない。なぜだろう。あの子との交流なんてちっともだ。その頃は適当に活動していたんだっけか。はっきりしない。でも今よりは希望に溢れていたことだろう。あの子は部活動以外にも生徒会に入っていた。明るい女の子というキャッチフレーズはあの子の笑顔をさらに引き立たせるものだったろう。あの子は笑顔が素敵だ。今もきっと笑っているだろう。「えがお」とひらがなで書いたほうがよりあの子を表現できる気がする。俺が言えることではないが、あの子はめちゃめちゃかわいいわけではなかった。だがあの子の「えがお」は何故だか分からないが今の自分にとってとてつもなく大きいものなのだ。

何か言いたいわけではないけれど、こうして書き残しておきたかった。

明日の俺に言おう。届かせようと手を伸ばす努力はしてなんぼだ。明るくあろうとすればなんとでもなるさ。

2008-03-05

http://anond.hatelabo.jp/20080305065150

うーん。別に具体的な何かがあって書いたわけじゃないから。

元のエントリが、「評価されない仕事押し付けられる」というところに注目してるように読めたので、「いやいや。利用してる人もいるじゃん」と思って書いたのですよ。

生徒会活動してたからって、リストラされる人が多いとは思えないなあ、という私の感想に過ぎない。

2008-03-04

中学とか高校生徒会活動やってた奴って

大人になっても評価されない仕事職場押し付けられた挙句リストラされるタイプだよね

2008-02-18

俺の兄貴は飼い犬を殺した。 

 ある日俺が学校から帰ると、庭先でトマトが血まみれで倒れていた。

 トマトは犬で、雑種で、七歳で、去勢されたオスで、もちろん可愛かった。

 死骸のかたわらにはうちの兄貴が居て、金槌左手ぼんやり立ち尽くしていた。

「俺(オイ)が、やった」

 こっちが聞いてもいないのに兄貴はそう、言った。俺は気持ちの整理というか混乱というか、何で兄貴が普段可愛がっていたトマトを殴り殺したのか全然理解できなかったし、そうだ、兄貴はいつも猫派犬派の話になると猫派の姉貴をけちょんけちょんに貶めていたぐらいで、何でというかそもそもリア充で常にストレスフリー笑顔を周囲に撒布しまくってて、こんなわけわからんことをやるぐらいに追い詰められたはずはなく、そんなわけで俺の中で様々な疑問と感情が混ざり合って、

「なんでなん?」

 という一言に集約された。

 

 兄貴はそれだけで俺の意味するところを理解するくらいにスマート人間だった。はずだが、その時は俺の問いには答えず、

トマト・・・」

トマト?」

「赤くなってもたな。トマトだけに」

 俺の中の何かがキレて、放たれて、その矛先である兄貴に殴りかかった。勝てるわけないのに。

 そのあとのことはよく覚えてない。兄貴トマト殺害を素直に認めたため、家族全員がショックを受けたようだったが、幸い近所の人に目撃者もいなかったので事件が外に漏れることはなかった。トマトは不幸な事故で死に、兄貴優等生生徒会会計なままで、日常は続いていった。俺には到底理解の範疇外だったけれど、家族も普段どおり兄貴と接していた。

 俺だけがその日から、比較的仲の良かったはずの兄貴とあんまり会話しなくなった。

 貸していた映画代1500円も借りていたエロ本も話の種とはなりはしなかった。

 それから間もなく兄貴東京大学に入るために上京して、卒業して、就職して、そんで、つい最近会社の同僚の人と結婚した。

 結婚する前、うちの家族に紹介するために兄貴彼女を家に連れて帰ってきた時、成り行きでペットの話になった。

 彼女実家で猫を四匹も飼っていて、兄貴同棲してたマンションでも捨て猫を拾って育てているとなんとか、そういう感じだったように思う。その場で兄貴が熱烈な犬派はずだっていうことを誰も口にはしなかった。だって、トマトをどうしてもトマトを思い出してしまうだろうから。

 今まで会話の輪に参加しつつも、巧みに兄貴との絡みを避けてきた俺はここでようやく兄貴と目を合わせた。

「でもさ」

 何が「でも」だったのか、自分でもよくわからない。会話の流れ的にそうだったのだろう。多分。酔っ払ってたし。

トマト殺したの兄貴じゃん」

 俺は笑っていた。笑顔だったと記憶している。鏡見てないのでなんともいえないが、酒が入るといつもそうなる。

 姉貴もそうだ。とーちゃんも、かーさんも、おじいちゃんも、いとこのせんたろうにいちゃんも。そういう家系らしい。

 兄貴はどうだったのだろうか?

