タイトルに日大アメフトタックル問題とあるが、個人的な話が先に来る。
神奈川県藤S市周辺では有名なトマト農場で、近所には看板やら広告などもあり、テレビ出演などもしている近隣では有名なトマト専門の農場である。
結論から言うと、そこの社長から殴られ、肘打ちをくらい、首を絞められ、頭を捕まれてドアに叩きつけられ、体当たりで壁に叩きつけられるなどの執拗な暴力を幾度も受けた。(ショック状態で記憶があいまいな部分がある)
10分くらいだったか。正確に時間を確認する心の余裕はなかったが非常に長い時間に感じた。悪霊が宿ったような恐ろしい目つきで睨みつけ、殺されるのではないかと思った。周りの社員は逃げ、誰も止めてくれなかった。
聞いた話だと女性社員(アルバイト含む)の場合はセクハラを受けることもあるそうだ。
打ち付けられた頭、背中や腰、首の痛みが続いた。身体の痛みだけではなく、心の痛みが激しかった。私からは暴力的な行為や言動は一切していない。これが刑事事件になった場合、私が加害者になることは絶対に嫌であったし、普段から暴力は絶対に反対の立場であるからだ。
警察に被害届を出そうかと思ったが、仕事上の「ミス」や「至らなさ」が自分自身の弱みとなり、自分の非を考えたときに一方的に被害者ぶるのは違うのではないかと思い悩んだ。
ここからが日大アメフト部の問題と重なってくる部分があるのだが、
私個人の感覚として地元でも名前が知られる社長がこのような悪行を行うとはとても信じられない気持ちだった。またその後の「関係性」を考えた時、または世間体というものを考えた時に警察に行くのはまずいのではないかと思った。
なぜ世の中のパワハラ、セクハラ、暴力問題が揉み消されるのか。
一つには被害者側のこのような個人的な悩み苦しんだあとの「配慮」というものがあるのではないかということだ。そして権力というものは本人が思っている以上に人の気持を左右し、忖度させる力があるということ。
私はだから日大アメフト内部事情を彼なりの真摯しさをもってきちんと世の中に詳らかにした◯◯君(あえて名前は書きません)がどれだけ勇気を振り絞って臨んだのかを理解できる。
自分のコーチを、監督を告発することは普通の人には中々出来ることではない。(私の場合は社長を)非常に決心のいることである。
しかし、今回◯◯君も考えたかもしれない。『自分が我慢するだけなら我慢出来る。しかしコーチ・監督は今後も他の人に同じことをするのではないだろうか?』自衛のみならず、仲間を守るためには。あとから入ってくる後輩を守るためにはやはり告発が必要な事があるのではないだろうか。
そうやって浄化をしていかなければ被害者が際限なく増えていく。
「人にはみんな可能性がある。その可能性を伸ばしたいと思っている」社長はそう言った。日大の監督・コーチが言っていることと全く同じ理屈の発言である。
『彼を伸ばすために追い込んだんだ。』『彼を伸ばすために暴力も辞さなかったんだ。』という横暴で全時代的な発想であり、原題の社会では受け入れられない価値観だ。
私は私なりの仕事上の非を認めている。本当に申し訳ないと思い、自省している。ただし、やはり暴力は全く別の問題である。このようなことが日常的にある学校・職場は普通ではない。全国中で組織内のパワハラ・セクハラ・暴力に苦しんでいる人が沢山いる。このような社会状況を把握しているのでマスコミがこういった問題を厳格に取り扱っているのだと思う。これは最近の相撲業界や女子レスリング問題のニュースも同様の現象と考えている。
後から入ってくる方へ。
神奈川県F沢市○手トマト農場。気を付けて下さい。あなたが被害者になる前に・・・。
私はあなた達の悲しむ顔・苦しむ顔を見たくない。後から入ってくるであろう方たちの無残な姿を想像したくない。私なりの責任感を持って筆を執らさせていただきました。最後までお読みくださりありがとうございました。
※日大アメフト部の◯◯君は今後の人生があるので一部良識あるマスコミ関係では名前を伏せられています。この配慮に賛成の立場であるので◯◯君としました。