2021-09-21

呪いのかけ方

なに、そんなにオカルティックな話じゃない。

暇つぶしに聞いていってくれ。

まずは呪いをかける前の心構えだ。

これを誤ったり揺らいだりすると自分呪いに飲まれることになる。

呪いをかける相手個人的感情を抱いてはいけない。友情愛情などは以ての外だが恨みや嫌悪等の負の感情を抱くこともだめだ。

これが一番難しい。

呪いをかけたい理由なんていうのは大抵が私怨愛情だ。

まあ、だからこそ呪いの代行が職業として成り立ってきた歴史がある。呪術師クライアント関係無責任まりない関係だ。そこに私怨は発生しない。

しかしこれも不可能レベルの話ではない。

必要なのは無責任さと冷徹さ、あとは自尊心の欠如だ。

では本題。

呪いのかけ方だが、その前にもう一つ、呪い本質について話そう。

呪いは、広義的な意味では人と人の関係のこと。人間感の関係性や言葉などによる契約、もしくは態度や空気感によって相手精神を思い通りに変化させる技だ。

わかりやすい例で言うなら、約束一種呪いだ。

冷蔵庫にあるプリン明日まで食べないでおいてね」とあなたあなた家族に伝えたとする。この時点であなた家族に対して呪いをかけたことになる。

ただ、自覚的でない呪いは多くの場合強力な呪いとしては成立し得ないだろう。更に言うならばこの約束においてあなた個人的感情を抱いてしまっている。

約束を違えてプリン家族に食べられてしまった場合あなたは悲しみ?怒り?どちらにしろ負の感情を発露させることとなる。

あなたあなたがかけた呪いによってあなた自身感情を左右されてしまうことになる。これは呪いをかけるにあたって最も避けなければならない失敗を犯し、呪いにのまれしまったということだ。

だいたい呪いイメージは掴んでもらえただろうか?

なぜ呪いをかけるにあたって個人的感情を抱いてはいけないのかも理解できたと思う。

何度もいうが、強力な呪いをかけるには人間的な感情一時的に捨て去る必要がある。

それを避けたいならば無関係他人、それこそスペシャリストである呪術師に頼むのがいいだろう。

では実際に呪いをかける方法を話していこう。

呪いのかけ方は千差万別だ。しかしやりやす方法というのも、ある。

重要なのはもっともらしい理由相手想像させること、自発的な行動を促すこと、反復してそれを定着させることだ。

特に一番重要なのは反復、日常的な行動だ。

  

極端である必要はない。必ず目を見て話す、逆に絶対に目を合わせないで話す、毎日相手に肩を触るなどのスキンシップを取るなど。

呪いの扱いに慣れてきたら規模を大きくしてみる。SNSの捨てアカウントリプライを送りつづける、など。いかにも呪いっぽいもので言うならば(犯罪だが)虫の死骸をポスト毎日入れるとか。

相手思考がどのような方向に向くか、相手のことを根気よく観察しながら常に影響を考えてアクションを起こし続ける。

まあ、これはわかりやすく言っただけのものだ。プロはここまで露骨なやり方を取らない。

テンプレートあなた想像する呪術師であるならば、得体のしれない宗教というツールを使ってクライアント媒体としてターゲット呪いをかけるというパターンが多いだろう。

呪術師なんていう胡散臭いものに頼るのはそれを頼るくらいに胡散臭いものを信じている人だ。儀式という手続きを経ることでクライアント呪いがかかったもの認識する。

もちろん疑う気持ちも持っているだろうが無意識下でそれを信じることによる影響は出ている。これによってクライアントからターゲットへの態度の微妙な変化など様々な要因が組み合わさることによりターゲットに向けて呪い帰着することになる。

プロ呪いというなら、宗教も非常に強力な呪いだ。

儀式祈祷礼拝などを使って信者信仰心戒律で縛る。

ここまで読んでもらってわかる通り、強力で身近な対象に向けた呪い素人にはハードルが高い。なんとか呪いをかけるところまでこぎ着けても呪い返しにあったり予測できない不正確な効果制御できない可能性もある。

無責任立場で、何かが起きても対処できる範囲でのみ試してほしい。

何度も繰り返して扱いがうまくなれば実生活にも応用できるだろう。

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