「ああ」

 兄貴はやっぱり微笑みを浮かべて

「そうだったけなぁ・・・」

 

 それ以来、兄貴と話を交わしたことは一度もない。

2008-01-23

生徒会の一存

ヤバいネタ満載ってんで評判の、葵せきな生徒会の一存』読んだ。

自分で感想書く気力まで吸い取られるぐらいゲンナリ。

なんで以下は引用

話は飛ぶけど、この10年ぐらいぼくは若い子の書くものに妙に伏せ字が多いのが気になっていた。同人誌とかファンレターの類とか「某」とか「××」といった言い回しが盛んに登場するのだ。伏せ字にされるのはまんが家の名前や企業名・商品名なのだけど彼らは固有の名詞をまるでそうしなくてはならないと思っている節さえある。

問題なのはそのタブーの「プチさ加減」で、しかも変な言い方に聞こえるかもしれないけれど、このプチ・タブー自作する側にある種の積極性を感じうるのだ。何かちまちました「禁忌」を必死でこらえているというか。

その共同体が一つの世界としてもっと閉じるために今やプチ禁忌自作自演しているのではなかろうか。共同体って禁忌があって始めて成り立つものであり、そう考えると若い子の文章の伏せ字好きも、禁忌存在すると信じることでプチ共同体を求めていたのか君たちは、と納得がいく。

以上、大塚英志の「プチプチプチ・・・プチ禁忌」(『戦後民主主義リハビリテーション』)から

会社同じところのレーベルまで伏せ字にしようとする――上に肝心のネタもヌルい――小説のどこがヤバイの? 

そんなにヤバい小説書きたいんなら、大塚で思い出したけど

「気がついた! どうしてこんな簡単なことに気づかなかったのかしら! アニキが気に入らないんだったら自分で作ればいいのよ!」

「何を」

会社よ! メディアワークス!」

とか

「こんちわー! コンプ編のみなさーん! 連載作家一式、いただきに来ましたー!」

ぐらいやってくれ

追記。

会長俺の嫁

2007-12-29

ライトノベル書店売上ランキングレーベル追加)

http://anond.hatelabo.jp/20071222201004コメントファミ通文庫スーパーダッシュ文庫は?というのがあったので、http://anond.hatelabo.jp/20071223134946 に追加してみた。(*のタイトル

