2020-03-09

欧米メディアから見た今回のコロナウイルスで再び明らかになった日本の特異な文化的特性

普段から自分BBCPBSCBSCNNなどを毎日視聴したり読んだりしていて、今回のウイルス騒動でやはり日本人文化的特性というのは面白いなぁと思ったので、メモがてら共有したい。

まず結論から言うと、日本について報道されるとき日本人は基本「日本ダメだ」と根拠もなくまず否定非難論調を前提として訴える。全体的に普遍するでもなく、諸外国一般の個々の状を勘案して相対的に見るでもなく、何らかの完璧理想の上に、まず全否定から入る日本人英語圏で切々と日本の酷さを訴える。典型的な例では数日前のBBCドキュメンタリーに出演した日本LGBTの「専門家」「活動家」なる日本人が「日本には人権存在しないので〜」と普通に話していて、ホストもそれをスルーして聞いていて、世界に誤った事実が垂れ流される。日本評価すると日本右翼保守が〜、という枕詞をつけられるのが一般的。

他方、他国は「自国政府を信頼している」「団結のとき」等々、ポジティブメッセージを伝える。例えば、同じBBCでも韓国映画パラサイトの受賞を伝えた際には「韓国が誇らしい」という韓国人の声を伝え、それを喜ばしいとハッピー論調で伝える。誰もナショナリスティックだとか右翼的だとか言わない。同様にコロナウイルスでも、数日前、BBC韓国での急速な伝播が起きた際、韓国メディアに属するジャーナリストの声として「我々は政府を信じている」という声を伝えた。ジャーナリスト政府の言うことを鵜呑みにして良いのかとツッコミなど誰も入れない。誰も日本の様に自国について、一部を取り上げて全否定するような発言はしない。むしろ韓国特派員は例によって韓国医療体制を礼賛するのみである

他にも、日本人ニューヨーク・タイムズなどに寄稿したり、BBCやらなんやらに出演したり相変わらず極端に偏った情報を発信し続けている。ゴーンの報道にも見られた現象である。単に批判するのがかっこいいとでも思っている連中もいれば、政治的アジェンダを持って反政府的な動機を持つものもいるだろう。しかし、極端なことを偏ったこしか訴えないのは日本人の特徴と言っても良いように思えてきた。

元々メディア反政府的というか権力ウォッチするという立場から反政府勢力と懇意にしている。つまり日本で言うと共産党やら社会党やらそういった連中。メディアの連中はこういった歪んだ層にばかりインタビューして世界日本はこうだ、と語ればまぁ偏る。同様に、はてなに巣食う連中が、日本ダメ連呼するのは、元々反政府的な連中がこれ幸いと煽っているだけなのはもう多くの人が見抜いているとは思う。それに乗っかる世界の状況を知らない連中も騙されて、「日本はひどい」「言論弾圧隠蔽だ」いうが、世界を知らなすぎ。もっと言えば社会を知らなすぎ、というのはある。単に自分無能さを社会のせいにして憂さ晴らししているだけというのもあるのだろう。

しかし、理由はそれだけではない。

日本黒船来航で「開国」したときに顕著だったように、明治維新の頃「日本は遅れた野蛮な国」「いっそ日本語もやめて、アルファベットを使うべきだろうか」といった議論が盛んに行われていた。事実としては、日本は当時としても世界でも有数の文化教育の進んだ国ではあったのだけども。いずれにしても、日本は遅れてる、「海外」は進んでる、との崇拝に近い固定観念で、結果的には、良いものは取り入れ改善し、高品質ものを生み出すという日本的な良い面として表面化もした。

こういった歴史的なことも関係して、かなり特異な文化的言論的状況が定着していると思う。この状況は、良い面もあれば当然、悪い面もある。特に第三者的視点客観的に見た状況を海外に伝えることは極度に下手。大体、欧米メディア日本特別に、何を考えているかからない不気味な国として特別扱いするのが近年の特徴かと思われる。昔は日本経済金融企業の話、ヘンタイ系の「おかし日本人」を蔑視的に報じるか、日本右翼がどうの、ばかりだったので、マシになったのかどうかわからない。

いずれにしても興味深い現象ではある。

  • (欧米諸国に一体化)日本人はこんなに野蛮なんですよ! (日本国に一体化)野蛮な国の輩は排除! 自我の発達段階において、ネトウヨと出羽守はあまり変わらないのかもしれない

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