2023-06-09

anond:20230609174500

父が祖父から譲り受けた駐車場管理していたりするので、「不動産経営」にまったく馴染みがないわけではないので、増田の苦労は多少だが共感できる。いわゆる「自分資産価値を下げかねない存在」になんてもちろん貸したくないよね。

 

って思いながら読んでて、「そういえば自分がいくつか賃貸契約を結ぶ中で、大家さんもいろいろだなと思ったりすることがあるな」と思いだしたので書いてみてもいいだろうか。

 

【1】

初めて一人暮らし用の賃貸契約を交わしたのは東京千葉の境目ぐらいの場所

大家さん宅の敷地を一部改装した感じで、大家さんの住まいのスグ隣。4階建てで12部屋ぐらい。

 

内見に行くとき大家さんの家をピンポンして鍵をもらうスタイルだった。

そのときに私の顔は見えるだろうから、こういうスタイルなら増田みたいに契約書出した人の見た目は知れるだろうなと思う。

1Kで2口キッチン風呂トイレ別、クローゼットは押し入れクラスの広さ。

ベランダから大家さんのお庭の四季折々の木々が見えるのが気持ちよかった。

 

まりに条件がいいので「何故こんなに安いのか」と仲介営業さんに聞いたら「儲ける気がないんじゃないか」と言っていた笑。

かに、2年住んだがすごくいいご夫婦でよかった。よく庭の手入れをしている様子を洗濯干しながら眺めていた。

出て行く時いろいろ間違えて、2週間ほど廊下洗濯機置きっ放しにさせてくれないかと頼んだら快諾してくれたしね。良い人すぎる。。

 

強いて言うなら、隣の一人暮らしおっさん最初はただ親切なおっさんだったんだけど、だんだん親切が過ぎて家を出たときに同時に向こうも玄関から出てきたりしたのが若干気持ち悪かった。ナゾオススメ本とか食べたことがないような食べものを「ぜひ」と時々くれた。

反対の隣の若い夫婦+お子さんはある平日の早朝から「いるんでしょ?」とナゾスーツの男がドンドン扉たたいてて怖かった。

それ1回きりしか出くわしてないけど、そのご家族はいつのまにかいなくなってた。

 

大家さんは良い人だったけど、もうちょっと儲ける気持ちや疑う気持ちがあってもいいかもしれない。

 

 

【2】

吉祥寺で部屋を借りようとしたときは全体的に入居条件が厳しかった。

人気エリアはそれでも人が集まるんだなあと思った覚えがある。

 

その中で印象に残っているのは「安定した収入のある親以外は保証人として受け付けない」物件

ネットで見て気になったと仲介業者に見せたら「そこは大家さんがちょっと変わってる」とすぐ返ってきたので有名なのだろう笑。

当時、20代後半だった私は親がもう60代後半で働いていない(まあそもそも父親ちゃんと働いた試しがないのだけれど)ので無理だった。

兄弟絶対ダメらしい。

学生が住む感じの印象の間取りではなかったけど、若いしか住めないようにしてるんだろうなと思って別の物件契約した。

 

【3】

若いしか住めないナゾ限定条件で特に香ばしかったのが、妹が初めて一人暮らしをするからと一緒に不動産屋についていったときのアレだ。

間取りを見るとイイ感じに安くて、まあまあ広い。理想ではないけれど、妹の給料でもなんとかやってけそうな範囲ではなかなか好条件。

うんうん、入居条件が「20代女性のみ」なので妹もあてはまる。

女性のみ、まあわかるわかる。女性専用マンションとかむしろ私も入りたいものね。

 

乗り気になっていたら仲介営業さんが「ここはご家族でいろんなマンションをもっているんですが、ちょっと大家さんが変わってて、お会いしたら必ず挨拶をしなければいけない」みたいなことを言っていた。なるほど、礼儀正しさが求められるわけか。我々は実家マンション管理人さんに元気よく挨拶するタイプ姉妹なので問題なしだ。と、とりあえず内見に行ってみる。

 

川沿いだけの立派なマンションだった。対象の部屋はまだ入居中なので中は見ていない。

なんか、1階の駐車場スペースに大家さんがバイクで来たときに停めるためのナゾのスペースがあった。

  

そりゃ大家さんだもん。うんうん、物件を見に来るときもあるよね。

 

20代女性のみ、大家さんが来ると必ず挨拶しなければいけない、大家さん(家族の息子にあたる40代だか50代)はバイクしょっちゅうマンションに来て掃除とかしてる、変に安い。なぜその条件でこんなデッカイ駐車場スペースがあるのか。

 

ひとつひとつは何もおかしいところなんてない。

が、総合点としてお姉ちゃんレーダー言葉にできない警告音を出していたのでそこはやめさせた。

もちろん何の問題もないかもしれないけれど、営業のなんかこう「…」な含みを得た案内の仕方もやめた方がいいだろうと思う材料になった。

 

 

仲介業者の話す「大家さんが変わっている」は、向こうもあんまり積極的に連絡取りたくないタイプなのかもしれない。

もちろん、大家さん側の出している条件に見合わない客を弾くためにそう話すこともあるのだろうけれど。 

 

都心部だと、最近ほとんど管理会社に面倒な客の対応も含めてすべて任せているところが多いから、大家さんの人物像が垣間見える瞬間もほとんどない。だからこそ、ときどきこうやってふと何かが見えると「世の中っておもしろいなあ」って思う。

 

ちなみに冒頭で話した私の父も、ときどきヘンテコな顧客にあたって辟易している。

車庫証明をやたらなくす若いの子とか。やべーなと思ってたら1ヶ月もたたずにすぐ解約して消えていった。

なんか怪しいものに使われてんじゃないのか。

 

自分でやってる大家さんはほんと大変だ。

  • 女性のみのマンションってそこに入れる奴にとっては釣り堀でしかないんだよな

  • 女子大生ばかり入れたがる女性限定物件のオーナー男性 たまに女性限定マンションあるけどそう言う事かと腑に落ちた

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