順位 K J
1位 涼宮ハルヒの分裂 7,398 4,219 11,617
2位 彩雲国物語  青嵐にゆれる月草 5,338 2,679 8,017
3位 彩雲国物語  白虹は天をめざす 4,907 2,602 7,509
4位 キノの旅  10 4,997 2,378 7,375
5位 涼宮ハルヒの憂鬱 4,803 2,386 7,189
6位 彩雲国物語  緑風は刃のごとく 4,249 2,086 6,335
7位 涼宮ハルヒの溜息 3,702 1,981 5,683
8位 フルメタル・パニック つどうメイク・マイ・デイ 3,343 1,647 4,990
9位 涼宮ハルヒの退屈 3,261 1,722 4,983
10位 涼宮ハルヒの消失 3,212 1,691 4,903
11位 涼宮ハルヒの暴走 2,976 1,583 4,559
12位 グイン・サーガ 110 快楽の都 3,270 1,228 4,498
13位 グイン・サーガ 113 もう一つの王国 3,229 1,193 4,422
14位 グイン・サーガ 111 タイスの魔剣士 3,152 1,255 4,407
15位 グイン・サーガ 112 闘王 3,199 1,200 4,399
16位 涼宮ハルヒの動揺 2,837 1,552 4,389
17位 涼宮ハルヒの憤慨 2,835 1,536 4,371
18位 グイン・サーガ 114 紅鶴城の幽霊 3,127 1,232 4,359
19位 灼眼のシャナ  14 2,637 1,682 4,319
20位 涼宮ハルヒの陰謀 2,733 1,511 4,244
21位 ゼロの使い魔  10 2,306 1,778 4,084
22位 時をかける少女 2,920 1,149 4,069
23位 グイン・サーガ 115 水神の祭り 2,778 1,161 3,939
24位 学園キノ  2 2,530 1,363 3,893
25位 ゼロの使い魔  11 2,085 1,621 3,706
26位 今日からマ王! 2,444 1,180 3,624
27位 リリアとトレイズ  5 2,300 1,283 3,583
28位 創竜伝  13 2,347 1,098 3,445
29位 灼眼のシャナ  15 2,005 1,378 3,383
30位 リリアとトレイズ  6 2,121 1,249 3,370
31位 グイン・サーガ 外伝21 鏡の国の戦士 2,405 917 3,322
32位 少年陰陽師 嘆きの雨を薙ぎ払え 2,105 1,181 3,286
33位 少年陰陽師 翼よいま、天へ還れ 2,088 1,186 3,274
34位 星界の断章  2 2,096 1,150 3,246
35位 ゼロの使い魔  12 1,795 1,310 3,105
36位 ロードス島戦記  6 2,044 1,025 3,069
37位 少年陰陽師 真実を告げる声をきけ 2,004 1,036 3,040
38位 ミミズクと夜の王 1,774 1,151 2,925
39位 マリア様がみてる  あなたを探しに 1,714 1,093 2,807
40位 ゼロの使い魔 1,653 1,065 2,718
41位 ゼロの使い魔  9 1,461 1,200 2,661
42位 タバサの冒険 1,411 1,175 2,586
43位 彩雲国物語  はじまりの風は紅く 1,718 837 2,555
44位 とある魔術の禁書目録  12 1,487 1,064 2,551
45位 とある魔術の禁書目録  13 1,489 1,043 2,532
46位 マリア様がみてる  クリスクロス 1,635 835 2,470
47位 狼と香辛料 1,316 1,109 2,425
48位 マリア様がみてる  大きな扉小さな鍵 1,593 806 2,399
49位 学園キノ 1,579 798 2,377
50位 ハヤテのごとく!春休みの白皇学院に、幻の三千院ナギを見たbyハヤテ 1,593 767 2,360
51位 彩雲国物語  紅梅は夜に香る 1,566 782 2,348
52位 とらドラ!  4 1,347 990 2,337
53位 鋼の国の魔法戦士 1,509 708 2,217
54位 狼と香辛料  3 1,260 944 2,204
55位 彩雲国物語  黄金の約束 1,459 684 2,143
56位 マリア様がみてる  フレームオブマインド 1,459 680 2,139
57位 とある魔術の禁書目録  SS 1,236 895 2,131
58位 狼と香辛料  4 1,107 930 2,037
59位 彩雲国物語  欠けゆく白銀の砂時計 1,339 612 1,951
60位 彩雲国物語  漆黒の月の宴 1,330 620 1,950
61位 彩雲国物語  花は紫宮に咲く 1,365 566 1,931
62位 彩雲国物語  心は藍よりも深く 1,322 607 1,929
63位 彩雲国物語  想いは遥かなる茶都へ 1,313 585 1,898
64位 彩雲国物語  光降る碧の大地 1,315 579 1,894
65位 彩雲国物語  藍より出でて青 1,294 552 1,846
66位 神曲奏界ポリフォニカ  ストラグル・クリムゾン 1,159 677 1,836
67位 彩雲国物語  朱にまじわれば紅 1,280 546 1,826
68位 とらドラ!  5 1,048 777 1,825
69位 狼と香辛料  5 987 765 1,752
70位 とらドラ・スピンオフ 918 668 1,586
71位 乃木坂春香の秘密  5 916 632 1,548
72位 神曲奏界ポリフォニカ  ビギニング・クリムゾン 951 592 1,543
73位 らき☆すた殺人事件 917 590 1,507
74位 “文学少女”と死にたがりの道化ピエロ)  607 789 1,396 *
75位 乃木坂春香の秘密  6 791 584 1,375
76位 まぶらほ  じょなんの巻・いち 767 566 1,333
77位 護くんに女神の祝福を!  9 782 532 1,314
78位 “文学少女”と繋がれた愚者(フール)  623 634 1,257 *
79位 まぶらほ  さらにメイドの巻 702 513 1,215
80位 護くんに女神の祝福を!  10 709 499 1,208
81位 “文学少女”と穢名の天使(アンジュ)  586 552 1,138 *
82位 れでぃ×ばと!  2 579 496 1,075
83位 “文学少女”と飢え渇く幽霊ゴースト)  453 597 1,050 *
84位 護くんに女神の祝福を!  12 605 437 1,042
85位 神父と悪魔  546 387 933 *
86位 テイルズオブジアビス 5 548 314 862 *
87位 狂乱家族日記 7さつめ 490 370 860 *
88位 “文学少女”と慟哭の巡礼者  476 383 859 *
89位 テイルズオブジアビス 6 493 310 803 *
90位 狂乱家族日記 番外そのいち 445 333 778 *
91位 お狐サマの言うとおりッ!  359 399 758 *
92位 Nana 2 601 155 756
93位 狂乱家族日記 8さつめ 425 327 752 *
94位 影〓光(シャドウライト) 激突編 425 327 752 *
95位 モンスターハンター魂を継ぐ者 1 445 282 727 *
96位 モンスターハンター  360 364 724 *
97位 金の王子と金の姫  400 321 721 *
98位 封縛師  389 300 689 *
99位 モンスターハンター 英雄の条件 353 319 672 *
100位 モンスターハンター 狩りの追憶 313 336 649 *
101位 モンスターハンター 長の資格 307 335 642 *
102位 紅  390 252 642 *
103位 金の王子と銀の悪魔  317 312 629 *
104位 テイルズオブジアビス 真白(しろ)の未来(あした) 344 271 615 *
105位 まじしゃんず・あかでみい 8 340 264 604 *
106位 神曲奏界ポリフォニカ  ぱれっと 345 253 598
107位 紅 ギロチン 368 230 598 *
108位 ラブ・ゆう  346 251 597 *
109 まかでみ・らでぃかる 5 325 268 593 *
110位 神父と悪魔 銀の森の人狼ワーウルフ 331 251 582 *
111位 学校階段 4 322 260 582 *
112位 お狐サマのから騒ぎッ!  280 299 579 *
113位 ラブ・コン 377 199 576
114位 緋色の欠片 1の章 340 234 574 *
115位 学校階段 3 317 257 574 *
116位 学校階段  291 278 569 *
117位 金の王子と黒の魔導士  303 252 555 *
118位 バカとテスト召喚獣  318 235 553 *
119位 吉永さん家のガーゴイル 11 331 220 551 *
120位 ドラゴンクライシス!  302 244 546 *
121位 学校階段 5 302 237 539 *
122位 銀盤カレイドスコープ vol.9 309 227 536 *
123位 影〓光(シャドウライト) 暴走編 296 239 535 *
124位 銀盤カレイドスコープ vol.8 305 223 528 *
125位 ラブ・コン  恋の歯車、回したろかー編 377 142 519
126位 円卓生徒会  296 216 512 *
127位 バカとテスト召喚獣 2 288 211 499 *

