はてなキーワード: 文庫落ちとは
いまたぶんアカデミック一般書(特に人文系)の書籍刊行って確変状態にあるんだよな、具体的には2010ちょい前-2025年ぐらいのスパンで。それはもちろん団塊の世代が野に放たれたタイミングから暇になって本を読み出したり学び直ししだしたりしたタイミングに合わせてて、それに伴って出版も山のように復刊とか新訳とかを出した。はっきり言ってかなりこの期間の出版はすごいぶ厚い蓄積になっていると後から振り返って思われるだろうと思う。「ニューアカ」みたいなムーブメント以来のものだっただろう。
ニューアカがそもそも団塊の世代が毛も生え揃って社会に出て稼ぎ始めたことで、本を買えるようになったのを当て込んでいた。俗に言うバブル経済だが同じことだ。流行り廃りの末にもう誰も見向きもしなくなったかと思ったが、いくつかのものは最近のそういう団塊老人の退職に合わせて復刊や文庫落ちが続出していった。
その結果どういうことになったか?
だいたい時代遅れの知見とどうでもいい思い出話の開陳だ。読む価値がほとんどない。レビュアーの年齢でフィルターできるようにしてほしい。何の役にも立たない。見たことある人も多いだろう。あれは結局、自分たちのほうが昔からこの著者のことを知っているという、そういう、単に昔から知っているというだけのマウンティングに過ぎない。読書においてもっとも大事なのは言うまでもなく、その本であれその著者のことをどれだけよく理解しているかであるかなのだが、そういう面では頭が固まりすぎて新しい理解を取り入れて自分の視点を更新していけない老人たちは、新しい知見を単に自分の知っている話とか語彙だけでジャッジしてマウンティングして優位に立ったり評価したりしているポーズをしているだけなのだ。結局、そんな資格はもともとないのだ。
老人には本は読めない。新しいことを持ち出されても理解できない。そして、そういう老人たちの市場に当て込んでいるアカデミック出版業界も同じことだ。早晩、終わりが来る。
『ベストセラーでもない2年前の文芸書』、なんて、そりゃそこらの『町の本屋さん』に置いてあるわけない。
そもそも『町の本屋さん』は、コミックス・雑誌・文庫に比べて文芸書の占める割合自体が少ないんだから。
しかもその本、2年経っても文庫落ちにもなっていないんでしょう?
つまり、売れなかった本、なんだよ。
売れない本をいつまでも棚に置いておいたら、背表紙が焼けたりなんかしてますます売れなくなるし、返品だって受けてもらえなくなるじゃない。
元増田が買いに出かけた本だって、2年前の新刊時には1冊くらい入荷したのかもしれない。
でも、毎日どんどん新しい本は出版されていて、どんどん新しい本が入荷する。
「ああ、これ置いてるけど売れないなぁ」って言う本は返品するに決まってるじゃない。
HDDにだって容量があるでしょ?
容量がいっぱいになってきたら、新しくまっさらなHDDを取り付けるか、中に入ってるファイルのどれかを削除していくしかないわけで。
だけど本屋さんにとって新しいHDDを取り付けること(=棚を増やす、店舗スペースを広げる)は難しいわけだから、中の不要ファイル(=売れない本)を削除していくんだよ。
その『不要ファイル』の中に、元増田が読みたかった『ベストセラーでもない2年前の文芸書』も入ってただけの話。
セカチューだって文庫くらいは置いてる書店多いだろうけど(実際、スーパー内にある本屋だってセカチューの文庫は置いてる)、四六判のほうは置いてない。
文庫落ちしてれば、よほどの変わり者以外はだいたい文庫を買うからだよ。
美しい国、は、そもそもが文春新書なんだから『町の本屋さん』に期待しちゃ駄目。新書関係は、町の本屋さんは数置きたくない(あんまり売れないから)し、場所を取るだけもったいないんだから。
『町の本屋さん』の良さって、「この本が欲しい」って心に決めて買いに行くことじゃなく、ふらふらと店内を巡りながら読んだことのない作家の本をぱら見して「あ、面白そう。買ってみよう」って出会いがあることじゃないのかな。
大きいチェーン系の書店は落ち着かないし・・・。
まず名前が難読なのが損してると思うですよ。
「き」のところ探してなければ、ないんだなってやめちゃう。
私はBL本手当たりしだい買いしていてたまたまめぐりあったけれども。
木原さんは嫌いじゃないけどそんな好きーってほどでもない。
読んでてきゅきゅーっとなるのでそこそこ好きかな。
基本的に文庫落ちしたものしか読まないので、「美しいこと」とか
うわさになってる本はまだ読んでないんだよねー。
決して「今時の若いものは・・・」と言いたいわけじゃないんだ。
俺がまだインターネットなんて存在くらいしか知らなかった高校生の時の話で当時俺は読書の習慣が全く無かったんだがたまたま発売されたばかりの文庫本の小説を読んだんだよ。
その小説を楽しく読み終わって解説文を読むとその続編がけっこう沢山出てるらしいと知ったんだ。
で、そのシリーズを読んでみたくなった俺は本屋に行ったよ、そこでその作者の名前から続編を探したけれど見つからない。
他の本屋でも頑張って探したけれど見つからない。更に他の本屋でも必死で探したけれど見つからない。それから先も本屋に行くたびに探してたけれど見つからなかった。数ヶ月間。
なぜなら文庫のコーナーだけ見てたから。当時の俺は「文庫落ち」って概念を知らなかったわけだね。
これ読んで「お前がバカなだけだろ」って思う人は多いと思うんだ。だけどそれ知らない奴多分けっこういるよ。
大学入って「好きな子が村上春樹って人のファンだから読んでみたんだ、けっこう面白いね。殆ど生まれて初めて(教科書とか漫画とか雑誌以外の)本を読んだよ」って言っていたS君(仮名)だってきっと知らなかったと思う。他にもZ君やL君もきっと知らなかったと思う。
そういう知ってる奴なら「は?普通誰でも知ってるだろ?」って思うような常識を教える教科があってもいいと思うんだ。
知識として一回でもそういうものを教えておくと違ったものが生まれると思うんだ。
他には例えばええとオーケストラってどういうものかなんとなくわかるけど細かくは俺知らないもん。