はてなキーワード: 文枝とは
文春
文太
文福
文鹿
文喬
文也
文昇
文華
のどれ?
(出店:桂 文枝一門 https://kamigatarakugo.jp/directory/ichimon/katsura_bunshi5/)
「六代目神田伯山真打昇進披露興行」の新宿末廣亭(10日目)千穐楽のゲストが桂文枝(六代目)だったのだが、その日の
楽屋に桂竹丸・三遊亭笑遊が遊びに来ている(桂文治に「(今日は用も無いのに)何しに来たの?」と不思議がられている)
後に目的は「この日のゲストである桂文枝に挨拶して『落語を教えて貰う』=伝授して貰う」事だと判明するのだが、その
際のやり取りがとても興味深い。
https://www.youtube.com/watch?v=DT9EIEO96qU&t=376s
桂竹丸「あの師匠、恐れ入ります。あの~落語を教えていただきたいんですけれども」
桂文枝「あーいえいえ、なるほどなるほど…」
桂文枝「あー、どうぞどうぞ…じゃ、お二人に、送らして…書いた物と…家から送らしていただきます…」
桂竹丸「あーありがとうございます…」
桂文枝「(付き人・マネージャーに)じゃあ(お二人の宛先)きいといて」
三遊亭笑遊「師匠、「ぼけてたまるか」の枕を、使わせてもらっても」
桂文枝「あーもちろんもちろんもちろん、どうぞどうぞ、どんな枕でした?」
桂文枝「え?」
元増田の「直々に稽古」キットなるものは100%妄想で書いたけれども、結構当たらずとも遠からずな感じがしている。のだが。
動画をよく見ると、竹丸・笑遊が共に「桂文枝」の名刺を手に持っているのが確認出来る。「ちゃんと文枝師匠と挨拶を交わした」
このやり取りが必要な世界だという事は何となくわかる「人の創作落語を作者の同意なしに何勝手に口演してるんだ?」という
「ぼやき酒屋」は桂文枝(六代目)が桂三枝だった頃に演じていた創作落語である。
噺の内容を知っている人は多分分かると思うが、内容は明らかに上方落語の一つである「上燗屋」を現代的にリファインしたものになっている。
「上燗屋」は酔客があの手この手の口八丁手八丁でもって只酒只飯にありつこうとするというのが笑いの肝であるのに対し、ぼやき酒屋の方は
お題通り酔客の「ほやき」そのものが笑いの肝である。ぼやく内容に楽屋ネタを織り込んでもいいし時事ネタも大いに使える。演者にとっても
客にとっても言わば「勝手の良い」ネタであると個人的には思っている。
この「ぼやき酒屋」桂文枝(六代目)の創作落語である事は周知の事実であるので、文枝以外の噺家が演じるには、たとえどんな大師匠だろうと
「桂文枝直々に稽古を付けて貰う」つまり伝授してもらう事が絶対条件としてあるらしい。これは上方落語だろうと江戸落語だろうと、どの
団体所属だろうと一切無関係である。「直々に稽古」と言っても内容は至って形式的で、
二、文枝師匠に直接会って頭を下げて「直々に稽古」を付けて貰う事の許しを得る。
三、文枝師匠から快諾を受けて「直々に稽古」キットを授かる(大抵の場合、後日郵送でと思うけど、中身は口演DVDとか文枝の銘が入った公式台本、そして手拭い、みたいな感じだろう。)
以上の儀式を通過した噺家だけが「ぼやき酒屋」の口演を許されている。これは桂文枝(六代目)が生存している限り継続される筈の、現在のプロの落語家全てに課せられているしきたりである。
妄想です。