2006年10月1日-2007年9月30日

このライトノベルがすごい!2008」の、とらのあなくまざわ書店では入っていないのは、ランクインしなかったのか無視されていたのか。「文学少女シリーズが入らないのは納得いかないと思われたが74位止まり。

2007-12-05

昔話

ずいぶん昔の話だが、中学生の頃男子に花をもらった。まぁやつは生徒会役員をしててお疲れ様かなんかで花束もらってたんだけど、持ってかえるのめんどいからこれやるっつって全部くれようとしたのだ。全部とかいらねーよ!おまえがもらったんだろ!となぜか半ギレ。向こうも向こうでいらねーんだよ!自転車で持って帰るんだぞ!嫌に決まってんだろ!と逆ギレ。だったらくばれよ!とさらに切れる私。友達はにやにやしてみてるた。ひどい話だ。まぁ簡単に言うとそいつが好きだったんだけど、そこで素直に喜べるようなキャラじゃなかったのでありますよはい。

結局バラの花一輪だけもらって変えるということで収集がついたのだが、なぜやつがそこまで執拗に花をくれようとしたのかはいまだ謎。その後ずいぶん経ちましたが花をくれるような男性にはついぞ出会わず。もらってついでに告っとけばよかったのかなぁ…とか思ったりまするけどできたら苦労しねーよ!

まぁとかなんとか言うことをふと思い出した。多分今日花屋の前を通ったから。

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