美男高校地球防衛部HAPPY KISS!というアニメをご存知だろうか。
記事のタイトルに関しては申し訳ない。ただ、わたしは本当にあまり面白くないと感じている。そしてこの記事はHKを否定する記事ではない。よかったら最後まで読んでほしい。
知っていて、あまり面白くないと思っている人。特に、どこかあまり面白くないと感じつつも観続けて、少し無理をして褒めている、そんな人。
気が合うかもしれない。共感してもらえるかもしれない。そうじゃないかもしれないけれど、まあ特に何も考えず読んでくれたら嬉しい。わたしと同じタイプのファンかもしれない。
知らない人。
観てほしい。美男高校地球防衛部というアニメのシリーズを、観てほしい。
この記事は読んでも読まなくてもいい。面白くないと言いつつ観続けている女に少し興味を持ったら、読んでもいいと思う。
とりあえず防衛部の最初のシリーズからでも、直近で放送する回でもいい。あれはすごくいいアニメだ。わたしはそう思う。
面白くないけれど、毎度しっかり放映時間に観てしまっている。美男高校地球防衛部HAPPY KISS!という少し外で口に出すには恥ずかしい名前も、もうこの人の前でならいいやと思ってしまえば躊躇なく口に出来る。
loveからのファンだ。当時も今もわたしはTwitterをやっている。TLに流れてきた宣伝を見てビビったのを今でも覚えている。
男子高校生が、ヒラヒラの衣装に変身する。リップ音は毎回新しい録りなおし。公式の略称が「美L」。乙女ゲームにはBLエンドが存在する。
今から思えば恥ずかしくも、某無料動画サイトでそれまでに放映された回を全て観た。何話までだったかは忘れた。その後直近で放送される回は番組名単位での録画をかけた。
新鮮で面白かった。キャラクターと変身後の名前はすぐに覚えた。
生放送は一度も観られなかった。しかし、TLの防衛部クラスタの呟きから概要は拾えた。
今だに、生放送は一度も観ていない。
男子の変身も、BLも、新鮮ではなくなった。個人的な問題かもしれない。しかし、あからさまなBLノリの実写ドラマが地上波で放送されるのは初めて見たように思う。関係ないけど部長にははるたんは諦めてほしい。
観てしまう。ハッピーキッスは面白くない。けれど観てしまうのだ。
防衛部の本質は変身のイロモノ感でもBLノリでも肌色の多さでもなく、あの空気感だと、最近思うようになった。
面白くないとはっきり感じるようになってからだ。ハッピーキッスは面白くはなくとも、それ以上にしっかりと"防衛部の空気"がある。気がする。わたしはそう思っている。すごく防衛部だ。
ハッピーキッスには推しがいない。推しカプもない。おもしろさも新鮮さも、loveのシリーズより少ない。面白くない面白くないしつけえなって思ってもちょっと見逃してほしい。だってまじで面白くないんだもん。
でもわたしが愛したあの防衛部の空気は、loveのシリーズ以上にしっかりと漂っているのだ。
気づけば日曜深夜はきちんとテレビの前に座って、CMを飛ばせないリアルタイムで、観てしまっているのだ。opでなんだか安心して、本編で少し笑って、edの昭和アニメ感にほっこりして、テレビを消す。
一連の流れを終えて、なんだか力が抜けて疲れが取れた心を抱えて布団に潜る。
面白くなくても、防衛部はわたしにとってこの世の救いだ。今でもそう。むしろ、loveよりもHKの方が、救いの感が強い。
あの30分が毎週新しく提供されている世界に、今のわたしは生きている。
新シリーズが決まって期待と不安に揺れ動いていた頃のわたしに安心していいよと言ってあげたい。
loveの頃より、周りに勧めにくくなった。
面白いと言えなくなってしまったからである。loveの頃は、変身するんだよっおもしろいんだよっBLみたいなんだよっなどと気軽に勧めればそれでよかった。
今は、詐欺とかマルチとか、下手な宗教勧誘みたいな勧め方しか出来ない。
心が軽くなるよ。愛で満たされるよ。幸せになれるよ。今までより少し、生きるのが楽になるよ。
これで観てくれるやつがいったい何人いるのだろうか。いたら逆に心配になる。お前いつか騙されるぞ。
でも、観てほしいのだ。できれば気負わず。ふわっと見始めて、そのままふわっと観続けて、あの空気感を気に入ってくれたら。そんなに嬉しいことはない。防衛部はわたしの愛するアニメだ。できることなら多くの人間に愛されてほしい。面白くなくて、声優さんも最初は有名じゃなくて、けれどここまで続いてしまった、愛と幸せに塗れたアニメだ。
ここまで読んでくれた人いる?物好きだねえ。わたしと気が合うよ。防衛部を観てくれ。
あの空気感を、だらだらした部室の空気を、できればたくさんの人に知ってほしい。
面白くなくても、声優さんの話すのが上手じゃなくても、ゆるい説得が多少わざとらしいと思っても、それを嫌だとは思わせてくれない包容力がハッピーキッスの空気感にはある。まるで温泉。山もオチも意味もそんなに無い。昨今みることの減ったやおいという言葉を、わたしは最近好きになってきた。温泉と、防衛部と、通ずるところがある。防衛部は、温泉でありやおいであるとわたしは思う。
なにが言いたいのかは自分でもよくわかっていない。
ただ防衛部というアニメを知ってはいるが観たことのない人には、観てみてほしいと思う。
気軽に、タイミングをみかけたらでいいから、防衛部を観てほしい。
少しおもしろくないと感じ始めている人には、もっと楽な気持ちで観てほしいと思う。それでも合わないならしょうがない。けれど、なんにも考えずに楽になれるのが防衛部というアニメだ。わたしはそう思う。
心の底から面白いと思って観ている人には、どうかその面白さを発信し続けてほしいと思っている。わたしには出来なくなってしまった。けれど、もしあのアニメがこの後も続いて、あの空気感が引き継がれていったときに、あなたに防衛部を勧められたおかげで救われる人間がいるかもしれない。いないかもしれないけど。
こんなに続くと思わなかった。二期が決まった時にも、OVAが決まった時にも、新シリーズが決まった時にも、泣いた。新シリーズが決まった後には、loveのopを聴く度に泣いた。今でもHKのopを聴きながら泣いたりする。
なぜクソキモ女オタクは増田にクソキモ長文を投稿してしまうのか
女オタクだからどうしようもないんだよ