2020-04-10

【続】「ぼやき酒屋」はもう古典落語として扱われていいのでは

「六代目神田伯山真打昇進披露興行」の新宿末廣亭(10日目)千穐楽ゲスト桂文枝(六代目)だったのだが、その日の

楽屋桂竹丸三遊亭笑遊が遊びに来ている(桂文治に「(今日は用も無いのに)何しに来たの?」と不思議がられている)

後に目的は「この日のゲストである桂文枝挨拶して『落語を教えて貰う』=伝授して貰う」事だと判明するのだが、その

際のやり取りがとても興味深い。

https://www.youtube.com/watch?v=DT9EIEO96qU&t=376s

 

桂竹丸「あの師匠、恐れ入ります。あの~落語を教えていただきたいんですけれども」

桂文枝「あーいえいえ、なるほどなるほど…」

桂竹丸「(三遊亭笑遊と)この二人で、「ぼやき居酒屋」を…」

桂文枝「あー、どうぞどうぞ…じゃ、お二人に、送らして…書いた物と…家から送らしていただきます…」

桂竹丸「あーありがとうございます…」

桂文枝「(付き人マネージャーに)じゃあ(お二人の宛先)きいといて」

 

三遊亭笑遊師匠、「ぼけてたまるか」の枕を、使わせてもらっても」

桂文枝「あーもちろんもちろんもちろん、どうぞどうぞ、どんな枕でした?」

三遊亭笑遊老人ホームの…」

桂文枝「え?」

三遊亭笑遊病院の…」

桂文枝「あー病院のね…わかりました(どうぞどうぞ)」

 

※「ぼけてたまるか」…難聴になった父親家族認知症にもなったのではないかと疑い、長男病院検査に連れて行く噺

枕で「最近耳が遠くなりまして、耳は近くにあるのですが、聞こえ難くなりまして・・・。」みたいな掴みがある。

元増田の「直々に稽古」キットなるもの100%妄想で書いたけれども、結構当たらずとも遠からずな感じがしている。のだが。

動画をよく見ると、竹丸・笑遊が共に「桂文枝」の名刺を手に持っているのが確認出来る。「ちゃん文枝師匠挨拶を交わした」

という証拠物証()という訳だ。

このやり取りが必要世界だという事は何となくわかる「人の創作落語を作者の同意なしに何勝手に口演してるんだ?」という

批判を封じておくに越したことはない。業界として、プロとして最低限の筋の通し方だと思う。

anond:20200405152245

記事への反応 -
  • ありがたやありがたや

    •     おちんちん、びろぉおぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉぉぉぉぉおぉん                                                    ...

      • 「ぼやき酒屋」は桂文枝(六代目)が桂三枝だった頃に演じていた創作落語である。 噺の内容を知っている人は多分分かると思うが、内容は明らかに上方落語の一つである「上燗屋」を現...

      • ありがたやありがたや

      • あの歌丸が、あの円楽が、ひいてはあの立川談志がガチンコ以外許すわけないじゃん?                                             ...

      • 求められているのは誰でも楽しめるしいつでも楽しいゲーム                                                         ...

      • なので今後もずっと神田松之丞と言い続けるし、紫の腹黒は死ぬまで楽太郎だ。                                                ...

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        • https://anond.hatelabo.jp/20191114213658 戦前~90年代初頭までは継体天皇の史実をあげてその辺のことを書いた学者や記者は ライトウィングのヤクザにドスで刺されたり火炎瓶投げつけられたり...

        • 初期の天皇は年齢が100歳超えてたりして明らかに非実在だから神武天皇の遺伝子自体あったかどうかも分からんが 平安時代までは後宮が男子禁制じゃなかったから天皇以外の男の血を引...

        • 神功皇后が「妊娠中のお腹に石を当ててさらしを巻き、冷やすことによって出産を遅らせた」とされる応神天皇も仲哀天皇の子供じゃない事は丸わかりなんだよなぁ… (2月に仲哀天皇崩...

        • まあワイは愛子さまの身長が成人男性の平均超えたら完全に次期天皇でええと思っとるけど

        • 本当なのは明治時代~の歴史だけでしょ 古墳は地方豪族の墓であって天皇なる存在とは無関係

      • 問わず語りの神田伯山 2020年5月1日   「メール来てますんで読みましょう。ラジオネーム『ナイナイだいすきっ子』さんからです。 『~世の中自粛自粛で風俗にも行けず、性欲とストレ...

      • 「上方の六代目(=笑福亭松鶴)が凄い」というのと等価なのだが、(談志は松鶴の「らくだ」に衝撃を受けて自分でも高座にかけるようになった) この辺の話を立川流ファン(気持ち悪い)...

        • 談志は談志の世界感。 志らくは志らくの世界感。 一門で芸は似るところはあるけど世界感が同じ訳じゃ無いよね。 って思う。 門派分け嫌い。

        • キリスト教徒やイスラム教徒に「どちらも大元はユダヤ教だから」と説教しても戦争になるだけだから。 そんな「オリジナルは上方落語うんぬん」みたいな会話は不毛なのでやめた方が...

          • でも「何で東京の寄席で『笑福亭』って優遇っていうか一目置かれてたりするの?」とかの疑問に答える為には 松鶴の功績の話を始めるしか無かったりするんだよなぁ…。

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