2020-06-22

リスクマネー幻想

急に起業ベンチャーを増やすためにリスクマネーを増やせばいいんだみたいな言説が増えまくってる。

まあリスクマネー自体の話自体は昔からあったが。

それにしても痴呆患者資産リスクマネーに使えっていうのは頭くるってるとしか言いようがない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ebdd2f6378d0df9b9e8f3de7a5d9b5e4fea8c968

リスクマネーなんか余裕資金と、本当に案件吟味と、たずなをもっての制御なしにやったところで詐欺師の温床にしかならない。

そもそも詐欺師をどう取り扱うか?の制御ができないからこそ、たまたまちょっと運が良くて事業がうまくいった小金持ちが真っ当なエンジェルになろうとしても、闇に失望し辞めるのがリスクマネー世界だろう。

そんな状態痴呆患者資産を、いったい誰が、どこに投資するのか決めんの?痴呆になるのは自己責任からそんな奴の財産は守る必要ないし、世界を救うために使いつぶせってか?

そもそも新自由主義リスクを完全に評価できるという幻想を基に成り立っている。だけども実際は新自由主義は一度大規模経済危機を迎えたら企業が保身に入り、金をため込み設備研究投資をしなくなる。

金をため込むから経済が落ち、設備研究投資をしないか競争力が落ちていく。例として1930年世界恐慌、1990年日本バブル崩壊2008年リーマンショック、そして2020年コロナショックも起きるだろう。

バブル崩壊日本単独の大規模経済危機だったため、日本一国だけが競争力駄々下がりで、IT半導体大敗北につながった。

それから本当に萌芽に過ぎるものリスク評価なんてものもできない。難しい数学を使えばできるみたいな幻想を基に難しい数学オブラートに包むことはする。だけど数字の一番底は思い付きと鉛筆舐めなめだから難しい数学を使ったって無意味な結果しか得られない。

大規模経済危機後の新自由主義はただずるずると敗北を連なるだけだ。だが起業ベンチャーはまあアホ一人が歩みだせば一応創業率として数字にはできるから煽る。ましてや奴隷や、ただ同然での事業の種が生まれれば万歳からなおさら煽る。

種を作ったやつは報われない。絶望的に弱い存在から奪いにかかったり嵌め込みにかかわるから

そのように実際は芽が出る前に土足で荒らしまわり、せいぜい他の起業ベンチャーを増やすための餌としてメディアだけには出させ、そして捨てるだけだろう。

もともと新自由主義ケインズ主義政府肥大化に伴い硬直化とイノベーションが起きない。財サービス供給が細りインフレになるということの批判として生まれた。

だが実際を見れば新自由主義社会1990年以降の現代の方がはるかイノベーションは起きていない。1990年以前の日本ソニー京セラなどメガベンチャーが生まれている社会だった。

なぜなら弱い奴をそのまま萌芽の段階でほかのすでに金を持ってるやつのいけにえに供するだけだから解決案がないから、情や使命感を煽り麻痺させて突撃させることしかできないから。

ケインズ主義日本に導入されたのは第二次大戦後のことである。それ以前の日本自由主義時代

例として挙げられるのが資源時間も与えずに、精神論ばかり煽るだけの牟田口廉也インパール作戦新自由主義の連中が起業煽りをするのはインパール作戦の再来にしか見えない。

リスクマネーなどビジネス投資のリターン評価は売上以外ありません。しかし往々にして萌芽であればあるほど投資とリターン評価に係る、期間、費用、想定収益が読めません。むしろ読めないからこそ失敗したときに石が投げやすくて便利♡

リスクマネーに金を出すというのは期間、費用、想定収益が読めないか、あからさまに鉛筆舐めなめだとわかってる案件にどうやって金出すかって話。

ただ一つ言えば、萌芽研究は「科学成果」とは売り上げとは別軸での評価ができる世界。そして受け皿として大学公的研究所を使えば金の使途ぐらいは制御できる。まああまり細かくやりすぎるのも問題だが。

リスクマネーというのは基礎・萌芽研究投資の金と、運営費交付金としてのアカデミックポスト拡充以外ありません。

むろん政府の関与以外の何物でもないか新自由主義政府が何もしないのが望ましいという連中は嫌うのだろう。だからアホをはめ込むようなことばかり叫び言い続ける。

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