2020-10-19

旦那病気が治って破局した

旦那とは大学で知り合い在学中に付き合い始めた

付き合いは始めてから程なくして、大学二年生の夏に旦那が不調を訴え始め、検査の結果指定難病を患っていることがわかった。

初めに通った病院専門医がおらず、対応もあまり良くなかったのもあって病気悪化していった。そのころは薬もなかったので、治療の成果は芳しくなく、入院が続き、旦那は2年間の休学を経て最終的に退学した。

大学時代デートもろくに出来なかったが、かわりに病室に通い詰めて語り合った。

正直付き合い始めたころはそんなに旦那が好きではなかったのだが、辛そうな姿をそばで見ているうちに情が沸き、旦那を支えようと決意が固まり、私の内定が決まった日にプロポーズして卒業後すぐに籍を入れた。

旦那は在宅で細々と働き、私は私で正社員として結構バリバリと働くようになった。まだ共働きが主流という時代でもなく、適当に働いて子供が生まれたら辞めようと思いながら生きていた私にとっては大きな人生の転換だったと思う。

子供は作らない方針生活していたが、恥ずかしながら授かってしま出産した。幸運にも不運にも、子供は一卵性双子でお互い実家から離れた土地生活していた私たちにとって育児は難を極めた

旦那はそのころ一番病状がひどく半分ぐらいは入院していたのでワンオペ育児プラスして旦那の手助けもしなくてはならなかったし、毎日が慌ただしく心休まる日はなかった

その頃は旦那収入もほぼ無く、手当が出ないぶんシンママより厳しかったと思う

ただ、きつい時も旦那子供自分で支えなくてはという気概でなんとか自分鼓舞して乗り切ることができた

子供高校生になったころに、良い治療法が見つかり、それが旦那にとても合っていた。完治はしないものの症状はほとんどおさまり普通に働けるレベルまで回復した

それが最悪の始まりだった

旦那高卒であることやキャリアを積むべきときに伏せっていたことに凄まじいコンプレックスを抱えていたらしく、ネチネチと嫌味を言ってくるようになった

病気がなければもっと(女と)遊んでから結婚していたという風に言われたのもかなりカチンとき

在宅の仕事をやめて専業主夫になると宣言し、そのくせ以前より家事を手伝わなくなった

もともとうちの家事ほとんど息子とわたしの3人で回していてうまくいっていたので旦那主夫になるのは正直誰も求めていなかった

それより、進学費用と家計の足しに働いて欲し買った

更に、今までいくら相談しても聞き流していた息子の教育についても急に口を出し始め、気まぐれに進路に反対したり、あそこに行けここに行けと言うので息子たちも迷惑がるようになった

もともと旦那は細身で色白、儚い雰囲気男性だったが病気が良くなってから食生活が変わりみるみるうちに中年太りをした

これが一番きつかった

失うまで気づかなかったが、わたし旦那のそれまでの容姿ドストライクでタイプだったのだ

ここまで語った一連の変化にわたしはすぐには気づかなかった

旦那病気から仕方ない

今は心が弱っているのだと思いずっと流し続けていた

から旦那魔法が解けたのはほんとうに急だった

ある時ふと気づくと、わたしの守るべき弱々しい夫は口煩いうざい中年オヤジになっていたというのが本当のところだ

そこからさーっと気持ちが覚めて、なんでこんなオヤジに尽くしているんだろうと思うようになった

タイトルに「破局した」と書いたがそれは正確には嘘だ

旦那わたしの中で完全に終わっている、完全に破局していると思う、が離婚に応じてくれない

そりゃそうだ。彼は職歴とろくにスキルアップしてない在宅ワークがちょこちょこしかない高卒中年なんだから。今更捨てるのも可哀想だとは思う。だから別居しての強引な離婚には踏み切れない。が、もう別れて欲しいと思うのも事実

わたしも薄情な人間だと思う。病気旦那を世話する自分が好きだっただけなのかもしれない。それで治ったら捨てるなんて無責任すぎる。

でも、旦那病気でなければ私たち結婚していなかったろうと思う。わたし結婚したのは病弱な旦那だったのだ。今更治られても困る。旦那は今まで病気である負い目から萎縮していたのだろうと思う。思えば付き合い始めた頃は結構態度のでかいところのある男だった。

いっそ旦那介護を要する老人になるまで我慢すればまた元の関係に戻るのだろうか。もう好きじゃないから出て行って欲しいなんていうのも酷いよなあ。

もう2週間ぐらい旦那無視しているからか、旦那はしおらしくしてはいる。が、これを許すとわたし無視旦那が萎縮→私満足みたいなモラハラな気がする。いや既にモラハラなのかな。今までろくに喧嘩もなかったか喧嘩の仕方も仲直りの仕方もわからないし、もう前みたいに愛せる気がしない。こいつと添い遂げるべきかさっさと突き放して捨てるべきかわからない。何が問題って、旦那は私に必要ないってわかってしまたことだ。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん