2019-07-17

本当に自民党を下ろしたいなら「アベ政権」という単語を使うのを今すぐやめたほうが良い。

私は現行政権を支持するわけじゃないし、独裁的だなとも思うけれども、

行政権悪の枢軸みたいな呼び名をつけて批判するやり方は同じくらい賛同しづらい。

単純に個人攻撃になってしまっているのもあるが、

仮にも一人の人間を憎しみの旗印に仕立て上げて、その憎しみで団結するといった構造になってしまっているからだ。

悪者やり玉に挙げて賛同者や正義が得られる時代第二次世界大戦で終わったのだ。

現代でこの行動原理は、テロリスト差別主義者が用いることが多い。

「我々はそうじゃない。単純に今に不満があるだけだ」「正しいことを言うだけで差別主義者とは何たることだ」と言いたい人もいるだろうが、

「アベ政権」という言葉を使っている時点で、まったくフラット第三者からはそのような裁定を受けてしまうと思ったほうが良い。

何故ならばあなたは「現実発言」という表現工程を経ているが、相手あなたが見た現実を見る前にあなた発言を見ているため、

そこでちょっとでも誇張や暴力的ワードが入ってくると、

「ああ、この人は自分正義のために平然と現実を捻じ曲げて暴力を振るう人なんだな」

と思われてしまうからだ。

例えそんな人間でないとしても、そう見えてしまうような行動になっているので信じてもらえないし、最悪の場合自分で気づいていないだけでそんな人間になってしまっている可能性もある。

そもそも政治的発言インターネットでする時は、

相手自分のことを全く知らない状態でその発言を見るので、実像とは関係なく、その発言言葉遣いやワードチョイスで人間性を判定される】

と思ったほうが良い。

具体的には批判対象の悪さを強調するような表現は避け、なるべく機械的文章こころがけるべきだ。

そもそも「アベ政権は悪い!」という主張自体も非常に違和感がある。

市民にとって一番の問題本質は、「安倍政権トップに居ること」ではなく「政策」であって、

政策」が変わってくれればトップに座っているのは最悪誰でも良いからだ。

身もふたもないことを言えば市民が一番望んでいるのは「安倍内閣が急に全部の問題解決ちゃうこと」、若者からすれば「安倍内閣が急に心変わりして若者向けの政策推し進めること」である

しかし、そんなスーパーミラクルが起こるわけがないことは重々承知しているので変わりの政党を探したりしているのだ。

なので、本当に主張すべきは「何を問題に感じているのか」「どのように解決するのか」「どれぐらい本気なのか」という超当たり前のことだけだ。

これをわかりやすく主張するだけで良い。

しかし、人間完璧ではないのでわかりやすく主張するためにわかやす単語を選んでしまいがちだ。

「このような問題があります。我々はそれをこのように解決するつもりです。だから我々を与党に!アベ政権を倒せ!」

という文言はわかりやすいが、誤解を受けやすい。

主張がとっちらかっているのだ。

問題解決したい」と「与党になりたい」と「現行政権を倒したい」と主張が3つもある。

相手発言鵜呑みにせず自分考える人場合、先程書いた「受け手発言を先に見て人間判断する」という点にも通じてくるが、

「こいつの真意はなんだ」と考えてしまう。

そうすると「与党になりたい」と「現行政権を倒したい」といった主張が非常にノイズになってくる。

これらは具体的な政治的ビジョンに欠けた「願望」でしかいからだ。

それらを強く押し出ししまうと、いくら本気で社会問題に相対していても、単なる人気取りや具体性に欠けた理想を言うだけの人に見えてしまう。

また、「誰かを倒したら問題解決する」というものすごく単純な考え方にも捉えることが出来てしまうので、わかりやす解決方法に頼る危険な奴にも見えてしまう。

その点、非常に公明党選挙ポスターは非常にうまい

誰も批判せず、自分たちが何を問題点にしているのかだけを訴えかけてくる。

これは非常に好印象だ。

具体性もあり、非常に真摯に感じる。

まあ公明党母体がアレなので支持するかどうかで言われると微妙なのだが…

最後になるが、私は選挙では立憲か国民れい維新のどれかに投票するだろう。

そして、それを口に出すことは絶対にない。

なぜなら相手相手悪魔呼ばわりして団結するような行為はお世辞にもまともとは言い難いし、それを公に肯定する行為が嫌だからだ。

政治的発言の際にもう少し言葉遣いと表現に気をつけて欲しいと思う。

  • 先生! 「パヨク」「ネトウヨ」「マスゴミ」「ミンス」「シナ」「チョン」あたりもアウトですか!?

  • 言ってることには概ね同意するのだけど、 その点、非常に公明党の選挙ポスターは非常にうまい。 誰も批判せず、自分たちが何を問題点にしているのかだけを訴えかけてくる。 ...

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