2022-10-05

Jr.大賞を知っているか

ジャニーズJr.(以下、Jr.)を応援する者たちの動きが活発になってくる秋。

そう、秋はJr.大賞(以下、大賞)の季節。

集英社が発行するアイドル雑誌Myojo」の一企画ではあるが、大賞の花形部門恋人にしたいJr.」で一位になった者はデビューできるなんてジンクスがある。(先日配デビューが発表されたTravisJapanのメンバーも、前回大会では全員がトップ10入りした)

Jr.応援をするまでは「Myojoを買った子が好きなJr.投票するんだろうなあ」くらいに思っていたが、現実はこのSNS時代をフル活用した戦いであった。

大賞にはいくつかの部門がある。

実質人気No. 1を知らしめるための「恋人にしたいJr.」のほか、「いちばんオシャレ」「美形」「美声」「リア恋」「頭が良さそう」のような、ランクインがそのまま新しい仕事につながりそうな花形部門から、「私服がダサそう」「出前を運ぶのが早そう」「ケンカが弱そう」のようなちょっとネタっぽいものまで。

投票対象が高校生限定の「生徒会長になってほしい」みたいな部門も。

どの部門も、まずランクインするだけで名前と顔がセットで掲載される。実質人気投票のようなものなので、今後のMyojoにおけるページ数にも影響しているように見える。

部門によっては同じ集英社の他雑誌でも取り上げられたり、バラエティちょっとだけ出演する時も「○○なJr.1位!」の肩書きがついてお茶の間認知されやすくなる。

戦いはまず、Myojoを買うところから

投票券が付くのは毎年12月号と1月号。

雑誌なんてその辺の本屋で買えるでしょと思ったら大間違い。

オンライン予約は0時に瞬殺、書店でも首都圏では購入制限を設けるケースが多い。

もちろん投票券の転売は行われるのだが、「ライバル投票させない」ために、手に入りやす地域の人が買い占め、同じ人を応援してる者同士で融通しあうなんてこともある。

投票は建前上「一人一票」ではあるが、名前と住所がセットでなければOKらしい。

そのため、一人一冊のライトから5〜10冊程度の複数買い、なかには3桁、4桁投票宣言する者も出てくる。真偽はさておき、前回は山積みされたMyojo画像も出回っていたよ。

紙の応募券貼り付けが必須なので、投票用紙はひたすら手書き。数年前まではタレント名の記入が求められていたので、ゴム印を用意してる猛者たちを見かけていた。今は番号記入になったのでだいぶ楽になった模様。

封書で送るためミニレター活用されている。この界隈にくるまミニレター存在すら知らなかった。

部門がたくさんあるので、投票したい人とマッチしない部門が出てきたりもするけど、自分不要は誰かの需要ということで交換に使う。

「いい匂いがしそうに○○くんの名前を書くので、恋人にしたいに□□くんの名前を書いてもらえませんか?」といった感じ。

交換するまでもないけど誰の名前を書こうかな?という人向けにSNS拡散されるのが「ステマシート」と呼ばれる宣伝画像

この部門にどれくらいふさわしいかを熱く語ったとエピソード画像コラージュしたものが多数投稿される。(これが回ってくるとああ、もうそんな季節か、となる)

SNSでは他にも「大賞垢」と言われる対策アカウントグループごとに作られる。

投票の呼びかけはもちろん、どの部門に誰を投票するかの事前アンケートや、参加初心者向けのFAQ結果発表までのメンタル維持に使われることが多い。

投票大賞のジャニーズJr.たちもこの季節になると対応は様々。

主要なジャニーズJr.たちは誌面でも『自信がある部門』というかたちで"立候補"を行う。

自信がある部門で名乗りを上げなくても投票可能だが、去年まで立候補していなかった「恋人にしたい」に名乗りをあげられると「自信がついたのかな?」「ここが勝負どきなのかも!」のように反響も大きいく、投票する側の士気は大変左右される。

個人ブログなどでも「今年こそ」のように所信表明をする者、「楽しんで!」というあくまライトスタンスの者、誌面以外では特に触れない者。

グループとしてのスタンスにも違いが出る。

「○○部門なら□□くん」と明示することで票を固めるような盛り上げ方をしたり、多数が同じ部門に名乗りをあげる個人戦に持っていったり、はたまた特に言及しなかったりと様々。

戦略を立てたいからはっきり意思表示してほしい!」「お金もかかることなので煽らないでほしい!」と応援する者たちの反応も様々なので、この時期は些細なことで荒れることも多い印象である

この界隈、数年後にはまた色々変化してそうだなと思ったので近年の様子をまとめてみた。

ガチ勢ではないので他にもっと興味深いエピソードがあったら逆に教えてほしい。

追記

> “恋人にしたい” “リア恋” 前者は花形なのに後者はそうでもないのか だれか説明よろ

どっちも花形部門だと(個人的には)思っているけど、恋人にしたいはTOP10まで発表(他部門は3〜5位くらいだったはず)されるから部門との扱いがそもそも段違いなんですよね。

  • おもしろかった。増田の文章を読まなかったら今後の人生で知り得ることは無かっただろうな。

  • これが仮に全部何から何まで嘘でも一生真実を知ることはないだろうなと思うと不思議な気持ちになる

  • 投票するのにもコストかけて煽ってなんぼの商売はジャニーズがもうずっと前からやってたんだな。 やっぱすげえわ。

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