はてなキーワード: 内なる宇宙とは
ハードSF短編は人気作家が書いても一般受け良くないので諦めろ。
つーかカクヨムチェックしてる人間の中で、非人類の知性体の意思疎通がビッグエンディアンかリトルエンディアンかで盛り上がれる人間がはたして三桁いるのか怪しいぞ。さらに言えば面倒くさいSFオタクは君が書いた説明くさいセリフを、全部知ってる内容だからと読み飛ばして、『幼年期の終わり』の次の認識を求めてくるぞ。
あんまり一から十まで科学ネタで作ると全部知ってる読者しか集まらないし、それを越えようとすると円城塔みたいな難解すぎてやっぱり一般受けしない話になる。
表面上は読者がすんなり理解できる世界にして、世界の意味が別に見えてくるようなSFギミックを仕込むほうがいいんじゃないかな。マトリックスとか内なる宇宙とかネタかぶりしそうな先人もいっぱいいるけどさ。
約束の方舟を読んだ。出会いと別れは少年も少女も、アンドロイドも宇宙人だって変化させるものなんだなって思った。
エピローグが物悲しかった。さくらさんはどうしてるんだろう。スイレンは結婚できたのだろうか。魅力的な女性陣に囲まれて、ケンゴは新天地にてどのような生活を送ったのだろう。
きっと過酷ながらもみんなが一致団結して頑張ったに違いない。多少なりとも衝突が起こったとしても、方舟での出来事を思い出して、力強く生きていたんだと思う。
ただ、ただ本当に、残された機械について思いを巡らせると、エピローグがしんみりする。天冥の標のカヨなんかもそうだけど、長過ぎる命とか長すぎる精神って必然的に別れが多くなるから寂しくなる。
人工生命体の幸せって何なんだろう。あなたのための物語とかグラン・ヴァカンスとかスワロウテイルとか内なる宇宙もそうなのかな、いろいろ描かれてるけど、いつ読んでもどんな描かれ方をしても好きだなあ。人間じゃないものの幸せや存在って、どうしてこんなに魅力的なんだろう。社会から理解されないからかしら。悲劇性が全面に押し出されやすいからかしら。きらいじゃないなあ。
読み終わった。海外の小説を読むといつも翻訳文特有の疲労感に見舞われる。銀色の恋人もそうだし、内なる宇宙もロリータも地下牢の手記もそう。文章に慣れていないせいかものすごく疲れる。面白く無い訳じゃないのだけれどさ。
なにはともあれ、世界が終わってしまったあとの世界で、だ。この小説はとてつもなく退屈だった。ほんと上巻の途中で読んで投げ出しそうになった。
冗長すぎる文章が苦痛で苦痛で。だのに、面白く無い訳じゃなかったのが厄介だった。下巻まで読んで、怒涛の展開と爽やかな結末に切らなくてよかったと思い直した。
この作品は、いわば現実世界が過酷極まりないファンタジー世界へと変貌する過程を描いた小説だ。現実世界の崩壊を描いている上巻は早く話を進めろよと叫びたくなるくらい、ちんたらちんたらどうでもいい青春劇を演じている。
けれどもその青春でさえ主人公にとっては重大な意味を持っているわけだ。一つ一つのエピソード云々じゃなくて、青春があったというその事実が新世界へのキーワードになっている。
また、悪の描写が今現在の社会に対する眼差しになっていて面白い。妖怪探偵百目にて描かれていた悪と敵役も素敵な読書感を育んでくれたけど、この作品の悪も(使い古された悪ではあるが)魅力的で、最後の戦闘場面(マトリックスのパロディ?)なんてわくわくしっぱなしだった。
とはいえ、この小説は読み手によって賛否が別れるだろうことは想像に難くない。すっげえ退屈なんだもん。面白いけどさ。
話は変わるけど、川上弘美のなめらかで熱くて甘苦しくてっていう短編集がわかんない。aerまではまだわかる気がするんだけど、ignis、mundusと進むに連れてよくわかんなくなる。
続編が3作品あって
あれ? 星を継ぐものって3部作じゃなかったっけ? と思ってググったら、「内なる宇宙」ってが4作目だったのね。しらんかった。
だって、3作目でかなり綺麗に終わってたし、これ以上話を膨らましようがないと思ってたから。
感想を見てみると……やっぱり、3作目で終わっておけばよかったのに、という評が多い。
というわけで、自分としては3作目まで読めば十分かな、と思います。