裁量労働制を入れる入れないで紛糾しているが、一足先にこれを導入してるIT業界、特にweb系がどういう経緯をたどったかを見れば
この法案は正社員という区分を完全に消滅させるものだというものがなんとなくわかって来た、増田も多いと思う。
というか、この法案でビビってないのITエンジニアだけだしね、もうとっくにその働き方になって久しいから。
メガベンチャーだろうがどこだろうが、チーム10人いたら7割以上は派遣か請負で、プロパーの指揮、という体制が多い、ま、要は「ドナドナ」
理由としては、まぁ色々あって後述するけど、ずっと派遣や請負って訳でなく、元々は裁量労働制・年俸制の中でweb系の正社員としてキャリアを積んでた人がほぼ100%だったりする、4~5年くらい前までは裁量労働制の正の側面を享受できて回ってた業界だったからが理由
なった理由はいろいろあるが、いい側面は、明らかに怪しいどっかからお金貰って書いてるであろう、有象無象の意識高い系の技術ブログの賛美記事に譲るとして
ここでは暗黒の側面について書いておこうと思う
・IT業界の自殺率、うつ病率は実はプロパー(正社員)がダントツ
ここがミソ、IT業界といえば、うつ病生産工場とか自殺者続出のブラック業界というが、実は派遣やフリーランスではこれにかかる人はほとんどいない
何故なら炎上案件やブラック職場なんて、金だけ貰って仕事もせずに逃亡すればいいし、こんな環境で仕事できる訳ねーじゃんクビにしたけりゃすれば?代わりに来る奴がいればな!と強弁できる(マトモな派遣会社なら、酷い案件や職場に騙して連れて行って抗議受けたら、営業から上長まで謝罪に来るレベル、俺は過去役員が頭下げに来たところまでは体験したことがある、零細SESはお前の責任じゃ!とか開き直るが、そんなところは職場のソースコードに爆弾仕込むなり、ファイルサーバー滅茶苦茶にして、便器の前にウンコして、労基と税務署にチクって、ついでにあの会社の社長ヤ○ザと付き合いあるみたいで怖いですとか警察に相談してからとっとと辞めればいい)
その上に訳のわからん零細SESやweb系なんてぶっちゃけ簡単に受かるから、バイト感覚で渡ったり、ヤバかったらとっととバックレて他所へ行けばいいからというのが理由
無法がまかり通ってるから、アホみたいにいやがらせのつもりで会社都合の解雇みたいにしてる馬鹿経営者もいるけど、寧ろ失業保険さっさともらえてラッキー、3か月くらい遊べるじゃん!!くらいにしか感じないのよ、この業界で1年やってこれくらいの考えになれば、ずっと続けていけるようにはなるし、大体みんなそんな感じです。
しかし、プロパーになるとそうはいかない、なまじやりがい搾取で回ってきた業界だから、派遣に身を落とすなんて死んでも嫌だって人が、進んでプロパーになりたがる傾向が強い、実際はちゃんとした会社を選ばなければ、それこそ特定派遣の様に正社員と派遣の最悪なところだけを集めた働き方みたいなのに陥る可能性が高くなるから。
ちなみに、この業界ではブラック正社員とか、全盛期の特定派遣よりも悲惨だからね、自殺率も精神疾患率もダントツでここら辺が多い。
だから、自分の命を守るために、かつてはプロパーで働いてたのに派遣に下がったり、フリーになってるという人が多いといのが、IT業界の実態ってところがある。
別に派遣が悪いわけではない、糞みたいな会社なんて入るだけなら簡単だからバイト感覚で食ってムカつくなら職場で荒れてバックれたらいいし
ちゃんとしたところとかでなら、長くそれなりにいい待遇や給料で働けるところが多いしね、そこがコネや人間関係にもつながるわけだし。フリーもフリーならではの面白さや、仕事を選べるというメリットがある。
ただプロパーになるなら役員レベル、もしくはよっぽどの大企業や非IT系以外ではやめておいた方がいい、というのがこの業界の正直なところ。
長くなったが、今回の裁量労働制は再提出する気満々だから近い内に通るだろうけど、そうなった場合、全業種がこんな感じの働き方になるだけです、はい
これを酷いと考えるか、いいじゃんと考えるかは、個人の資質や性格による部分が多いと思うけど、マトモな企業に行けるまで、糞なブラックは腹いせにどんな迷惑行為してもバックレたら追跡できないっていうのは、俺にとってはよかったとは思うよ