はてなキーワード: 天使ちゃんマジ天使とは
ドイツ空軍のトップエースだったエーリヒ・アルフレート・ハルトマンのニックネーム。その強さと乗機のエンジンカウルに黒いチューリップのマーキングがされていたことからソビエト空軍にそう呼ばれ恐れられた。
英語ではBlack devil。他にも1917年に結成したアメリカ陸軍州兵第370連隊や1942年にアメリカとカナダが合同で結成した第1特殊任務部隊もブラック・デビルズの別名が付けられていたり、割とよくある強そうなニックネームだったのかもしれない。
2006年頃から展開され、2008年夏にアニメが放送されたストライクウィッチーズシリーズにエーリッヒ・ハルトマン氏をモデルとしたキャラクター、エーリカ・ハルトマンが登場した際、悪魔をひっくり返して「エーリカマジ天使」と称えることが流行した。やがてEMTと略される。
「○○マジ天使」のオリジナルがエーリカ・ハルトマンかどうかの確認は取れない。
その後2010年春に放送されたAngel Beats!に登場したキャラクター天使(立華かなで)を「天使ちゃんマジ天使」と称えることが流行し、CV花澤香菜キャラを中心に様々なキャラクターをマジ天使と称えるようになっていく。2012年から連載され始めたRe:ゼロから始める異世界生活の作中でエミリアというキャラクターを主人公が「エミリアたん・マジ・天使」「E・M・T」と称え、同作は2021年現在アニメ放送中でまだ流行している。
Angel Beats!というアニメが世間では好評価だが、個人的には麻枝准特有のギャグと掛け合いがきつく、終盤の展開に全く乗れず泣けず、学園モノで萌えありバトルありギャグありバンド演奏シーンあり死後の世界で考察勢が好きなそうな世界観に色々詰め込んだわりには「天使ちゃんマジ天使」とLiSAのメジャーデビュー作ってこと以外記憶に残らない凡作くらいにしか思ってなかった。
批判的な反響がありつつも結果的に売れたのでじゃあ次にと作られたCharlotteも学園モノで萌えあり異能バトルありギャグありアイドル要素ありタイムリープ要素あり主人公2回も闇落ちありと色々詰め込みツッコミどころはあっても1クールで話としては完結していて「ABから進歩してるじゃん」と個人的には思っていた。
ただ世間的にはむしろ逆らしく「ABは良いけどCharlotteは…」なんて人が多いんだと(売上的にも平均3万枚だったABに対しCharlotteは1万枚いかなかったしなぁ)
神様になった日はどうなるんやろなぁ…
アニメを見た後はその感想や評論を見るのが好きなんだけど、アニメについて書かれたのはだいたいキャプを貼りながらあらすじをなぞっていく系か「ポストモダンが〜」的な頓珍漢な論考ばっかりな気がする。
大学時代はオタサーっぽいところに居たこともあるけど、「天使ちゃんマジ天使」「にゃんぱす〜」的なアニメを通じた表層のコミュニケーションばかりなのでつまんなかったんだ。表面をなぞって記録をつけたり、アニメをツールにコミュニケーションするのは楽しいからしょうがないね。でも、それだけじゃ物足りない。
ところで、町山智浩という映画評論家を知ってるだろうか。彼の映画評論は監督の来歴、物語の背景、ストーリーに隠されたパターンなどを駆使して「隠された構造を暴き出す」という楽しみを聴いている人に提示してくれている。
町山智浩氏はオタクっぽさが滲みでているが深夜アニメなんて評論してないので(まどマギ劇場版はやってたかな)、町山智浩っぽい深夜アニメ評論があれば教えてください。監督を含め、作画脚本スタッフ、声優などの来歴を踏まえて縦横無尽に評論したら面白いと思うんだけどね。『エヴァ』や『まどマギ』など、いかにも「ストーリー考察」しやすいものは既にやられているけど、露骨な萌アニメの評論でも「ゴチうさ2期のED作画陣が凄い」などという話題も有ったのでそっちが見たい。
二次元の女の子はめちゃくちゃ可愛くて、処女で、ウンコしなくて、武術の達人とか宇宙人とかだったりしてかっこよくて……それでも……愛せない。
人は言う。欠陥だらけの三次元を捨てて理想だけを集めた二次元を愛せばそれで幸せになれると。
確かに彼女達は優れていた。あらゆる点で三次元を凌駕している。
問題は二次元と三次元どちらが優れているかなんてことじゃない。
俺が二次元の女を愛せるかどうかって所にに本当の問題がある。
俺達の資質の問題だ。お前は居もしないものを愛することが出来るのか?
しかし愛せない。二次元の女を愛そうとすればするほどますます道化じみてくる。クリスマスを二人で祝ったケーキの半分を、
二次元の女が食べたものとして捨てた所でゴミ箱には誰も食わなかったケーキが残る。
「彼女はケーキがおいしいと言っていたさ」とうそぶいても、頭は現実に向けて冴え渡る。虚しさから目をそむけることはできない。
発狂でもしない限り……。
結局俺は二次元の女を愛することはできなかった。
そんなことできなかった。
二次元の女を愛せ、だって? そんなもの、絵に描いた餅を食うようなものだ。
居ないとしか思えないものはもうどうしようもない。彼女達の磨きぬかれた美点も俺の努力も全ては無駄だった。ケーキも無駄だった。
1クールのアニメが終わって少ししたら天使ちゃんマジ天使と発言する奴が消えてゆくのを止めることはできない。嫁の名前は三ヶ月で変わるし、
圧倒的な現実の要請は俺の認識を曲げさせようとしない。虫歯の痛みは人を病院に駆け込ませずにはいられず、二次元の女は愛せない。
したり顔のバカがお前の愛でているものは絵でしかないなどと言いだすずっと前から何もかもはっきりと解っていた。
二次元の女が存在しない以前に、二次元の女を愛せるような狂った人間が存在していなかった。
俺がまともな人間である限りこの壁は乗り越えられない。限界は女の側ではなく俺の方にあった。
涙は追いつけない。